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先進武器開発研究所で人質事件発生、サバゲ特殊部隊が救出に出動

サバゲー題材の映画化をしたくてシナリオを温めてましたが、なかなか映画化に出来ず、小説として出すことにした。冒頭第1章は21年前に映画化DVD販売した内容をリメイク。事件の謎の発端と主人公龍崎猛がまだ活躍してた時期を描いてます。

【第1章 21年前の人質立て籠もり事件】

「都市の静寂に潜む影」

午後10時。都心の大通りは、車のヘッドライトが帯のように光を描いていた。だが、そこにそびえる高層ビルの上層階には、誰も気づかない緊張感が充満していた。

高層ビルの28階、軍事テクノロジー研究フロア。白く無機質な廊下に、靴音がひびく。白衣を着た博士と4名の研究員が、額に汗を浮かべながら震えていた。

「……静かにしろ!」

黒いフルフェイスマスクを被ったテロリストが、研究員を突き飛ばす。銃口は博士の頭部を狙い、いつ引き金が引かれてもおかしくない。

その瞬間、博士はテロリストの突きつけられたハンドガンのハンマーをロックするように素早く掴み地面に組み伏せた。

「そこまでだ!流石元特殊部隊隊員出身だけに危ないな。」後から銃を構えたボスが現れた。

博士はおとなしく両手を上げた。

警備室からの通報で警官隊が現場に到着し、ビルを封鎖した。

直ぐに上層部に連絡するとSITが行くまで警戒待機となる。

交渉班も出動した。

交渉役とテロリストボスが直通電話で交渉したが、テロリストは現金20億と逃走車を要求してきた。

テロリスト達は要求に応じなければビルを爆破させると脅してきた。

SIT隊長や上層部の見解から、扱いをSAT対応にすべきだとの意見が出だした。

その1時間後、ビルの裏側に設置された非常階段を、影のように上がる8人の男たちがいた。彼らこそ、特殊部隊BM ― Black Mouse。

先頭に立つのは「隊長」。

オリーブドラブのフライトスーツにプレートキャリア、ノーメックスのグローブにはMP5A4を構え、肩には「BM」のパッチ。背中にはコードネーム、オルカの名が貼ってある。ゴーグル越しの視線は冷たく、しかし心の奥に炎を秘めていた。

SATが救出演習を行う間の情報収集と即応部隊として出動した。

「呼吸を整えろ、ここからは一切の油断が命取りだ」

小声でそう言うと、オルカ隊長はハンドサインで進行方向を指示する。

「了解」

短く応じるのはルーク。

グローブをはめ直し、サプレッサー付きMP5A5を構えたその仕草には、ベテランの匂いが染み付いていた。

4マンセル2チーム。

オルカ隊長とルークは先行のアルファチームを率い、研究フロアのクリアリングに向かう。

ドアを一つ開けるたびに、緊張が研ぎ澄まされる。誰も言葉を発しない。

それは、言葉よりも正確な意思の共有ができる関係性を物語っていた。

「……クリア!次の部屋へ」

ルークの無線越しの声は低く、感情をほとんど含まない。

だがオルカ隊長は知っている。

この男の冷徹さの裏には、仲間を決して見捨てないという絶対的な忠義があることを。

やがて、研究フロア中央の廊下に差し掛かった瞬間――

先頭を進むフォレスト隊員がワイヤーセンサーに引っかかり、テロリストに接近がわかってしまう。

侵入警報を見たテロリストボスは「奴らがきたぞ!」

テロリスト達3人がチャージングハンドルを引いたり、ハンドガンのスライドを引き弾を装填して廊下へと散っていった。

通路角から銃を構えながらカッティングパイを切りながら廊下を覗くオルカ隊長。

刹那!パシュ!っと弾丸が掠めた。

「チッ……!」

隊長が歯を食いしばり、壁際に身を戻す。

直後、壁を貫通する弾丸が火花を散らした。

「コンタクトフロント!」

ルークが素早く遮蔽物を確保し、MP5A5で反撃を開始。

連射音が廊下を轟かせ、散弾の破片が舞う。

隊長は一瞬だけ顔を出し、敵の配置を確認。

「支援チーム、ここを維持してくれ、我々は回り込んで背後を取りに行く!」

支援チームのメンバーが即座に動き出す。

彼らの連携は、何千回と繰り返した訓練の賜物だった。

火花と硝煙、無線越しに聞こえる息遣い。

都市の夜に、静寂を切り裂く影があった――。





________________________________________

「逃走者」

廊下での激しい銃撃戦は、ほんの数分の出来事だった。しかし、戦場では一瞬が命を分ける。

裏手に回った隊長が遮蔽物から飛び出し、右手のMP5A4を構えたまま一気に距離を詰める。 「テロリストは1名だ、膠着状態になるな!」

テロリスト1名の射撃の腕がよく、支援隊が撃たれて倒れていく。

テロリスト1名の弾が切れたようだ。今だ、チャンス!とオルカ隊長がMP5A4を構えた瞬間にテロリスト1名は素早いトランジッションでハンドガンで応射してきた。

オルカ隊長は危うく壁に隠れ難を逃れた。

裏手にも支援隊が到着したので、テロリスト1名は袋のネズミ状態だ。

オルカ隊長が支援隊に「敵は相当な腕前だムリせず弾切れで投降させるのも手だ。ここは任せた。」

我々は人質を救出しに行く。

「人質とボスの部屋は近い!」

低く鋭い声が、無線越しに響く。

ルークを先頭に、廊下の角を曲がると、研究室の扉前で立ち止まった。扉には「Security Lab - Prototype Weapons」の文字が見える。

「ここだな……」

ルークが小さくつぶやき、周囲の仲間に視線を送る。その冷たい眼差しは、戦場の空気を一気に引き締める。

一方、その頃――

暗い研究室の奥、白衣をまとった一人の「人質」が、床に落ちた警備員の無線機を拾い、そっと背中に忍ばせていた。

血の気の引いた顔をして震えているように見えるが、その目は異様な冷たさを宿している。

「……フフ、もうすぐだ」

研究員を装ったこの男は、実はテロリストの一員。

あの混乱の中、極秘開発中の銃を密かにケースに収め、すでに脱出経路を確保していた。

ビル最下層のサービスエレベーターが点滅している。

「これで俺だけは助かる……あとはあいつらが時間を稼いでくれれば……」

男は白衣を翻し、非常階段へと消える。

________________________________________

研究フロアの中央では、BMチームが着実に部屋を制圧していた。

背後を回り込んだブルーチームが、別の廊下から合流する。

「後方クリア! コンタクト!前方に人を発見!」

ブルーチームのリーダーが報告すると、オルカ隊長は即座に動いた。

「よし、人質確保優先。だが……」

隊長の目が一瞬鋭く細められる。

「ルーク、感じるか?」

「……ああ。誰かが動いてる。逃走者だ」

二人は顔を見合わせると、無言でうなずき、別経路へと走り出す。

体の動きは無駄がなく、まるで一つの影のように連携していた。

博士ら人質捜索はブルーチームリーダーに任せた。

________________________________________

最下層へ続くサービス階段。

白衣の男は、呼吸を荒げながらも笑みを浮かべる。

「もう追いつけない……!」

だが、その時――

男が振り返った瞬間、目に飛び込んだのはルーク隊員の無慈悲な視線と、構えた銃口だった。

「私は人質だ! 隙をついて逃げてきたんだ、助けてくれ!」

ルーク隊員はテロリスト達の様子を聞いた。

「テロリストは四人、全員M4小銃で武装し爆弾も持ってる」

怪しそうな感じがしなかったので、オルカ隊長の許可を得て男を指揮本部に誘導した。

そして男は、いつの間にか姿をくらました。

テロリストたちは、BMが放つ絶望的な速さと正確さに、後退していって研究室に立て籠もった。

都市の夜に、影が静かに進む――それがBMだ。




________________________________________

「解放の足音」

28階研究フロアでは、最後の部屋の制圧が進んでいた。

その部屋には、博士と残りの研究員たちが人質として監禁されている。

「最後の部屋だ、ブルーチーム突入即応準備!」

隊長が静かに告げると、チームの全員が息を呑む。

「交渉が決裂したら突入する。交渉中にレッドチームは予行演習だ。」

ブルーチームは金属のドアを囲むように配置し、遮蔽物を確保した。

________________________________________

階下のフロアにある、人質がいる研究室と同じ作りの部屋。

隊長含む四人がダイナミックエントリーの演習を行っていた。

無線から、交渉が決裂しそうだという連絡が入った。

________________________________________

奥のドア傍にブルーチーム、手前のドア前にレッドチームが待機した。

支援隊が配電盤で合図を待つ。

緊迫感が全員を覆った。

指揮本部より無線が入る。

「GOだ!」

オルカ隊長「カットパワー!」

支援隊がブレーカーを落とした。

「フラッシュバンを投げろ!」

「スタンバイ! スタンバイ!」

フォレストがピンを抜き、ドアの隙間からフラッシュバンを滑り込ませる。

直後、激しい閃光と轟音が室内を包む。

「Go! Go! Go!」

オルカ隊長の声が炸裂するように響き、一斉に突入。

室内には、アサルトライフルを構えたテロリストたちが数人、混乱した視線をこちらに向けていた。

先に反応したのはオルカ隊長。

迷いのないトリガー操作で、テロリストの腕を正確に撃ち抜く。

続いてルークが低い姿勢から撃ち上げるように2発、別のテロリストを撃倒。

「伏せろ!」

オルカ隊長が博士に叫ぶ。

博士は机の下に飛び込み、恐怖で歪む顔を押さえた。

「ボスが左奥に逃走!」

ブルーチームの一人が叫ぶ。

オルカ隊長は即座に走り出し、室内の金属棚を飛び越える。

左奥の小部屋に、テロリストのボスがいた。

黒いヘルメットとアーマーベストに、SCAR-Lを装備した戦闘のプロ。

その目は、死に物狂いの覚悟に満ちていた。

「よくここまで来たな……!」

ボスが低く唸り、SCAR-Lを撃ち込む。

弾丸が壁を穿ち、火花が飛び散る。

「動きが読める!」

隊長は横に滑り込みながら、MP5A4を構える。

廃材を蹴り飛ばし、視界を遮りつつ一瞬の隙を突く。

「はぁっ!」

オルカ隊長の連射が正確にボスの腕と太ももに食い込み、SCAR-Lが床に転がる。

ボスは悲鳴を上げ、血を撒き散らしながら倒れ込んだ。

「奴を確保!」

オルカ隊長の声に呼応して、フォレストが背後から滑り込み、即座にボスを制圧する。

研究室の空気は、一瞬にして静寂に変わった。

博士と研究員たちは、茫然と立ち尽くしながらも、ようやく安堵の色を浮かべる。

「人質、無事だ。テロリスト制圧完了」ルークの報告が無線を通じて全隊に伝わった。


指揮本部に戻り、BM隊員は使った武器のチェックの為にマガジンを外し、チャンバーの弾を抜きマガジンに押し戻し回収袋に入れた。これから全隊員の事情聴取で長い時間がかかるだろう。

だが、その場の誰もが、先ほど姿を消した白衣の男のことを忘れていた。

事態が収集され、本部で「あの白衣の男が忽然と消えた」と聞いたオルカ隊長は、静かに息を吐く。

「……あれが真の脅威かもしれない」

小さくつぶやく声は、誰にも聞こえないほど低かった。

________________________________________

夜の都市に、再びサイレンの音が遠くから響き始めていた。



第2章以降からは5人の主人公が登場

世代の異なる4人の女性を龍崎が纏めあげてく。

彼女等は如何にしてサバゲに出会い、大舞台へ向かうのか?彼女達の戦場バトルフィールドとは?

21年前の事件との因果関係を解いていきます。

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