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神玉戦記  作者: ななや
1.始まりの契約編
9/21

第9話:ガイドは語る

学祭が終わった………。

これから、12月半ばまで多忙になります。

修了製作の追い込みで、更新がどうなるか分からないけど、なるべく頑張ります(´・ω・`)


 『まぁ、そんなに警戒しないでくれ。

 この姿(からだ)にはきちんと名前はあるが、ふむ、私のことは〈ガイド〉と読んでくれたまえ』


 緩いウェーブの白金髪に深い青の切れ長の目の、神経質そうな男は、祭壇の上に立ったまま、言った。

 

 「ガイド?」

 『文字通り、“説明役(ガイド)”だがね!』


 HAHAHA!!と、笑い声を上げるガイド。

 フェンは、脱力した。


 『さて、ここは〈黒の神殿〉と呼ばれている。

 君からすれば、遥か昔、今から数百年以上前、まだ、この地が緑豊かな肥沃な大地だった頃、この地には、強大な大陸の帝都があった』


 ガイドとフェンの間の虚空に、緑豊かな大地と美しい都の情景が浮かび映し出される。

 フェンは、唖然とそれを見上げた。


 『びっくりしたかい?

 子供には、退屈で長く、難しい話だ。でも、君のこれからに繋がる大事な話でもある。

 私にだって、これくらいの演出はできるのだよ!』


 フフフ……と、得意満面に、ガイドは笑った。


 「僕のこれから……?」


 フェンは、怪訝そうに呟く。

 一体、どういうことなのだろう?


 『話は、この帝国………〈魔法帝国〉と君たちの時代に呼ばれている、この帝国よりも、もっと以前(まえ)、人間やニルフィン、多くの種族が栄え台頭する前にまで、遡る。

 創世の神々が地上を治めた〈神話時代〉の話だ』


 虚空に映し出される景色が変わる。

 妖精や精霊が舞い、聖獣や様々な動物が現れ、見たこともない美しい景色に彩られた世界だ。

 フェンは、おもわず、その光景に見入った。


 『長く続いた〈神話時代〉。その楽園は、永遠に続くかと思われた。

 だが、ある時、一柱の神が地に堕ちた。

 神々の王の娘と負の力を司る神の悲恋。……その結果、その神は、神々に憎しみを抱き、大地に憎悪と嘆きを振りまき、世界に死と絶望を撒き散らした』


 景色が、変わる。

 禍々しい赤に染まった落日。美しい楽園は滅び、聖獣や妖精、様々な生き物たちが逃げ惑い、死んでいく。

 闇が世界を支配し、歪んだ醜い生き物が蠢く。嘆きと絶望の叫びが響き、疑心暗鬼に駆られる人々、力でねじ伏せられ弱者、嫉妬に歪み、欲のままに奪い合う。

 その恐ろしい光景に、フェンは、息も飲み込んで固まった。 


 不意に、目の前の映像が消える。


 『ふむ?ちょっと、刺激が強すぎたかな?

 まぁ、この辺りは知っておくと、後々の流れが分かりやすい程度のものだよ。 

 邪神は、神々との壮絶ながら戦いの末、力の大部分を失い、地の底………下位次元の牢獄(じごく)に封じられてしまったからね。

 力を取り戻すにしても、何千何万年という歳月が掛かるし、この世界に顕現することは不可能だと言われている』


 ホッと力を抜き、息を吐くフェンを、ガイドは見た。そして、まだ、恐怖に強張った表情のフェンを宥めるような口調で、そう言った。


 『さて、話は、君たちが〈魔法帝国〉と呼ぶ帝国が全盛期を迎えた時代に戻る。先ほども言ったが、この地には、かの帝国の帝都があったのだよ』


 再び、緑豊かな大地に包まれた美しい都の風景が、空中に映し出された。

 

 『今の時代とは比較にならないほどの高度な魔法文明は、人々の生活を支え、より豊かに快適にした。その繁栄は、神々の楽園の時代を超えるてまでいわれた。まさに、“人間(ひと)”が、神に成り代わる可能性すら秘めていた時代だ』


 ガイドは、言葉を切る。

 空中の映像は、半地下に絶壁を利用して作られたとおぼしき、古い遺跡とそれを見上げる黒い人間の後ろ姿に切り替わる。

 話に耳を傾けているフェンを見てから、ガイドは、言葉を続けた。


 『とある魔法師が、古い遺跡を見つけた。

 それは、邪神を信仰する、負の力に魅せられ、闇に堕ちた信徒たちが造った“神殿”だった。

 “神殿”と言っても、神々に邪神が封じられた後の時代のものだ。実際には、“邪神召喚”を言い訳にしたおぞましい“研究”と“実験”を行う場所だったのだよ』


 『それに、神々の封印は強固でね。せいぜい、封印の隙間をついて、ほんの小さな針穴を開けて、邪神の一部………一部といっていいのか、小さな分身を引き出す程度の効力しか、彼らの“実験”もとい、“儀式”は、効果がなく、結局はそれも成し遂げられなかったが、ね』


 『だけど、ちっぽけな“人間”が、たとえ“針穴”でも神々の封印に穴を開けようとしたことは、驚愕的だった。よほど、執念深かったのだろう』と、ガイドは、呆れたように、肩を竦めた。


 『全てに絶望した、ある男がいた』


 ガイドは言った。

 けして大きな声ではなかったが、フェンは、ビクリと肩を震わせた。


 『優秀な男だ。天才的な魔法の才能と優秀な頭脳、揺るぎない野心を抱く男は、当時の上位魔法師最高の誉である宮廷魔法師にまで上り詰めた。

 だが、あることで、男はすべてを失った。

 長い放浪の末、男は、まるで導かれるように、“古い遺跡”に辿り着いた。

 その遺跡………邪神信仰の神殿で、彼は、その闇に魅入られてしまった』


 映像は消え、ガイドの声が揚々と流れる。

 

 『男は、かつて邪神信仰者たちが成そうとしてなしえなかった“研究”に没頭した。

 そう、“邪神召喚”だ。

 彼は、手段を選ばなかった。多大な犠牲者を出し、さらに多くの生贄を使い、儀式を行った。その結果、見事に邪神を召喚することに成功したのだ』


 『とは言っても、針穴から引き抜いた小さな“分身体”でしかないのだが、邪神は、強大な力を持つ神ゆえに、その“わずか”でも、十分、脅威なのだかね』と、ガイドは、肩を竦める。


 『だが、地上に顕現した神は`寄代よりしろが必要だ。本来なら、邪神には高位の闇の魔物が必要だが、闇に魅入られ絶望に身を浸し、多くの生命を奪った男は、奇跡的に“邪神の寄代”になり得たのだ。

 人間が、神の力を宿し使うには、“魂の契約”が必要になる。もちろん、男も、邪神と契約し、その恐ろしい力を手に入れた』


 ガイドの語りに、フェンは、息をのんだ。


 『邪神と契約したその男の名は〈フェイゼローゼン〉。

 地上に具現した邪神の化身にして、最悪の魔法師。かつて栄えた〈魔法帝国〉を滅ぼし、今なお、闇に生き、人々に悲劇と恐怖、憎悪と死を振り撒く、不死の魔法師。

 そして、我々(・・)の“敵”だ』

 「敵…?」


 フェンは、首を傾げた。

 まるで、フェンの敵でもあるような言い方に、疑問を覚えたのだ。 

 ガイドは、頷く。


 『そう、“敵”。

 フェイゼローゼンは、人間の魂を奪う。

 より多くの悲劇を生み出し、憎悪を誘い、絶望に陥れ、悲観し救いを求める者に手をさしのべて、巧妙に堕落させる。そうやって、多くの魂を狩る。

 狩られた魂は、フェイゼローゼンの糧になる。

 二度と輪廻には戻れず、闇をさ迷う。

 人々にとって、これほど恐ろしい存在もいないだろう』


 「そうだね」と、フェンは相槌を打つが、いまいち実感が湧かない。

 邪神に古の神々。

 あまりに壮大で、荒唐無稽な話だ。

 そんなフェンの思いを知らず、ガイドは、話を進める。


 『だが、人間がまったく何もしなかったわけではない。

 その証拠が、この“場所”だ。

 かつての〈魔法帝国〉の高位魔法師たちが、フェイゼローゼンに対抗すべく、研究の末、神世の終わりにこの世界から去った“創世の神々”を召喚した。

 ………むろん、こちらも“本体”ではなく“分身体”だが、ね』


 『犠牲は大きかったが、当時の魔法師たちは優秀だったのだろう。彼等の切実なる声に、上位次元(てんかい)にいる神々の王は、8柱の神々を遣わした。

 神には、寄代(よりしろ)が必要だ。

 彼等は、8つの聖獣、あるいは伝説の生き物たちを捕縛し、寄代として用意していた』


 ガイドは、後ろの壁にあるレリーフを見上げた。

 フェンも、視線をレリーフに映す。


 『清浄なる聖獣〈一角獸(ユニコーン)〉、自然の調和者〈森熊(フォレストベアー)〉、叡智と運の知略家〈白金の大蛇(ユグヨルド)〉、抗いの勇者〈銀色針鼠(シルヴァット)〉、不遜の王者〈黄金の獅子(ゴルディオン)〉、暗闇の賢者〈白羽の梟(ホワティノス)〉、慈悲深き〈紫黒の蜘蛛(パルフェリア)〉と臆病な破壊者〈菫の一角兎(リーネトール)〉……』


 色褪せ霞み、姿も判別できないレリーフに刻まれた“生き物”たちを示すガイド。


 『伝承では、邪神を封じたのは“7柱”の神々だったと言われている。故に、顕現した神々が、7柱ではなく、8柱の神々だったのは、魔法師たちも驚いたらしい。偶然捕獲した“予備”の器まで、使うことになるとは、彼らにも予想外だったが、まぁ、結果オーライということだな』

 

 ガイドは、フェンに視線を戻した。


 『だが、〈魔法帝国〉は滅びてしまった。

 フェイゼローゼンは、邪神の寄代になった代償に、多くの闇に堕ちた魂が必要だった。そのために、〈黒蝶(オーゼル)〉と呼ばれる使い魔を世に放ち、人々を堕落させ、絶望に陥れ、その魂を狩った。

 〈黒蝶(オーゼル)〉に関しては、同じ〈魔法帝国〉時代に、とり憑かれた者から〈黒蝶〉を引き離し、退治する技と武器を開発した別の魔法師たちがいて、彼等が、〈黒蝶(オーゼル)〉退治専門の組織を作った』


 『まぁ、根本的な解決にはならないが、被害は減少したよ』と、ガイドは付け足す。

 フェンは、〈黒蝶(オーゼル)〉がどんなものか、分からなかった。

 ふと、フェンの前に、青い鱗粉を振り撒く黒く美しい蝶が舞う。

 ガイドの幻影らしく、ふわふわと舞い飛び、ガイドの、差し出した指に止まると消えた。

 『今のが〈黒蝶(オーゼル)〉だ』と、ガイドが言った。

 フェンは、綺麗だなと、素直に思った。

 『綺麗だが、邪悪なる漆黒の美だ。本来の姿は、おぞましい化け物だよ』と、ガイドは警告する。

 その言葉から、フェンの周囲を舞っていた美しい黒蝶の姿が、ポロポロと落ち、骨の翼を生やした大きな眼球のような、醜い化け物が現れる。

 フェンは、思わず悲鳴を飲み込んで、後退した。

 見た目のギャップが大きすぎる。

 (グロい……)

 びっくりしただけで、怖くはない。だが、独特の不気味さに、フェンの脳裏に悪趣味の3文字が浮かぶ。

 この化け物を作ったという邪神の魔法師は、相当歪んで、性格がねじ曲がっているに違いない。

 そんな引き気味のフェンを見ながら、ガイドは、再び、話し出す。


 『邪神の力を持つフェイゼローゼンを倒すには、神々の力が必要だ。だが、“寄代”では、神々の力を十分に引き出せない。人間に神が宿るのは、人間が耐えられない。だが、人間でなければ、神の力を十分に引き出せず、使えないのだ』

 「えーと、……ややこしいね?」


 フェンが、少し考えて言った。


 『要は、神が宿れる“寄代”と神と契約し、神の力を使える“人間”が必要ということだよ』


 ガイドが説明する。

 フェンは、「なるほど」と、納得した。

 それをみて、ガイドは、話を続ける。


 『寄代はあり、神々が宿った。だが、それぞれの神々の目にかなう人間……〈適合者〉がいなかった。だから、魔法師たちは、神々の要望に応え、神々を7つの神玉に封印した。そして、この〈黒の神殿〉と〈契約の祭壇〉を作ったのだよ。

 いつか現れる〈適合者〉と確実に(・・・)契約出来るように』


 ガイドの言葉に、フェンは息を飲んだ。

 つまり、この場所に来たフェンは、〈適合者〉ということになる。

 そして、ガイドの言葉に、フェンは、何か引っかかった。嫌な予感がする。

 だが、フェンの不安をよそに、ガイドは、淡々と続ける。


 『〈適合者〉が、この遺跡に入ると、この〈黒の神殿〉に招かれる。この〈黒の神殿〉は、遺跡にあって、遺跡に無い場所だ。

 〈契約の祭壇〉は、神玉に宿る神々と契約するための“場”だ。

 だが、〈適合者〉といえど、全ての者が選ばれる訳ではない。すべては、神々の意志だ。

 それぞれの神に1人、神自身が見て選ぶ。

 この場所から出れる者は、神に選ばれ、神と契約した者のみ(・・)とされている』

 「え……?」


 フェンは顔を上げて、ガイドを見た。

 その意味に気づき、フェンは、慌てて質問した。

 

 「選ばれなかった人はどうなるの?」


 フェンは、訊いた。

 ガイドは、その質問に答えずに微笑む。

 

 『神が地上に居続けるには、代償が必要なのだよ。それを、補うためには、“生贄”を必要とする。つまりは、そういうこと(・・・・・・)なのだよ』


 フェンは、ガイドの言葉に絶句した。

 つまり、ここから出ることが出来ないということだ。

 神々と契約できる可能性のある〈適合者〉は、選ばれた者であると同時に神々への“生贄”でもあるのだ。

 そうすることで、神々を地上に縛り付け、この場所のシステムも持続できる。ゆえに、この場所は、力に満ち溢れているのだ。


 フェンは、逃げ出す素振りも、嘆いたり叫んだりという反応もなく、ただ、ガイドを見つめる。

 子供らしくない反応なのは自覚済みだ。

 そんな反応をしても、無駄だと、フェンは理解していた。

 ガイドは、そんなフェンに微笑んだ。


 『ここ数十年は、定期的に〈適合者(いけにえ)〉がくる。何者の思惑かは知らないが、有り難いことに、この短期間ですでに神と“契約”を交わした者たちがいるのだよ。

 今から100年ほど前に、不完全だが神と契約し、フェイゼローゼンと戦い、彼に深い傷を負わせた人間がいた。その人間は、“例外”だったが、そのおかげでこの100年は、〈黒蝶(オーゼル)〉の活動も活発ではなく、平和だった。

 だが、ここ最近、また、〈黒蝶(オーゼル)〉も活発になってきて、負の力が増しているようだ。

 そんな中、ようやく神々と契約した者たちが現れたことは、大きな意味があるのだろう」


 フェンの背後で何かが光を放つ。

 驚いて、フェンが振り向くと、祭壇の両側にある棺型の柱のうち、左側の4つの柱の端の1つが、白く光を放っていた。


 『行きたまえ、少年。

 私の説明(はなし)はここで終わりだ。

 神の“試練”が開かれた。

 できるなら、少年の魂が神の御心を動かさんことを祈ろう』


 そう言って、ガイドの姿が薄くなり、ゆっくりと祭壇の上から姿を消した。

 フェンは、光を放つ棺型の柱を見た。

 邪気の無い、清浄な光が柱の内から外に、まるで、フェンを誘うかのように輝いている。


 フェンは、一瞬、戸惑うように目を閉じた。

だが、次の瞬間には、何かを決意するように目を開き、歩き出した。

 光る柱の前まで来て、そっと、その表面に触れると、すっと中に手が入る。

 手を出して、異常がないか、手のひらをグーパーしてみる。特に、変わらない。

 フェンは、目の前の柱を見つめた。

 柱の形が、棺型なのは、古の魔法師たちの冗談(ジョーク)なのだろうか。

 だとしたら、随分と捻くれた性格をしていたに違いない。


 「悪趣味だ」と、フェンは呟いた。

 邪神の魔法師といい、この〈黒の神殿〉の魔法師たちといい、性格の悪さではなかなかいい勝負をしている。

 まぁ、邪神だろうと、神だろうと、根源は一緒ということなのかもしれない。

 

 「どちらにしても助からないなら、可能性のある方を選ぶ方が後悔が無くていい………。

 イオなら、そう言うだろうな」


 母親の顔、幼なじみのセルダ、“兄”であるイオ、〈候補生〉の友人たち、ゼヤンやイセル、シーダやクラスメイトたち。幼い日の“彼ら”の顔が、次々に脳裏に浮かんでは消えた。

 そして、“彼女”………………。


 「リルネ。諦めたくないけど、もう、遅いかな?」


 もう一度、諦めずに向き合えたら、何かが変わるだろうか?


 フェンは、思う。

 この“遺跡”に来てから、自分は後悔してばかりだ。同時に、以前は考えるのを避けていた様々なことに、思いを巡らせている気がする。


 何かが変わったのかもしれない。

 だが、すでにこうしてフェンの人生に決着がつこうとしている今、その“変化”の先を、フェンが知ることは無いのかもしれない。


 「…………いや、まだだ」


 フェンは、手のひらをぐっと握りしめた。


 「まだ、僕は足掻いていない。まだ、何も抗っても、分かってもいない。ここで諦めたら、いけないんだ!」


 フェンは、顔を上げた。


 「僕は、“彼ら”になんの答えも示していない。リルネに、何一つ、訊いてもいない。

 自分の才能(ちから)すら全力で発揮してない。

 僕は、臆病だけれど、卑怯者じゃない。

 こんな所で終わる訳にはいかない!

 この先が、たとえ“死”でも、僕は、最後まで諦めないって決めたんだ!」


 自らを鼓舞するように、フェンは、言葉を吐き出した。

 本当は怖い。

 これまでの後悔が怒涛のように押し寄せ、大切な家族や友人たちの顔が過ぎる。

 それでも、震える手を握りしめて、フェンは、一歩を踏み出した。

 神々しい光を放つ、棺型の柱の中へ。

 フェンは、自らの意志でそこに足を踏み込んだ。


説明回………。

フェンのキャラがやや暴走しとります(・∀・)

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