突然の別れ
「い、今の地震は大きかったな」
自室でPC画面を見ていると突然の大きな地震
あわてて机の下に隠れ本やら鞄やらの落下から体を守り、いつ終わるともわからない地震をなんとかやりすごした。
「とりあえず、おやじとオカンに電話してっと・・・」
携帯電話を探し出し家族に電話をしようとすると、なぜかつながらない。
「圏外じゃないんだけどなぁ・・・そうか、みんな電話してるからつながらないのか」
気をとりなおしメールを打つ。
「って送信してから気づいたけど家の電話は使えるんじゃないか・・・」
階段を駆け下り1階へ行くとそこも足の踏み場が無いような状態
「ありゃ~・・・これは片付けるの大変だなぁ」
途方に暮れつつも当初の目的の電話を探す。
「あったあった」
携帯電話から家族の電話番号を探し、家の電話から電話をかけてみる。
「ただいま、回線が混み合っておりおつな・・・」
相手も携帯電話だとここで気付く
「携帯宛じゃダメなのね・・・」
もう一度携帯電話の画面を見るがメールの返信は来ていない。
「っと、あいつにもメールしておかないとな」
家は元々家族3人で暮らしていたが、最近親戚の女の子をあずかっていた。
女の子と言っても中学生であり、自分と3つも歳が離れているわけではないのだがなぜか話しづらい関係なのだ。
「これでよしっと・・」
メールをし終わるとテレビをつけてみる。
「関東地方は震度6か・・・あの揺れで6とか、7とか8きたら家つぶれるな」
そんなバカな事を考えていると、玄関の方からドタドタと騒がしい音が聞こえた。
「お、おにぃちゃん!! 大丈夫!? どこに居るの!返事して!!!」
あわてて居るが声の主は検討がつく。
「ココにいるぞー」
声がするほ方へ向かって歩いて行くと突然抱きつかれる。
「け、怪我してない! さっきの地震すごくて私心配で!!」