学生達の野外活動11(アンデットの軍勢との撤退戦)
そして数時間経過、撤退戦をしつつ森の奥深くへと高速移動をする。
アンデッドの軍勢は数の優位を生かし横に広く展開した隊形で、俺たちに近づいている。
もはや逃げ場はなく、サンマリノの町や小さな村がある場所と反対方向である森の奥深くへと進むしかない・・・。
夜となり、敵が完全にいなくなったところで、一度休憩をとることにした。2人が見張りで、8人が休憩をとる。俺もスキルによってMPが回復しつつあるが、敵の襲撃によりインフェルノを使わされ、なかなか半分以上にはならない。むしろ減り続けているもいった方が良いだろう。
さらに問題なのが、鑑定を使おうとしても、ほとんどが鑑定範囲外にいるためアンデットの軍勢の詳細な戦力が分からず、対策がとれないでいる。
深夜にデユラハンロード2体 バロンスケルトン50体、グール、スケルトン400体の襲撃があったため、HP・MPを削られながらも一定の敵を倒した後、全員が満身創痍の中さらなる森の奥へと撤退をする。
【十一日目】
早朝、俺は全員に向けて今後の方針及び、俺のスキルの一部について説明を行う。
「今、俺たちは撤退戦をしているが非常に厳しい状態である。敵のリッチキングにより下位アンデッドが再生され続け、絶え間なく俺たちを攻撃してくる。そのリッチキングを倒そうとしても、深く後方にいると思われ、敵の本陣を掻い潜ってリッチキングを倒すというのは現時点では不可能であろう。この戦いに勝つには選択肢は3つであるが
1つ目は先ほど言ったリッチキングの撃破だ。まぁこれは難しいだろう。
そして2つ目だ、これは俺とユリルの進化である。みんな知っての通り俺とユリルはランクB+のヴァンパイア真祖と女皇帝ダークエルフ(超越種)だ。次に進化すれば間違いなくランクAであり、どちらかが進化すればこの戦いは勝てるであろう。
最後の3つ目だ。これについては説明する前に、まず俺のスキルについて言わないといけない。俺は人間や魔物のスペックが瞬時に分かる『鑑定』を持っている。この鑑定によって俺の仲間と学生全員のスペックはすべて把握しており、この学生の中に『勇者の卵』と『聖女の卵』のスキルを持った学生がいることが分かった。」
学生の間に大きな動揺が広がるが、そのまま話を続ける。
「この『勇者の卵』と『聖女の卵』のスキルが目覚めるとステータスが大幅に上昇し、特殊なスキルも身につくことが想定される。そしてスキルに目覚めれば、この戦闘を優位に進めることができるだろう。まずは『勇者の卵』はミラン、そして『聖女の卵』はフローネだ!」
・・・ミランとフローネは唖然としている。
「ぼくが・・ゆゆゆっ勇者?!」
「聖女って・・・聖女って・・」
「二人とも目を大きく見開いて唖然としているが、今はそれどころではない!さっさと目覚めてこの戦闘を勝利に導け!」
「「あっ、はい!!」」
その後、敵に向かって機動力を生かしたヒット&ウェイをしつつ撤退を再開した。
なるべくミランとフローネに経験値が入るよう、協力して全員で協力して戦闘を行っている。
倒しても倒しても復活する、スケルトンナイト、マミー、グール、スケルトン等は、みんな少なくとも100体以上は倒しており、一生分のアンデッドを倒したといっても過言ではない。そして絶え間ないアンデッドの軍勢からの攻撃が俺の精神を蝕んでいく…。




