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リアル推しガチャ【第一部】  作者: 有氏ゆず
第三話 どうやら現実のようです
15/62

3-5






「……何をなさるのですか、」

「し、きぶ……」


ぼくは咄嗟に式部に抱き着いた。


「もうやめて……!その人もう戦えないよ……!」

「しかし、」

「だめ……!やめて!」


お願い。分かって。

祈りを込めて、抱きしめる力を強める。




「……成世様、」

「なあに……?」

「それは、御命令ですか」

「……お願い、です」

「お願い……ですか」


少し考えるような素振りをした後、式部は男の首から手を離してくれた。

男は咳き込んだ後、慌てて逃げ去って行く。




「どうして止めさせたのですか」

「……ぼく、式部が人を傷つけるの、見たくない……。絶対、見たくないの……」


安心して、力が抜けて、ぼくは泣き崩れてしまった。










「……泣かせてしまった」

「……え?」

「私が、成世様に涙を流させてしまった」

「え、ちょ、……式部?」

「これはもう、腹を切ってお詫びするしか……!」

「ちょ、ちょちょちょちょ!待ってーーーーー!!」




だから何でそうなるの!?


今にも切腹しそうな式部をぼくは何とか説得するのであった。





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