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敵対国の調査

戦争まで2ヶ月程度あるため、最初の1週間で俺はドラゴン大帝国の情報を片っ端から集めていた。


分かったことは以下の通りだ。


【1】元々は「ドラゴン大帝国」という国はなく、最も北に位置する氷の大地の小国「レディス王国」と「ドラゴン族」が合体してできた国だ。

「レディス王国」は国土の7割が氷に覆われ農作物も常に不足しており、国民の9割が栄養失調というこの世界では最貧国に位置する国であった。

 肥沃な大地を目指し、南下し戦争をしかけるも全戦全敗するほどの弱く、最貧国にして最弱国という国家だった。

しかし、そこに目をつけたのがドラゴン族。大量のドラゴンを抱えており、こちらも食糧問題を抱えていた。ドラゴンは雑食であり基本何でも食べる。森林において魔物・動物狩りで食料を獲得するのも一時的なものであり、恒常的なものではない。人間の国に戦争をしかけて、人間を食べようとするが反撃を受けたり、逃げられたりするため、戦争においても食糧問題は解決しないし、常に戦争し続けるわけにもいかない。


したがって人間の国家である「レディス王国」を使うことによって、人間の国との戦争を起こし「レディス王国」によって敗戦国の人間の管理をさせ、安定的に人間を食べれる仕組みを作ったのだ。

 つまり戦争すればするほど、ドラゴン族の食料となる人間(奴隷)が増え、食糧問題が解決し、レディス王国の国力が増すという結果となる。


「レデイス王国」と「ドラゴン族」が手を組んだ結果、周辺国家に宣戦布告し勝利を重ね領土を拡大していった。織田信長率いるナーガ帝国に敗北するまでは、全戦全勝というこの世界でも強国の1つである。

そして手を組みはじめてから10年後ついに合体し「ドラゴン大帝国」となったという歴史がある。


【2】ドラゴン大帝国に敗戦すると国家は解体され奴隷にされ、ドラゴンの食料になる。ただし、従属している町等は奴隷化されず今までの通り自治を行える。

サンマリノの人々が戦争なのに呑気にしているのはこのためである。ただ従属する国が変わるだけで何も変わらない。と思ってるからであろう。

しかしこれは表向きで実際は税率が大幅に上がり徴兵もされる。

350万の兵力を維持するのは並大抵のことではできないのだ。


【3】ドラゴン大帝国は、あまり正々堂々と戦ってこないという情報だ。俺も人のことは言えないが警戒する必要があるだろう。戦闘の最前線には支配した国の奴隷兵士をもってきて、ドラゴン大帝国の「正規兵」は中盤以降に位置している。敵を叩くとしたら中盤以降を叩くしかないであろう。


【4】ドラゴン大帝国の王様は人間であり、戦闘力はかなり低いが、No.2であるドラゴンはかなり強い。

「邪龍王ギールドラゴン」というランクA+のドラゴン種であり、俺やルシファーに匹敵する力を持っていると考えてよいだろう。相手にしたくない敵だ。



まぁ、敵は強いが、こちらの魔王軍も強い。真正面から戦うわけじゃなく、攻撃したら、すぐに逃げるんだから何とかなるだろと思い、ベッドに入り寝る。


しばらく寝ていると、俺の部屋のノックがなる。


誰だ?!こんな夜遅くに…。



「入っていいぞ!!」


「先生こんばんわー!!」


そこにいたのは、聖女見習いフローネだった。


「あぁ、どうした?!戦争が怖くなったなら別に無理する必要はないぞ。まぁ、もし戦争に参加するなら俺が命にかえても守るけどな。」


「ううん。そんなことじゃないの。」


「じゃなんだ?!」


「えっとね……。生理が来ないの…」


「!!!!!!!!!!!!!!!」


「ちょっと用事思い出した。今から道具屋行ってくる!!」


逃げようとする俺は、フローネに思いっきり腕を捕まれ逃げれない状態となる。


さて…。また修羅場である。

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