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星使いの勇者  作者: 星宮 燦
第二章 幻帝戴天
23/248

2ー8 次の階層へ

「よおおおおおおおし!」



迷宮の地下22階で僕は叫んだ。


さらっと倒していたが僕だって緊張していたのだ。

なにしろアレは僕も初めて使った技だ。

今日開発し、理論上使えるのを確認しただけだったんだから。


まあ、仮に失敗しても代替策はいくつか用意していたので負けることはなかっただろう。

ぶっちゃけ、弾丸無限射出のゴリ押しでも勝てた。


言いたいことは、僕も緊張していたということ。

それだけだ。


「倒せたしちゃんと使えたから別にいいんだけど。」



残念ながらドロップアイテムは瓦礫に埋もれてしまったがまあ正直微妙なアイテムたちだったので探さずに次のボスを目指すことを選択した。


倒されたのに微妙とか言われて折角のドロップアイテムも捨てられるイモータル・キング・ウルフは泣いていい。





あの懐かしの銃弾の試射会以来の奥の扉を開け、その先の階段を降りて次の階層に向かう。



23階層の入り口の扉を開ける。


直後、

目に飛び込んできたのは通路の光を反射してキラキラと輝く星だった。

ーー否、星ではない。

岩壁からのぞいた大量の宝石の原石が光を反射しているのだった。



「何だ……これ?」



一言しか出なかった。それほどまでに綺麗だった。


「……よし!……採掘イベントだ!」


異世界召喚ものの物語に採掘イベントなどというテンプレがあるのかどうかは甚だ疑問ではあるがこんな宝石を見つけて掘らないのは宝石に対する侮辱?だ。



最高統治者(スプリームルーラー)



ちょうど良いサイズのツルハシを作り出すと両手でしっかりと掴んで力いっぱい振り下ろす。

ガキィィンと硬質な音が通路に木霊し、岩にヒビが入る。



因みに何で僕がツルハシを使っているのかというと、採掘イベントだからだ。

理由は本当にそれだけだ。


それから、空間転移では空間と岩石のチェンジはできないのだ。

アレはあくまで空間同士の交換で、物や者との交換はできない。



何でボスの上半身の空間を別のところと入れ替えて両断みたいなことをしないんだ!って思った人もいたかもしれないが、これが理由である。



主人公最強シリーズの能力でよくある強過ぎて使えないとかではなく、使えないから使わないのだ。



因みの因みに、空間探知も同じ理由で使えない。

岩石の隙間にある小さな空間は探知できるが、とても採掘に使えるとは思えない。



一見万能に見える【(これ)】もその実、万能ではないのだ。




まあ、ツルハシよりも便利な方法はあるにはあるので別にツルハシは使わなくてもいいのだが、

さっきも言った通り、採掘は自分の手でやりたかったのだ。





一時間ほどしてしばらく休息を取る。


「まあ、今日1日はこれで潰れるかな?……」


いま、僕の隣には色とりどりの宝石が小山を築いている。


「一時間でこれだけ掘れるんだったら十分だね。今は特にお金ないし、帝国潰すためにどこかの国に協力を要請するにしてもお金は必要だし」


そのためにも、魔物の素材もたくさん集めておきたい。


この世界では魔物は死ぬと経験値とアイテムを落とす。

だが、報酬はそれだけではない。魔物の死亡前に本体、つまり心臓部分と分離した箇所は死後もしばらくは残る。


だから、次の戦いでは素材もきっちりゲットして儲けたいんだけど……。


「そういえばステータス見てなかったな……ステータス」






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《ステータス》

【梶原 優人】


種族 真獣種


LV87


HP:10755

MP:47060

攻撃:8612

防御:9696

体力:12947

速度:7538

知力:7419

精神:12035

幸運:69




スキル…進化(宙)

空間探知

空間固定

空間転移

固形大気

宙の箱庭

宙の創造(new)

宙の共鳴



補助スキル

格上耐性



称号

星神の加護 狂戦士 不屈の精神 反逆者 復讐者 いじめっ子 宙の創造者

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いじめっ子



ただの称号。


圧倒的に自分よりも戦力が低い生命体を殺害した者に与えられる称号。

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宙の創造者



ただの称号。

技、宙の創造が使える者の証。

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宙の創造



世界構築を行う。

基本的に無限の広さを持つ空間で現実に影響を及ぼさない。

構築中、スキル【宙】の技の出力が約1.5倍になり、敵のスキル、及び魔法の出力が0.5倍になる。

世界の景観は術者の心理を反映させる。

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だんだんヤバくなっていきます。

この程度の強さじゃあまだ弱々なんです。

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