風呂
こんにちは。電池無いので、短いですがすいません。
朝食を待つ間は、どこで・なにを・どうやって過ごせば良いのか分からずイチはベッドを降りたり上ったりと繰り返し思い出す。
そう!大浴場へ向かう途中だったんだ……
「なあ!簡易除菌室を使うぞ。」
了承の返事を待たずして、除菌室を探しやっとの事で探し当てる。
このユウナ部屋、どこかおかしい。探している内にルームメイトが居ないのに気付いたが『除け者、異質者として対応されている』と考え探す。
(除菌室を見つけたのだが。ここの部屋はイッタイ??)
「おい!アノ除菌室の隣の扉。押しても引いても開かないぞ!」
少し『ムゥ!』とした顔で
「イチさん?私の事を『オイ』って呼ばないでください。私はアナタの妻でもなんでも無いのですよ。」
「それと、ここは結婚前の女子の部屋。ガサツに手入れするのでしたら、私に首輪でもすれば良くて?」
このオンナを『オイ』と言い、イコール『妻』では無いのでその点は素直に謝るイチ。
しかし、後半はどうも嬉しさ?恥ずかしさが混じった感じの表情をするユウナに
「首輪か、考えておこう。」
冗談を良い、バッサリと話を切ったのだが
「え!?本当ですか!……その、除菌室の隣に個人用の浴室があるの。使ってください。」
反応は想像以上に嬉しさが混じる感情と言葉があった。そんなオンナ心を察知出来ないイチは、浴室と聞いて素直に嬉しくなれず『オ、オウ』と返事するのが精一杯だった。
……
「あーー。この一人用の風呂、中々の知識が詰まっておるわぁ。」
(勝手にお湯を注いでくれるのか。前世では、あり得ない事だな。)
一人入浴を楽しむイチは、全てが初めてが埋め尽くされている物を見て目移りしてしまう。
そして
「ユウナ!ユウナーー!!」
「なにっ!どうしたの??」
「このシャンプーとかソープってヤツは使って良いのか?説明書から推察するに、シャンプーは泡立ててからは分かったが、ソープというのが少しわからん。」
イチの言い分は、どうって事無かった。何かトラブルと思い駆けつけたのだが……
(ちょっと、スモークモードにしなさいよ!どれだけ異世界丸出しなのよ!?)
(男の子のお尻、以外と綺麗なのね。ってガン見すんじゃねぇぇよ私ィ!!)
別の意味でトラブルに発展していくユウナ。
「ソープは、ハンドタオルを仕様するの。」
「持ってくるから……待ってて」
……
私はアーガスト社の社長令嬢。アーガスト星の正当な跡継ぎが出来る事に特例で最近成った者。
数々の花嫁修業と身を守る為の武術を幼少時代から仕込まれた。この専門学校に来るときに、アーガスト製の整体強化を身に纏っている。
そんな、高貴なる私が……私が!
(こんなぁ……こんな姿、お母様に知られたらぁ)
まさに今!裸のイチが、薄手の濡れても良い服と下はパンイチのみのユウナが押し倒されていた。
ナゼこうなってしまったのか?それは、洗体タオルを持ってきたユウナは、さっきの続きでイタズラを執行することにした。
「タオルありがとうと言いたいのだが、今はシャンプーをして目が開けれないのだ!……にしても、この良い匂いと泡の爽快感がたまらないな」
『目が開けれない』と聞いて、さっきのカウンターよりも早く着替えをこなし、薄着パンイチで『タオル持ってきたよぉ』とソロリソロリと浴室へ入り
『おう!ありがとう』と手を伸ばす位置は、ドンピシャでユウナへ向きタオルらしい所手を伸ばすイチを振り切る!
この様子を簡単に言うと、ユウナはどうしてもイチの背中を洗いたい!だけど、イチは魔力視をしてタオルの位置が見えている。
そんな攻防を、そんな場所で出来ますか?出来ませんよね。
そして、転倒。
「……なに顔赤くなってんの?」
「ホラ、肩を掴むよ?よいしょ。……タオル貰うね。」
「……」
「出ていくのか?」
「そんな濡れているのなら、俺の泡くらい身体を洗い落とせよ。俺、そんなに清潔じゃ無いかもしれないから。一応な!?」
「うん!そこまで言うなら。そうします。」
じゅうでんき忘れましてん。あと、弁当と免許証と財布と仕事に使う携帯と等々ないんです。