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星使いの勇者  作者: 星宮 燦
第二章 幻帝戴天
26/248

2ー11 悲の体現者

 ここからはダイジェストでお送りする。

 次の日からはなんの変哲もなく、ただただ魔物を倒してレベルを上げる日々が続いた。

 大体が原獣種上位の魔物や真獣種下位の魔物だったからレベルも上がりやすかった。



 次の日

 24階層と25階層を攻略。

 一切の怪我なく余裕で攻略した。【最高統治者(スプリーム・ルーラー)】が大活躍。







 2日目

 調子に乗って30階層まで一気に討伐。

 多少怪我をしたが、この日に手に入れた吸血鬼の血を使ったのですぐに怪我は治った。

 相当疲れたようでこの日はぐっすり眠れた。

 最高統治者を展開しつつ、眠ることができるようになったので夜も今日から安全。

 今日からはゆっくり休めそう。







 3日目

 新しい戦法を思いついて試してみた。

 領域構築で5階層くらいを丸々包み込んで昨日からできるようになった領域と術式の並行利用を試した。

 使った術式は宙の共鳴。

 術式を発動できるようになったとは言え、最大火力で範囲を絞って圧縮して出力をさらに上げた空の共鳴は少し無謀だったようで、使ったあと数十分間気絶していた。




 目が覚めたあと、下のボス部屋に降りてみると部屋が血まみれで破裂したようにバラバラになった死体が迷宮に吸収されているところだった。





 調子に乗ってもう一回やって魔力枯渇による激痛と体力の減少によって、脳が内出血を起こして再び吸血鬼の血のお世話になった。


 最終的には14階層?を攻略して残りは6階層となった。


 ……『何の変哲もない』とは?








 4日目

 同じように一気に領域で囲んでボコボコにした。

 少し慣れてきたようで気絶まではせずに、目眩で止まった。

 少し成長を感じた。

 嬉しかった。



 ……だめだ。面白いことが無さすぎて小学生の日記みたいになってしまってる。



 すぐに終わったので最下層のボスが規格外と言う万が一をフラグにして、今日は1日の大半を最下層攻略のための対策と休養に費やした。








 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 《ステータス》

【梶原 優人】


 種族 真獣種


 LV767



 HP:15664

 MP:73576

 攻撃:13376

 防御:15238

 体力:20441

 速度:10596

 知力:170

 精神:15148

 幸運:69



 スキル……進化【宙】



 補助スキル

 格上耐性

 領域構築補助




 称号

 星神の加護 狂戦士 不屈の精神 反逆者 復讐者 殲滅魔法の使い手 世界の作り手 ボスをボコボコ

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 殲滅魔法の使い手



 殲滅魔法を一定回数以上使った者に与えられる称号。

 条件に当てはまった術式は『宙の共鳴』

 殲滅魔法を使った時の消費魔力量減少、殲滅魔法の出力5%上昇が付与される。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 世界の作り手



 世界構築の使い手の証。

 世界構築時の負担が全て10%軽減。

 さらに、世界内での並列術式の使用が可能になる。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






 5日後。

 今、僕がいるのは最後のボス部屋前。

 今まで見たどこの扉よりも大きく、荘厳な扉が目の前にはあった。

 (ふち)には日本では絶対に見られないであろう堂々とした金の装飾があり、大きく、尚且つ繊細(せんさい)な雰囲気を(かも)し出している。



 扉を視界に収めながら、暫く出番がなくて、そろそろ読者に忘れ去られているであろう【空間探知】なる能力を10日ぶりに使って中にいるであろうボスの姿を観察する。



「ん〜ドラゴン、かな?」



 空間探知ではカメラのように映像が見えるわけでは無い。

 影が見えるようなものだ。

 部屋の空間を把握して、その空間からかけている部分を認識して探知をする。


 故に、中にいるのが何かは扉を開くまでわからないのである。

 この時見えたシルエットは巨体に翼らしきもののついたナニカだった。


「まあ、扉開けてみればわかることだし、大丈夫でしょ」



 取手を握ってゆっくりと扉を押し開ける。


 同時に部屋の脇にある台座に光が灯り、部屋を明るく、優しい光で満たし、照らしていく。


「ドラゴン、ねぇ……間違いじゃ無いんだけど…」




 扉を開けて魔物の姿を見て苦笑する。

 奇しくもその格好はイモータル・キング・ウルフを初めて見た時と同じ表情だった。


「今回はちょっと危ないかもなぁ…」


 苦笑いを浮かべると徐に腰を探って、そこにつけていた魔術具を握る。


「ステータス」


 つぶやきと共に化物の隣に半透明の板が出現する。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 《ステータス》

【エラティディア】


 種族 幻獣種・人工変異種


 LV12



 HP:33476

 MP:82162

 攻撃:28576

 防御:29215

 体力:35859

 速度:24094

 知力:19094

 精神:45822

 幸運:22



 スキル……インフェルノ



 称号

 悲の体現者

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 そこにいたのは全身に機械を取り付けたドラゴンだった。


第二章の中ボスです。

次回『モノリス』


僕は進化を冠する勇者。

まだまだ僕は強くなれるさ。

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