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マジックそるじゃあ  作者: ふ~ん
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取引現場

こんばんわ。

五十三ゴミやろうに襲うわけないだろ。」


「あー。私をゴミって言ったぁ……プンプン!」

「まあ、私のせいで捕まったのは事実。だったら、私の体で謝罪を込めて払うわ。」


「生ゴミが!臭いんだよぉ……寄るな!」


 俺がこんなにも大声で話しているのに誰も注意等は無い。なぜなら、俺以外捕まっている人達は居ないと思う位に静けさを感じる。

 生物なまものと俺が話している最中に突然、艦内放送が鳴り響く。


(この音は激しい震動を伴う危険サイレンだ!)

「ライ!何かに捕まれ!」


 激しい震動が終ると、次第にサイレンも鳴り終わり静けさも甦る。


「艦内に通達!小型スターブレイクは海賊艦と張り付いていた数機の軍個人艦を消滅。」

「被害は海賊艦および軍関係者と思われる。当艦は破損は見受けられない。」


 『繰り返す。海賊と軍艦が消滅』とアナウンスで流れている。更に『民間機は無事……内部には軍人数名も爆発共に原因不明の爆発あり。生存者ゼロ。繰り返すゼロ……』と。


 スターブレイク。種類は四種類あり、小型でも大型艦を沈めることができる。

 小型と言ったが、実際は爆発力は小さいのだが周辺機器を暴走させ行動不能や使用中なら暴発していまう。


 小さな都市なら、一つで停止にも出来るし稼働中なら火の海にも出来る代物。

 現在、使用禁止とされている。


「って!なに俺にカニばさみしてんだぁ!?お前の袋デカ過ぎなんだよう!」


「私のカニばさみは、動けば動くほど食い込んでいるのよ。」


 内心、そんな訳あるか!と両足を抱えて回り出す。通称ジャイアントスイング開始である。そして、そのまま勢いが良いまま壁へ当てた。


 側頭部を壁にぶつけたライは『オフッ』と言うと、電池が切れたロボットの様にとなった。

 そのまま、俺は疲れたので一人寝たんだ。


……

 朝になったのか、朝食を運んで来ていた奴に『お前ら仲よしだな』と言われた俺は寝ぼけていても分かってしまった。予想どおり!ライが俺の隣で寝息を立てて寝ている。


(喰らえ!一点集中サンダースネイク!)


 ライは『びぃぇらら……』とビリビリしていたかと思えば、終わり起きて『オッスおはよう』と普通に……普通のライに戻っていたことには本当に肩の荷が降りた感じがした。

 因みにサンダースネイクとは、地を這う雷である。一点集中とは、目標物を指示・性器へダイブしたことによる。


「あー。俺のさがで捕まってしまったんだな。これからどうするか……」


 本当に[これからどうするか]が問題である。


 俺は、素直に今出来る事を頭に浮かばせる。


(俺達は作られた戦士!提督の為に死んでも良い存在だ。だが、海賊艦も無くなった事そして、帰れなくなった事でなにもかもが出来なくなってしまった。うーん。本当に俺達はこれからどうなる……)

「いだぁ!!」


 真面目な考えを集中していたのに、ライが牢屋の格子を鉄で引っ張って壊そうとしている。実に無駄な努力である。

 俺に当たったのは、足の裏に格子・手に格子で手を離してしまい!勢いよく俺にぶつかって来た事による打撲……『いだぁ!』である。


「何を騒いでいるんだ!……来るんだ!」


 超タイミング良く、宇宙警察の方が呼びに来られ俺達は手錠と目隠しをされて上で何処かへ連れて行かれる。

 目隠し……おそらくだが、ライが悪乗りしそうである。


 奇跡が起きた!何も無かった事に俺は溜め息が出てしまった。


「溜め息なんかついて、何を安心しているのかな?強化兵士よ。」

「目を隠したまま聞いてくれ。これは取引だ!」


「……」


「むぅ。話さないか。」

「では、お前達は知っているか?前夜のことだが銀河宇宙軍第十一艦隊のカンビール総督が宇宙警察に捕まった事を。」


「……」


「告発したのは、潜入捜査官のソリュウ捜査官だ!……いや、こう言えば分かりやすいかシルク少佐だよ。」


「……」


「まだ信じられないか……では、実際その目で見てもらおう!」


 目隠しされた物が取られると、そこは広い場所であったが薄暗く確認出来るのは、シルク少佐と隣にいるオッサンである。

 俺がキョロキョロしていると


「ここは私達がバーチャルで訓練しているところさ。ただ、私達以外にもお前達を見張る警官はいるがね。」


 オッサンが話して指パッチンをすると、ライトアップをされ……バーチャルをする部屋はドーム形体になっており、上部の渡り廊下から銃を構える者。

 いままで見えていた二人の後方にも多数の警官が銃や警棒を装備していて、さまに臨戦態勢という感じでスキが無かった。


「おいおい、そんなに固まらなくて良いんだよ。ライと言ったね?ソリュウ捜査官から聞いてるよ。パンツ内に隠してあった警察ピンバッチを『おや?お尻に乳首があるぞ』といいツンツンしたそうだな?……柔らかかったか!?」


「……なあ。その前にイチと話をさせてくれ。」


「どっ!どうした!?お前がパンツ以外の言葉も喋れるんだな!?」


ちげぇし!確かにパンツは好きだしソリュウ捜査官のお尻にの柔らかさにはトキメイタし!……いや違う

 お前には本当の俺を知って貰いたいんだ!察しの通り俺は……俺は!……許してくれぇ。」


「知ってるよ。ブラパンの血を受け継ぐ者だろ」


「……イチよ。」

「嘆かわしい!……お前は騙されているぞ!俺は、特別一級捜査官のタケシ・ゴウだ。決してライでは無いからな!」


「でも、お前はあの管に入っていたじゃないか。俺は見たぞ!」


 ソリュウ捜査官が潜入しタケシが管へ入って潜伏したという。信じられない事だが、本当の話をタケシとソリュウ(元シルク少佐)から聞いた。


 聞いたけど何!?って感じになった。

 その事をオッサンに言ったところ


「そうか、普通は洗脳されているから自由に出来ないのか。タケシ!イチに中和剤を打ち込め!」


 『へ!そぉ言うと思ってもう打ちました!』と言われた時、俺の背中がジンジンと熱くなっていく。その熱くなって行くのが次第に首筋・後頭部に達して……立ってはいられずその場で勢い良く倒れ込んだ。


……

(俺は、世間一般では大魔導師。)

(昔は、干ばつが酷い時は広範囲水魔法をしたりしていたんだ。そして、病や怪我を治した時もあったっけ。魔物の群れを一網打尽にした時もあったっけ……)


 イチは夢?いや、前世の記憶を思い出していた。そして、いつから『俺は死を恐れ、転生の道へ走ったのか考える様になって行った。』


(俺の転生は俺が死ぬから……いや!違う。)

(……昔俺は、大魔導師時代に旅をお供にする剣士兼料理人に恋をしてたなぁ。……で?どうなった?)


「あ!シバイエが魔物の弓に!……アレ?」


「お!ビックリさせんじゃねぇよ!」


 イチはベッドに寝ており、側にライもといタケシが付き添ってくれたんだ。


「お前俺を見る目!半端ねぇぞ!?いったいどうしたんだ?」


「ライ。お前、俺の体で何かしたのか?まだ、少し後頭部がジワジワしている感じだ。って違うなタケシ・ゴウだったか……」


「俺が興味あるのは女性だけだから!名前覚えてくれてありがとな。」

「お前に引き続き言わなくてはいけない事がある!」


 タケシの言う事。それは、オッサンが言った『取引』は無くなったそうだ。カンビール総督は、捕縛され直ぐに命をたったらしい。

 もう意味が無いのだが『取引』とは、イチがカンビールの悪さを告発して二重から攻める作戦が無くなったんだと。


「そうか……これから俺はどうすべきか。昔見たいに、田畑を耕したり老人に針治療でもするかな。」


「お前、頭大丈夫か?」


「ライなんかに、言われたく無かったよ。」


「いや言ってるだろ!アレは演技!!」


「でも、パンツ好きだろ?」

「そうだ!取り合えず俺、職が欲しいんだ。」

「だから、取引しないか?」


「取引?」


「あの時、シル……ソリュウ捜査官のパンツの形と色教えよう。」


「よし!乗ったぁ!」


(お前……本当に特別で一級なのか?)

選択・探して頂きありがとうございます。では、また明日。

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