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気弱なボッチ男と強面のボッチ男の逆転異世界ライフ

作者: 雪月花VS花鳥風月
掲載日:2026/01/30

新作を投稿します。

気弱なボッチ男と強面のボッチ男の異世界サクセスストーリーです。

ご都合主義の内容ですが、読んで貰えたら光栄です。


俺の名前は反町流転、十七歳の高校二年生だ。

他校の不良達に呼び出されたので、奴等を徹底的に締めてやっている処だ。

「嘘だろう」

「どうして殴った俺達が痛みを感じるんだ」

「あり得ない」

俺には五歳の時に異世界召喚された過去がある。

『回想開始』

「何が起きたの」

「流転が消えた」

「嘘でしょう」

両親と買い物中に地面に奇妙な紋章が浮かび、眩しい光に包まれた。

紋章と光が消えたら、俺一人だけが見知らぬ場所に居た。

「勇者よ・・・」

「此処は何処なの。お爺さんは誰なの」

「何故勇者召喚なのに幼児が召喚されたんだ。こんな幼児では役に立たない。直ちに送還しろ」

「流転、無事か」

「怪我とかしていない」

「大丈夫だよ。それと知らない場所で怖いお爺さんに会ったよ」

『回想終了』

その際どんな攻撃をされてもダメージを受けないだけでなく、相手に倍のダメージを与える反転倍返しというスキルを授かった。

だからコイツらみたいな馬鹿は自滅する羽目に陥る。

「それは毎日鍛錬しているからだ。お前達、まだ続ける気か。そろそろキレそうなんだが」

「すみませんでした」

「俺達が悪かったです」

「二度と呼び出しなんかしません」

「俺の前に現れるな。学園に近付くな。他の生徒に絡むな」

不良達を恫喝してやった。

「「「分かりました」」」

「分かったのなら、さっさと消えろ。目障りだ」

不良達は脱兎の如く逃げ去った。

(どうして俺には不良達しか寄って来ないんだ。やはり強面で身長が高く筋肉質だからかな)


「反町、無事だったのか」

「無事ですけど」

学園に戻ったら、担任の鈴木先生から無事だったのかと尋ねられた。

「君は二年B組の生徒かね」

「そうですけど」

何故か警察官から問い詰められた。

「昼休みは何処に居たのかね」

「他校の不良達を締めていました」

「「・・・」」

鈴木先生と警察官が呆れた表情になった。

「どうして警察官が学内に居るんですか」

「君以外の二年B組の生徒全員が行方不明になったんだ」


鈴木先生から詳しい説明を受けた。

二年B組の教室に奇妙な紋章が浮かび、眩しい光に包まれたらしい。

紋章と光が消えたら、教室内に居た生徒全員が行方不明になったらしい。

(これは異世界召喚されたな)


学園は無期限の休校になった。

その後マスメディアの記者達に囲まれて、質問攻めにあった。

帰宅したのは二十時過ぎだった。


「流転、無事なのか」

「怪我とかしていない」

「俺は無事だよ。学園は無期限の休校になったけど。後はマスメディアの記者達が鬱陶しいけど心配しなくて良いよ」

海外の両親から電話が掛かってきたので、俺は無事だと伝えた。

過去に異世界召喚されたので、両親は鬱陶しいくらい過保護過ぎる処がある。

帰国すると言われたが、大丈夫だから帰国しなくて良いよと説得した。

(一人暮らしを楽しんでいるのに、鬱陶しい両親が帰国するなんて冗談じゃない)


(何が起こったんだ)

僕の名前は羽生悲喜盛、十七歳の高校二年生だ。

突然教室内に奇妙な紋章が浮かび、眩しい光に包まれた。

紋章と光が消えたら、クラスメイトと共に見知らぬ場所に居た。

「勇者諸君、召喚に応じてくれて感謝する」

どうやらクラスメイトと共に異世界召喚されたらしい。

「我が王国は隣国の皇国によって属国にされようとしている。勇者諸君にはそれを阻止して欲しい」

「「「「「「「「「「「分かりました」」」」」」」」」」」

何故か僕を除くクラスメイト全員が快諾した。

(こんな胡散臭い話を快諾するなんて、絶対に変だ)

「感謝する。それでは順番に授かったスキルの確認の為に水晶に触れてくれ」


「彼のスキルは隠れ家です」

神官が悲喜盛のスキルを告げた。

「隠れ家だと」

悲喜盛のスキルは隠れ家だった。

「役立たずは不要だ」

「隠れ家だって」

「羽生らしいな」

「ハブられ引き籠もり男らしいスキルよね」

「みっともない」

「恥ずかしくないのか」

(僕をハブられ引き籠もり男と呼ぶな)

悲喜盛は両親が既に他界していて気が弱く身長も低い為にクラスメイト達から名前を文字ったハブられ引き籠もり男と呼ばれている。

クラスメイト達が蔑んだ視線を悲喜盛に対して向けた。

誰一人として庇ってくれなかった。

「地下牢に閉じ込めておけ」

国王の命令により地下牢に連行されてしまった。

まさか異世界の地下牢の中でボッチになるとは思わなかった。

(良く分かったよ。僕にはクラスメイトなんか不要だ)

悲喜盛は完全にキレてしまい、クラスメイト達との決別を誓った。


地下牢の中で隠れ家を発動させてみた。

すると日本で暮らしている一軒家に似ている場所に転移した。

(どうして暮らしている一軒家に似ている場所に転移したんだ)

『オーナーが隠れ家に此処を思い浮かべたからです』

声のする方を向いたら、小さな妖精のような少女が居た。

『誰だ、お前』

『私は隠れ家の管理妖精のマリア。そして貴方は隠れ家のオーナーです』

少女は本当に妖精だった。

『隠れ家って何だ』

『隠れ家はオーナーのようにボッチたボッチ男が引き籠もる空間です。一軒家以外にも色々な施設があリますよ』

『だが一軒家には生活に必要な物が無いじゃないか』

『それは派生スキルのネットショップで購入して下さい。代金はオーナーの魔力です』

食品、家電、家具、寝具、薬品、衣料品、生活用品を購入したが、魔力切れで意識を失ってしまった。


『地下牢から脱出する事は可能か』

ダメ元でマリアに地下牢からの脱出が可能か聞いてみた。

『オーナーが過去に訪れた場所を指定して転移すれば、何処であろうと転移出来ます』

(早く教えてくれよ)

日本で暮らしていた一軒家を指定して転移したら、あっさりと一軒家に転移出来た。


「羽生、お前は異世界召喚されたんじゃなかったのか」

唯一召喚されなかった反町流転と再会した。

「確かに異世界召喚されたけど、転移のスキルで帰還したんだ」

「俺も異世界召喚された過去がある。それから学園は無期限の休校中だ」

二人は情報交換をして、異世界召喚は秘密にする事にした。


(あの国王に復讐してやる)

国王に復讐する為に隠れ家に転移した。

用心の為にスタンガン、テーザー銃、レールガン、フルフェイスヘルメット、防刃ベスト、安全靴、光学迷彩透明マントを購入して装備した。

真夜中になるのを待って、王宮を指定して転移した。

宝物庫らしい場所を発見したので、内部を指定して転移した。

内部には白金貨、金貨、銀貨、銅貨、宝石が山のようにあったので、全て強奪してやった。

宝物庫が空だと気付いたら、さぞかし大騒ぎになるだろう。


地下牢に戻って大騒ぎを観察する事になった。

「宝物庫が空になっているだと。直ちに宝物を取り戻せ」

王宮は思惑通りに大騒ぎになった。


暫くしたら、元クラスメイトの秋田、香川、佐賀、長崎、山形が地下牢に連行されて来た。

多分コイツらも役立たずと判断されたのだろう。


「お前達は奴隷商人に売り渡す事が決定した」

看守からとんでもない情報を聞かされた。

奴隷墜ちなんて冗談じゃない。

看守が去った後に隠れ家に転移した。

元クラスメイトの奴等は無視してやった。


隠れ家での楽しい時間を過ごして地下牢に戻ったら、元クラスメイト達からの質問攻めにあった。

「ふざけるな」

「自分だけ狡い」

「俺達を連れて行け」

「クラスメイトじゃないか」

「私達を見捨てるの」

隠れ家の事を説明したら、何故か非難されてしまった。

(僕の事を見捨てた癖に図々しい奴等だ)

ムカついたから再度隠れ家に転移した。


暫くして地下牢に戻ったら、元クラスメイト達は居なくなっていた。

おそらく奴隷商人に売られたのだろう。

地下牢には飽きたので、王都を散策する事にした。


「召喚された勇者達が奴隷商人に売られたらしい」

「役立たずだったみたいだ」

奴隷商人に売られた元クラスメイト達の噂を耳にした。

「元クラスメイト達を買い取ってやる」

特殊メイクで変装して奴隷商店に向かった。


「奴隷墜ちした勇者達を見せてくれ」

奴隷墜ちした元クラスメイト達が連れられて来た。

全員が悲痛な表情をしていた。

「全員を買い取る」

全員を買い取ってやった。


奴隷契約を済ませて、裏通りで変装を解いた。

「お前、羽生だったのか」

「どういうつもりよ」

「酷いじゃないか」

「早く奴隷から解放しろ」

「鬼畜、悪魔」

元クラスメイト達が騒ぎ出した。

「黙れ」

「「「「「ぎゃあああ」」」」

黙れと一喝したら、元クラスメイト達に激痛が走った。

「お前達は既にクラスメイトじゃない。僕の奴隷だという事を理解しろ」

「「「「「・・・」」」」」

奴隷達の顔色は真っ青になり、絶望という表情で俯いた。


皇国との国境にある検問所に近付いたので、検問所の先に見える隣国の草原に転移した。


「お前達には冒険者になって魔物討伐をして貰う。そして報酬を僕に貢げ」

「報酬を貢げだと」

「冗談じゃない」

「絶対に嫌よ」

「お断りよ」

「断固拒否する」

「激痛に襲われたいのか」

「「「分かった」」」

「「分かったわよ」」

奴隷達は反発したが、激痛を怖がって命令に従った。


「お前達とは此処で一旦別れる。この町を拠点にして真面目に報酬を稼げよ。餞別として馬車と当面の生活費と初期装備費を渡す」

奴隷達と国境の町で別れて、徒歩で皇都を目指した。


(ようやく皇都に到着したか。取り敢えず商業ギルドに塩、砂糖、胡椒を売り込もう)

トラブルを警戒して特殊メイクで変装した。


「すみません、私は旅の商人アキンドです。塩、砂糖、胡椒を売りたいのですが、買い取って貰えますか」

受付嬢に塩、砂糖、胡椒の買取って貰えるか聞いてみた。

「塩、砂糖、胡椒の買取りですか。勿論買取りますよ。現物を確認させて下さい」

「分かりました」

袋詰めした塩、砂糖、胡椒の受付嬢に渡した。

「確認します」


「これは最高級の塩、砂糖、胡椒ですよ。何処で仕入れたのですか」

「申し訳ありません。仕入れ先は企業秘密ですので、お教え出来ません」

「そうですよね。失礼致しました。買取り価格は全部で金貨三十枚になります。それで宜しいですか」

「はい」

想定より高額だったので、直ぐに了承した。

「それと出来れば定期的に納品して貰えますか」

「月に一度なら問題ありません」

「それで構いませんので、宜しくお願いします」

「分かりました。それでは失礼します」

喜々として商業ギルドを退出した。


「これらの塩と砂糖と胡椒は皇宮に献上出来る程の最高級だ。納品したのは何者だ」

商業ギルドのギルドマスターが驚愕して、受付嬢を問い詰めた。

「旅の商人アキンドだと名乗っていました。詳しい事は分かりません。但し月に一度なら納品可能だそうです」

「そうか。今度その商人が納品に現れたら、直ぐに報告しろ」

「分かりました」

大事になった事を悲喜盛は知らない。


(僕も冒険者登録するか)

スタンガン、フルフェイスヘルメット、防刃ベスト、安全靴を装備して冒険者ギルドに向かった。


異様な装備の僕を他の冒険者達が凝視したが、絡んでくる奴は一人も居なかった。


「冒険者登録を頼む」

受付嬢に登録を頼むと告げた。

「・・・ぼ、冒険者登録ですか。こ、この申請書を書いて下さい」

異様な装備の僕に怯えてしまったみたいだ。

「分かった」


(名前はリョウマにしておこう)

「これで良いか」

「か、確認します」


「は、はい。も、問題ありません。こ、これが冒険者証と冒険者心得の冊子です。せ、説明を希望しますか」

「頼む」

受付嬢から詳しい説明を受けた。


「せ、説明は以上です」

「良く分かった。ありがとう」

受付嬢に感謝の言葉を告げて、冒険者ギルドを退出した。


(さてと薬草採取でもするかな)

スタンガン、テーザー銃、フルフェイスヘルメット、防刃ベスト、安全靴、光学迷彩透明マントを装備した。

そして薬草採取の為に森の中に入った。


(これは薬草、これは魔力草、これは精力草)

本屋で購入した薬草図鑑を確認しながら慎重に採取した。

魔獣と遭遇したが、テーザー銃と光学迷彩透明マントのおかげで簡単に討伐した。

討伐した魔獣は隠れ家の冷凍倉庫に転移させた。


「魔力草と精力草は北の森でしか採取出来ない筈ですが、まさか北の森に入ったのですか」

「確かに入ったが、問題あるのか」

「北の森は魔獣が生息していて上級冒険者でも入るのを躊躇う危険地帯なんですよ。良く無事でしたね。運良く魔獣に遭遇しなかったのですね」

「魔獣とは四回遭遇したが、あっさりと討伐したぞ」

「・・・冗談ですよね」

「本当だ。何なら魔獣を確認するか」

「此処では困りますので解体場に移動して確認します」


討伐した四体の魔獣を隠れ家の冷凍倉庫から解体場に転移させた。

「何処から出したのですか」

受付嬢から何処から出したのかと問い詰められた。

「企業秘密だ」

「詮索して申し訳ありません」

「・・・ワイバーン、グリフォン、サイクロプス、ベヒーモス」

受付嬢は魔獣を確認したら気絶してしまった。


「傷が無いが、どうやって討伐したんだ」

ギルドマスターか討伐方法を問い詰められた。

「企業秘密だ」

「・・・詮索して悪かった」

「これらの魔獣は当ギルドでは高額過ぎて買取れ無いので、来週開催されるオークションへの出品を提案する」

ギルドマスターからオークションへの出品を提案された。

「分かった。それで頼む」

魔獣はオークションに出品する事になった。


「薬草が五十束で銀貨二枚と銅貨五十枚、魔力草が十束で銀貨一枚、精力草が五束で銀貨五枚です。合計で銀貨八枚と銅貨五十枚です」

取り敢えず薬草、魔力草、精力草採取の報奨だけ受け取った。


「ワイバーン、グリフォン、サイクロプス、ベヒーモスが無傷のままで討伐されてオークションに出品されるだと。しかも新人冒険者が討伐したの本当なのか」

「本当です。冒険者ギルドのギルドマスターからの報告ですから間違いありません」

皇帝にまでオークションの情報が伝わってしまった。


「リョウマ、どうしてオークションに来なかったんだ」

「興味無いからだ」

「実は密かに皇帝陛下と謁見する予定だったんだ」

「初耳だが」

「伝えたら絶対に来なかっただろう」

「まぁな」

「開き直るな」

「それよりオークションの結果を話せよ」

「ワイバーンが白金貨六枚、サイクロプスが白金貨十二枚、グリフォンが白金貨二十一枚、ベヒーモスが白金貨三十六枚だ。合計で白金七十五枚だ。二割の白金貨十五枚は手数料としてギルドが徴収する。リョウマの取り分は白金貨六十枚だ」

「ギルドの口座に入金しておいてくれ」

「分かった。それから皇帝陛下と謁見してくれ」

「それじゃな」

「逃げるな」

「嫌だ。僕は逃げる」

ギルドマスターを脱兎の如く振り切った。

「どうやって皇帝陛下に弁明したら良いんだよ」

ギルドマスターは頭を抱えてしまった。


「頼むから皇帝陛下と謁見してくれ」

ギルドマスターが土下座して皇帝との謁見を懇願した。

「分かった。謁見に応じる」

仕方なく謁見を了承した。


(さてと顔に火傷痕を偽装するか)

再度の謁見を阻止する為に特殊メイクで顔中に醜い火傷痕を偽装した。


「その火傷痕は何だ」

「火事に巻き込まれた時の火傷痕だ」

「謁見を強要して済まなかった」


「「「「「「「「「「うわぁあああ」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「きゃああああ」」」」」」」」」」

謁見室に皇帝、皇子達、貴族達、皇后、皇女達、貴族夫人達の悲鳴が響き渡った。

悲鳴の原因は悲喜盛の顔の醜い火傷痕を直視したためだ。

一人の皇女を除いた全員が逃げ出して、謁見室は無人となった。

(やり過ぎてしまったみたいだ)

「退出して良いよな」

「そうだな」

僕とギルドマスターは退出しようとした。

「待って下さい」

唯一逃げ出さなかった皇女から声を掛けられた。

(うわぁ、綺麗な女性だな。こんな女性と結婚したら幸せだろうな)

悲喜盛は皇女に一目惚れしてしまった。

「私は第八皇女セリアです。リョウマさんと話がしたいので、私の私室まで同行してくれませんか」

「「・・・畏まりました」」

皇女の誘いは拒否出来ないので、同行を了承した。

「ギルドマスターは謁見室で待機していて下さい」

「・・・畏まりました」


「お前達は下がっていなさい」

「このような醜い火傷痕の男とセリア皇女殿下を二人っきりなど出来ません」

年配の侍女が口を挟んだ。

「誰が貴女に口を挟む権限を許しましたか。身の程を弁えなさい。直ちに下がりなさい。これは命令です」

「畏まりました」

侍女は渋々退出した。


セリア皇女は私室の内鍵を掛けた。

「リョウマさんは日本からの転移者ですね。そして顔の火傷痕は特殊メイクによる偽装ですね」

全てバレていた。

「・・・何の事です」

「惚けても無駄です。リョウマというのは明らかに日本人の名前です。それに日本人以外に黒髪黒眼の者は存在しません。安心して下さい。私は日本からの転生者です」

「・・・そうです。私は日本からの転移者です。何故火傷痕が偽装だと気付いたのですか」

「私は映画業界で特殊メイクの仕事をしていました」

「それで私に何をお望みですか」

「そんなに警戒しないで下さい。私は平成元年に死亡しました。現在の日本の様子を知りたいだけです」

「今は令和八年です。令和は平成の次の年号です。最近の流行りはスマホですね」

「スマホ?詳しく説明して下さい」

「スマホというのは携帯電話で色々な情報を検索したり、ゲームをしたり、通販サイトで買い物が出来ます」

「凄いです。見てみたいです」

「お望みなら日本に転移しますか」

「日本に転移出来るのですか」

「はい」

「是非お願い致します」


僕の一軒家を指定してセリア皇女と共に転移した。

「これがスマホです。使い方を説明します」

「本当に凄いです。異世界でも使えますか」

「残念ですが、地球でしか使えません」

「そうですか」

「そろそろ戻りますよ」

「・・・分かりました」

セリア皇女の私室を指定して転移した。


「それでは謁見室に戻ります」

「名残惜しいです。また皇宮を訪れて下さい」

「・・・おそらく皇帝陛下が許可しないでしょう」

「・・・そうですね」

セリア皇女と共に謁見室に戻った。


「セリア皇女殿下と何を話した」

「秘密だ」

ギルドマスターと共に皇宮を後にした。


「リョウマ殿は何処に行った」

「既に退出なされました。あのような酷い対応をされたのですから当然です。とても激昂されていましたよ」

「・・・そうだな。激昂されても仕方ない。リョウマ殿を繋ぎ止めるのは無理か」

「父上、リョウマさんを繋ぎ止める方法が一つだけあります」

「それは何だ」

「私とリョウマさんが婚約する事です」

セリア皇女が爆弾宣言をした。

「質の悪い冗談を言うな」

「冗談ではありません。私は本気です」

「あのような醜い火傷痕のある男だぞ」

「火傷痕なら私の治癒で完全に治せます」

「本当か」

「はい」

「もし火傷痕が完全に治せたなら、婚約を認めよう」

「ありがとうございます」


「セリア皇女殿下からのお茶会の誘いだと」

「そうだ。今から皇宮に行け」


「リョウマさん、お茶会にようこそ」

「他の方々が居ませんけど」

「二人っきりのお茶会です」

「・・・謀りましたね」

「申し訳ありません。父上にリョウマさんを繋ぎ止めると約束したのです」

「私を繋ぎ止める。マジですか」

「大マジです。そして婚約宣言をしました」

「・・・こんな火傷痕の男をですか。あり得ませんよ」

「父上に私なら火傷痕を治せると告げたのです」

「・・・」

「もう特殊メイクは止めて下さいね」

「・・・本当に私で良いのですか」

「勿論です」

「分かりました。婚約を受けます」

「嬉しいです」

「それからリョウマというのは偽名で本名は羽生悲喜盛です」

「二人っきりの時はヒキモリさんと呼びますね」


「本当に火傷痕が完全に治ったのか」

「「はい」」

「皇帝陛下、実は私は王国で召喚された地球という世界の異世界人なんです。そして互いの世界を自由に行き来可能なんです」

「・・・それは本当か」

「本当です」

「王国が異世界召喚を実行したという情報は事実だったのか」

(近い内に王国との戦争になるな。リョウマ殿なら異世界の武器を手に入る事が出来るかもしれない。やはりリョウマ殿を繋ぎ止めねばならんな)

「本当に行き来可能なんだな」

「私は実際に地球に転移しました。間違いありません」

「それなら余を地球に転移させよ」

「分かりました」

悲喜盛とセリア皇女と皇帝は僕の一軒家に転移した。


「これが地球なのか。不思議な物で溢れておるな。確かに異世界だ」

皇帝は自動車、電車、信号、横断歩道、コンビニ、タワーマンションを見て、とても驚愕した。

「そろそろ戻りますよ」

「分かりました」

「分かった」

一軒家に戻り、そのまま異世界に転移した。


「セリアとリョウマ殿の婚約を認めよう。反対意見は余が抑える。但し王国との戦争が勃発した場合は異世界の武器を提供せよ」

「畏まりました」


「私は反対です」

「「「「「「「我々も反対します」」」」」」」

「「「「「「「私達も反対です」」」」」」」

皇族全員が反対意見だった。

「この婚約はセリア自身が希望した事だ。もし婚約が叶わぬ場合は修道院で生涯を終えると言っている。そなた達はそれでも反対するのか」

「「「「「「「「「「「「「「「分かりました」」」」」」」」」」」」」」」

皇族全員が折れた。

こうし悲喜盛とセリア皇女との婚約が決まった。


『オーナー、少しは隠れ家に来て下さいよ。寂しかったですよ。そんなに婚約者が大切なんですか。放置プレイしないで下さいよ。ストライキしますよ。自棄酒やけざけを呑みまくりますよ』

『悪かったよ』

久々に隠れ家に転移したら、マリアに散々愚痴られた。


「未だに羽生からの接触は無しか」

「放置プレイしないで欲しいわよ」

「もしかして忘れられているのかな」

「だとしたら絶対に赦さん」

「縛り首にしてやる」

奴隷達は放置され続けている事に激昂していた。

「それよりセリア皇女殿下の婚約の噂を聞いたか」

「冒険者との婚約らしいわよ」

「羨ましい」

「僕も皇女様と婚約したいぜ」

「諦めなさい。所詮高嶺の花よ」

奴隷達は婚約者の冒険者が悲喜盛だと知らなかった。


「一月半になるのにアキンドが納品に来ないではないか」

「もしかしてトラブルに巻き込まれたのかもしれません」

(何か忘れている気がする)

悲喜盛は商業ギルドに塩、砂糖、胡椒を月に一度納品するのを完全に忘れていた。


「勇者諸君、遂に皇国に侵攻する時が来た。勇者諸君のスキルなら楽勝は確実だ」

「皇国軍なんか蹴散らしてみせます」

「お任せ下さい」

「勝利をお約束します」

「吉報をお待ち下さい」


「皇帝陛下、王国から宣戦布告の書状が届きました」

「遂に王国との戦争か」

王国が皇国に宣戦布告をした。

おそらく召喚した元クラスメイト達を前線に投入するに違いない。


悲喜盛は隠れ家に転移して手榴弾を大量にネット購入した。

そして兵士達に手榴弾のレクチャーをして戦争に備えた。


(さてとレールガンで度肝を抜いてやる)

僕はレールガンを王国軍に放った。

兵士達はレクチャー通りに手榴弾を投げ付けた。


「どうして皇国軍がレールガンや手榴弾を使用しているんだ」

「楽に勝てるという話だった筈だ」

「実際は違うじゃないかよ」

「レールガンや手榴弾を使う奴等に勝てる訳ないだろう」

戦争は皇国の大勝利で終結した。

生き残った元クラスメイト達は捕虜となった。


「お前は羽生なのか」

「レールガンや手榴弾はテメエの仕業か」

「ハブられ引き籠もり男の癖に生意気よ」

「俺達を解放させろ」

生き残った岩手、静岡、千葉、新潟が騒ぎ出した。

「黙れ、お前達は戦争犯罪者として奴隷墜ちだ。鉱山での重労働の果てに生涯を終えるんだ」

「そんな」

「助けてくれ」

「クラスメイトだろう」

「見捨てないでくれ」

「召喚された時に僕を見捨てた癖に図々しいぞ。お前達なんかクラスメイトと思っていない」

悲喜盛は元クラスメイト達に絶縁を告げた。


「我が軍が大敗しただと。勇者達はどうしたのだ」

「勇者達は全員捕虜になりました」

「役立たずが。再度勇者召喚を行う。今度は人数を一人に絞り真の勇者を召喚するのだ」


(これは学園の異変と同じ現象だな。という事は異世界召喚か)

突然リビングに奇妙な紋章が浮かび、眩しい光に包まれた。

紋章と光が消えたら、予想通り流転は見知らぬ場所に居た。

「勇者殿、召喚に応じてくれて感謝する」

「誰が勇者だ、今すぐ俺を家に戻せ」

「それは不可能だ、召喚は出来ても送還は出来ない」

「ふざけるな」

流転は国王を殴り付けた。

「何をするか、この不埒者」

「うるせえ、このクソ爺」

更に国王を蹴り飛ばした。

「国王陛下に何をするか」

「取り押さえろ」

兵士達が流転を取り押さえようと飛び掛かったが、反転倍返しのスキルによって逆に跳ね飛ばされてしまった。

「投げ縄を使え」

「畜生、身体が動けねえ」

しかし投げ縄を掛けられてしまい、身動き取れなくなった。

「この不埒者を地下牢に閉じ込めておけ」

流転は地下牢に入れられてしまった。


(反町じゃないか。今回はアイツが召喚されたのか)

悲喜盛は王国の様子を探る為に王宮に潜入していた。


「此処から出しやがれ。日本に戻せ」

「日本に戻りたいのか」

「羽生、異世界に転移していたのか」

「静かにしてくれ。日本に戻りたいのなら戻してやる」

「頼む。日本に戻してくれ」

「分かった」

悲喜盛は流転と共に学園の屋上に転移した。

「羽生、感謝する。今更だが、どうして俺を助けたんだ」

「僕は召喚した王国と敵対している皇国で暮らしている。王宮を探っていて召喚現場に居合わせたんだ。反町が国王をボコったので助けたんだ」

「あのクソ爺をボコり足りないから俺を仲間に入れてくれ」

「日本に戻って来たのに良いのか」

「学園は無期限休校中だ。戻っても退屈なだけだ。それに異世界ライフも面白そうだ」

「分かった。転移するよ」

「ちょっと待ってくれ。両親に連絡する」

流転はスマホで両親に連絡する事にした。

「二人に大切な話しがある。俺も遅れて異世界召喚された。しかしクラスメイトが日本に転移出来るスキルを授かったので地球と異世界を行き来可能なんだ。それで暫く異世界で暮らす事にした」

「本当に地球と異世界を行き来可能なんだな」

「嘘じゃないわよね」

「本当だよ」

「そうか。安心した」

「もう心配させないでね」

「それじゃ、また連絡する」

異世界召喚は二度目なので両親には納得して貰えた。

「待たせたな」

「それじゃ転移するよ」

悲喜盛と流転は異世界に転移した。


こうして二人の逆転異世界ライフが開幕した。


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