未知なる相手
【六日目】
町に帰還するため魔物を吹き飛ばしながら高速移動していると、日が沈み夜になった。
良いところに無人の洞窟があったため、そこで夜営をすることにする。
お姫様だっこしているネクロマンサーこと元エルフのセイコルドを下ろし俺は寝そべる。
「魔王様、今日もお疲れさまでした。今夜も気持ちよくしてあげますね♪」
「期待している」
そうして数時間にも渡りプレイを楽しむ。
「そういえば慣れてきたのかもしれないが、当初のような気絶するほどの気持ち良さはないな。」
「えぇ…そんなこと言われても…」
あぁ正直に答えすぎたな…フォローしなくては
「いや、十分気持ちいいよ!!」
「そう。魔王様が気持ちよくなってくれれば満足です。」
……と他愛もない話をしていると、外から気配がする。集中しすぎて全然気づかなかった。
とりあえず先に俺が声をかえよう…。何か特殊な気配がするものの、気配的には雑魚である。
敵なら殺すが、敵じゃなければなにもしない。
洞窟に足を踏み入れるまで待ち声をかける。
「ここに何かよう?!ってあっ!!」
こいつはまさか…
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!マジか!!」
相手も驚いている様子。
鑑定!!
種族:劣化ヴァンパイア LV.12 ランクF
体力 20
攻撃力 2
防御力 5
魔法 3
スピード 5
スキル:気配察知LV.1
特記事項:最終進化
…ついに、同じ種族を見つけてしまった。それにしても弱すぎるな…。センスもないし。
「俺は破滅魔王ヴァンパイア(超越種)のサンフレッチェという。お前は」
「ワイはただのヴァンパイアのハムや、同族の気配がしたので寄ってみると魔王やないかい!!魔王様同族のよしみで命だけは堪忍してーな。」
「あぁ、別に命を取るつもりもなければ戦うつもりもない。少し話を聞きたいだけだ。」
「ほな!!助かったわ!!そんでワイに聞きたいことってなんやねん?」
「…特にこれと言って聞きたいこともないんだが、俺は同族を見るのが初めてだ。同族のお前から見て俺はどう見える?!」
「そやなー、ぱっと見ヴァンパイアに見えるんや。けどなよーく見るとまったくヴァンパイアやない。言葉で言い表せへんけどな。」
「そうか…。俺はヴァンパイアの里には行けそうにないな。」
「いや、そんなことあらへんよ!!」
☆
その後も有力な情報は特になく、どうでもいい話を3時間程度してしまい、気が付いたら朝になっていた。
「もう朝やないかい!!兄さんどんだけしゃべんねん!!」
「あぁすまんすまん。時間を忘れてたよ。」
「まぁそんくらいかまへんわ。こっちも楽しかったさかいに謝る必要あらへん!!最初、同族と思って近づいてんけどな、そしたら魔王とネクロマンサーがやりまくっとるやんけ!!ってこの世の終わりかと思うたわ!!」
って、俺とセイコルドのお楽しみの時間を見られてたか…!!
「それじゃ、じゃぁな!!地球人さん!!」
「おう!!また‥‥‥いやちょっと待て!!何故、俺が地球人ってことを知っている?!」




