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覚醒
視界は闇黒に染まっている。
身体は鉛のように重い。…身体全体に強い痛みを感じる。
此処はどこだろう。
本来の役割を取り戻し、身体は動き始める。固まっていた身体をほぐす為に、1つ伸びをしてみる。身体が熱を帯びていくのを感じた。脳も働いてきた。
昨夜は大変な吹雪だったのだ。雪山に単身で踏み込んだは良いが、雪の勢いは強まっていき、道がわからなくなってしまった。今いるこの洞窟には、偶然辿り着いた。
外の様子を見ようとして、洞窟の出口に。近付くほどにその眩しさに目を瞑ってしまう。まずは目を慣らさなければいけない…。
