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リアル推しガチャ【第一部】  作者: 有氏ゆず
第三話 どうやら現実のようです
17/62

3-7





……一方その頃。


これは成世達が空の旅を楽しんでいる頃の別の視点の出来事である。






「……くそっ!何なんだよ、弱いって言われてる式部なら余裕かと思ってたのに……!」


俺はアプリ「リアルファンクロ」に表示されていたクエストを眺めながら悪態をついた。


俺に届いたクエストは「URキャラクターを一体倒すこと」。

これをクリアーするとUR確定ガチャが引けるという報酬だったのだ。


「くそっ!くそ!何で俺はSR以上が引けねえんだよ!おかしいだろ!」

「ご主人様……落ち着いてください……!」

「うるせえ!SRのゴミキャラの癖に!」


幸いまだキャラクターは所持していたのでゲーム失格にはならなかったが、相棒であるキャラクターを失ったのは大きかった。

すぐに課金して戦力を補強しないと……!




「……残念ですが、貴方はここでお役御免ですわ」


「……えっ……」




俺の残っていたキャラクターが、消滅した。



























「……キャラクターを残したまま逃がすなんて、ほんとあいつは甘ちゃんだよ」


「あら。その甘ちゃんに会いたい会いたいと仰っていたのは誰だったかしら?」


「ああ、会いたいさ。可愛くて可愛くて可愛くて……………………とーーーーーーーーっても憎らしい片割れだからさあ……!!」


「……はあ。素直じゃありませんのね。さっきのだって、片割れを守る為に不穏な芽を潰しておいたのでしょう?」


「ボクはいつでも素直だろ。片割れを守るのだって当たり前のことじゃないか」


「何度仰いますの、それ」


「はッ、何度でも言ってやるよ」





















「式部を潰すのは、このボク様だからなァ……!!」






第三話 おわり。





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