表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星使いの勇者  作者: 星宮 燦
第二章 幻帝戴天
49/248

2ー33 卵の孵し方

 ギルドでのイベントを無事完遂した僕らは宿屋に戻ってきていた。


 ギルドへ向かったのが昼過ぎだったので今の時刻はすでに夕方。

 だんだんと夜の帳が下りる時刻である。


 すでに8の鐘はが鳴ってから随分と時間が経っており、僕の体内時計は大体7時くらいを指している。

 僕の体内時計なんて当てにならないが。


「今はもうすぐ9の鐘がなる頃だぞ?姉さんが言ってた。だからもうすぐ9の鐘だ」


 ほらみろ、当てにならない。




***




 今、僕らはベッドの上に迷宮攻略報酬セットをだばーっと広げており、前に鑑定したときに見てなかった細かい部分の確認をしている。



「まず……これか。卵だな」


「ほっとけば卵から孵るのか?」


「鑑定………いや、違うみたいだぞ?」



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 卵の育て方 〜あなたも親になってみよう〜



 ①魔力を注ごう 

 ②愛情を注ごう 

 ③水をあげよう

 ④餌をあげよう

 ⑤卵を温めよう(体温で)

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「水と餌……?」


「生まれた後に、ってことですか?」


「どうだろ?とりあえず魔力を注ぐか?」


「魔力を注いだ後考えればいいですしね……」




 掌をぴたりと卵につけて魔力を注ぐ。

 掌が触れた瞬間、魔力が勝手に吸われるような感覚がしてどんどん魔力が減っていく。


「ステータス。残量も表示」




 ステータスボードは便利で指示を出せばステータス値の現時点での最大値と現在のステータス値を表示できる。

 つまり、今の魔力残量を確認できる。


(毎度思うけどステータスボードって便利すぎるだろ。HP、MP、速度、体力、その他諸々全部測れるとかスマートウォッチの超上位互換じゃん)


 ちなみに今まで使ったことがなかったが、心拍数、歩数、血中酸素濃度も測れるのだ。

 ついでに忘れがちで、さらに表記が〜の鐘みたいな感じで咄嗟に時間が分からないのでほとんど使わないが、時計機能もある。





 非の打ちどころのない完璧装置なのだ




 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 《ステータス》

【梶原 優人】


 種族 真獣種


 LV834


 HP:17823

 MP:58653/74718

 攻撃:14990

 防御:16212

 体力:22519

 速度:11983

 知力:157

 精神:16937

 幸運:81



 スキル…進化【宙】



 補助スキル

 格上耐性

 領域構築補助

 自己治癒強化




 称号

 星神の加護 狂戦士 不屈の精神 反逆者 復讐者 殲滅魔法の使い手 世界の作り手 ボスをボコボコ

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ふぅん。今のでこのくらいか。もっと注ぐか?注ぎすぎで卵が割れたりはしないよな?」


 そう言ってさらに注ぐ速度を速める。


 とそこで周りが静かなのが気になって視線を上げて周りを見渡す。

 そこにはポカンとした2人がいて餌を待つ魚のように口をパクパクさせていた。



「え……あ、の…優人くんって今どのくらいのレベルなんですか?魔力量が明らかに私たちと違う気がするんですけど……。もう私たち魔力がほとんどありませんよ?」


「え?ん?門でボードを開いたときに見てない?」


「いえ、はい。勝手に見るのはどうかと思って……」


「……見ていいよ?ごめんけど2人のは勝手に見ちゃったし」







「えええええええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?な、なんですかこれ!?このステータス!?桁が、桁が違いますよ!?桁が違いますよ!?しかも真獣種って………。なんですかこれ!?高すぎません!?私たち、まだ高いやつでも4000代ですよ!?はぁ!?……はぁ!?」




 大声が響いた。


 ちなみに純恋である。


「お〜い。口調崩れてるぞ〜」


 驚きすぎて「はぁ!?」とか言ってしまっている。



 遥香は口をカバみたいに大きく広げたまま固まっている。





「なんか、あの迷宮のボス倒してたらこのくらいになったぞ?……だったらまた行くか?あの迷宮。3人で。確か2人とも良さそうな武器と補助スキルもらってたろ。インフェルノの補助スキルもあるし」



 そう、今はインフェルノがある。


 補助スキルはスキル(オリジナル)と比べると出力が劣るがそれでもその効果は強力無比。



 特に、インフェルノは時間経過に伴って出力が上限なしに上がり続ける異色のスキル。

 能力が出力の無限上昇という単純なもののため、補助スキルとスキルの能力差がほとんど無い。



 あれさえあれば面倒な特性持ちのイモータル・キング・ウルフは誰でも楽勝、と言えるほど便利である。










 そんなことを考えながらも、あそこで行われるであろう彼女らとボスの戦闘をシュミレートした。




150話先まで書き終えて、ギャグ要素が欲しいと思った。

ふざけたスキルが欲しいと思った。


例えば呪術のパチカス秤みたいな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ