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リアル推しガチャ【第一部】  作者: 有氏ゆず
第五話 之は解釈違いである
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5-5





「さ、サスケ氏……!」


急に叫んだせいで、サスケ氏は銀行強盗に撃たれた。

撃たれたと言っても肩を掠めるくらいだったが、それでも出血し、肩を押さえている。


「黙れって言ったろ!!次は本気で撃つからな!?」

「くっ……!こんな、こんなしきなる、拙者は認めないでござる……。しきなるは、もっとイチャイチャでほのぼのでハピエンしか、拙者は……」


サスケ氏、気持ちは分かったからちょっと黙っててくれ……。

ほんとに殺されかねないから……君は寿命を縮め過ぎだ……。




「……やれやれ。これが今日のクエストかな?」


何処からか男性の声が聞こえてきて、銀行強盗は声のした方に銃を向けた。


「ふ、副会長……!?」

「やあ、芋煮さん。まさかこんなところで会うとはね。銀行強盗に捕まるなんてレアな経験じゃないか」


声の主はぼくの通う学校の生徒会副会長……桜美嵐(さくらび らん)だった。

というか、何で今日はこんなに煽る人が居るんだ……!

捕まってるぼくの気持ちも考えてくれ……!!


「見たところURだけど、使いこなしていないみたいだね」

「黙れ!!撃つぞ!!」

「撃つと良いよ。無駄だから。……エジソン!!」

「ふむ、ワシの出番じゃな?」


何処からか女子の声がしたと同時に銃声が響く。

ぼくは思わず耳を塞いだが……







…………弾は誰にも当たっていなかった。


「その僕は映像だよ。エジソンの発明、知らないの?」

「ほむ!ワシの発明はそれだけじゃないぞい☆そーれ、ぴっかーん!!」


な、何!?

大きな電球のようなものが現れたと思ったら……なんか急にめちゃくちゃ眩しく輝き出したんだけど!?




「……さあ、大丈夫?」

「はっ!」


気づけばぼくは副会長に抱き抱えられ、救出されていた。

銃もしっかり奪っている。

って、そんなことより……!


「エジソン!?」

「ほう、ワシのことを知っておったか!さてはお主、リアルファンクロプレイヤーじゃな?」

「あっ……」


プレイヤーだとバレるのは狙われる元になるからまずい……!

思わず口を塞いだが無意味だったらしい。


「ランは最初からお主をプレイヤーだと見抜いておったぞ?だから隠しても無駄なのじゃ」

「君とはいつか話をしようと思ってたけど……とりあえず目の前のことを片付けてからね」

「ほむ!あいつらをぶっ飛ばしてやればいいのじゃな?」

「……お手柔らかにね?」





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