進化とイフリート
出口に向かって歩いているが、まったくこの溶岩地帯から出れる気がしない。
逆にますます深みに嵌ってるような・・・。
というか、水がないのはつらい。もうそろそろ倒れそう。
と考えてる間に、熊のような魔物発見!念願の食料キターー!!
まずは鑑定、鑑定っと
種族:火炎ベアー LV6 ランクE
体力 32
攻撃力 65
防御力 19
魔法 0
スピード 9
スキル なし
攻撃力65だと!!一発食らった死ぬじゃねぇか!
しかも、相手もこっちを認識してるし、不意打ち攻撃コンボできない。だが生きるためにやるしかない!!
溶岩ダンジョンなので、火属性の魔物だからさっき覚えたファイアーは使っても意味ないな。どうやって倒そう・・・・。まぁ俺には魔豪格闘流奥義LV.MAXしかないわけだが、一発目どうやって当てようか。
「ギュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
猛獣の雄たけびをあげながら火炎ベアーが爪攻撃をしかけてくる。
必死に避けて隙を探すが、全然見つからない。
こちらの攻撃を見事に防御してるため、魔豪格闘流奥義LV.MAXのコンボ攻撃ができない。
一発当てたらコンボでフルボッコにしてやるのに・・・
距離をとり、そこら辺の岩を投げつけてみるも
「ググルルルラアアアアアアアアアアアアアアアアア」
やっぱりかー、怒りが増すだけでダメージ0。
うーんヤバイな。それでも、距離を取り岩を投げつける。
敵にスピードがないのが救いだ、これでスピードが攻撃力並にあったら瞬殺されてただろう。
30分ぐらい逃げながら岩を投げ続けた後、投げた岩のひとつが火炎ベアに当たり、そのまま岩が細かく砕け運良く目に入る。よし、隙が出来た。すかさず、魔豪格闘流奥義LV.MAX発動!
火炎ベアーの頭をサッカーボールキックしてからの、踵落とし。
いくぜぇぇぇぇぇぇ
鉤突き!!肘打ち!!中段回し蹴り!!左上段後ろ回し蹴り!!左中段猿臂!!右下段熊手!!
正拳!!裏拳!!手刀!!背刀!!貫手!!一本拳!!鶏口!!
鉄槌!!掌底!!平拳!!刀峰!!弧拳!!猿臂!!左下段前蹴り!!
上段頭突き両手突き!!手刀!!貫手!!
「経験値134入りました。LV.10となりました」
「新しいスキル取得、炎系中級魔法 「フレイムウェイヴ」獲得。」
「進化が可能です。進化しますか?」
おっ、進化きた。ちょっと保留にしておこう。
それにしても、何とか勝てたわーー、本当に危なかった。
とりあず、新しく覚えたフレイムウェイヴで焼いて熊肉にしようか。
いやその前に、本能で生で食べたいという欲求が出てくる。
とりあず、生で齧ってみる。
「ううう、うめぇぇぇぇぇ 血がうめぇぇぇぇぇぇぇ」
肉はそこまで美味しいとは思わないが、血が異常に美味い。
水や食料なんていらない、血だけですべての栄養を摂取できることが本能で理解できる。
「俺、本当にヴァンパイアになったんだな・・・・・」
火炎ベア―の血をすべて吸い尽くした後、先ほどの進化について、確認してみる。
進化可能先2種類
1.ダークヴァンパイア ランクE
2.ホワイトヴァンパイア ランクE
これだけじゃ何もわからんな!鑑定を使おう!鑑定!
「鑑定LV.1では鑑定できません。」
くそおおおおおおおおおお。肝心なときに役にたたねぇぇぇぇ。
とりあえず、1番だ1番!理由は何となくだ。そしてダークヴァンパイアを脳内で選択する。
選択した瞬間、体が作り替わる
種族:ダークヴァンパイア LV.1 ランクE
体力 96
攻撃力 55
防御力 64
魔法 63
スピード76
スキル:記憶保持LV.MAX 鑑定LV2 召喚LV.MAX 魔豪格闘流奥義LV.MAX
炎系中級魔法 「フレイムウェイヴ」
見た目は変わってないようだが、あきらかに力がみなぎってくるのを感じる。
「これが進化か・・・・・このパワーなら結構いけそうな気がするぞ。」
☆
さらに溶岩地帯を先に先に進んでいく
途中、魔物が20体近く出てきたが、すべて不意打ちで葬り去ったおがげでレベル8まで上がっていた。
ダークヴァンパイア強すぎる・・・強すぎぜぇ・・・っと自分に酔いながら先に進んでいく。
そして、進む先がなくなる「ん??行き止まり??」
溶岩地帯の中でもさらに暑い場所で行き止りとなっている。来た道を戻るか。
暑くて死にそうだけど、途中の魔物から血を吸えばなんとか生きれるし。戻ろう・・・
そして戻ろうとした瞬間
「GRUUUUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA」
マグマの中から、巨大な化け物が出てくる!見た瞬間死を感じる圧倒的な存在感。
「ああ・・・・、か・・・鑑定!!」腰を抜かしながらも根性で鑑定する。
種族:イフリート LV? ランクA
体力 ?
攻撃力 ?
防御力 ?
魔法 ?
スピード?
スキル ?
特記事項:召喚獣にできる魔物