真由美 41歳
真由美 41歳
彼女がバツイチってことは知っていた。
なぜなら、歳の離れた兄弟の子供たちがいるから。
しかもその子供たちはハーフだから。
旦那さま、旦那さまとの子供が3人。上から10、9、6歳。
前の外国人の旦那さまとの子供が2人。上から20、18歳。
合わせて7人で住んでいる。
・・・住んでいた。という方が正しい。
なぜなら、彼女はまた、離婚したから。
しかも彼女は6人目を妊娠し、間もなく生まれるという状態だった。
保育園のお迎えの時に会ったら、いきなりお腹が大きくなったいたので彼女に
「予定日はいつなんですか?」
と聞くと
「実はもう臨月で今月末には産まれる予定なんです」
と笑顔で応えた。
しばらくしてから、保育園のクラス会に旦那さまが来ていたので
「もうすぐご出産ですね。でももう1人なんてすごいですね。」
と声をかけると
「実はあれは僕の子じゃないんです。」
一瞬、意味がわからず呆然。
すると旦那さまは続けてこう言った。
「僕たちはとっくに別れているんです。」
余計なことを言ってしまったのかしら・・・と思っていると、
「もう、気持ちの整理はついているので大丈夫ですよ。子供たちは素直に赤ちゃんが産まれると受け入れているし、楽しみにしているから。」
だって奥様お迎えに来てるし、保護者会にも出席してるし、この前、予定日の話をした時もそんな話は一切なかったし・・・
いろんな疑問がぐるぐる・・・
「今はどうされてるんですか?」
つい、聞いてしまった。
「1番上の20歳の子供はもう1人暮らしをしていて、その下の18歳から4人の子供みんなと僕が住んでいて、彼女は出て行って別に住んでます。」
まわりのみんなの耳はすっかり私たちの会話に傾いていた。
そこで話は終わったけれど、私があちこち呼ばれてきかれたのは言うまでもない。
彼女の元旦那さまは、彼女の連れ子と自分の子供の面倒をみている、と元旦那さまの株は急上昇。
その後、彼女はかわいい女の子を出産。
で、その赤ちゃんを連れて保育園や学校の行事に来る。
しかも元旦那も一緒に。
よりが戻ったらしい。




