表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
キャラバン編 ~聖樹の森~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

99/282

第99話 話し相手

 ノユンの手から出た光はナヴィの体を包んだ。


 私は思わず、ノユンに声を掛ける。


「ノユン。ナヴィに何をしてるの?」



 私の方を向いたノユンが私に優しく答える。


「ナヴィちゃんに僕の精霊の力を注いでいるんだ。少しだけ待ってて」


 緑色の光に包まれたナヴィは私の方に振り返り、私に話す。


「ラフィーネ。私は大丈夫だよ」


 やがてノユンの手から光が失くなり、ナヴィの体はまだ緑色の光に包まれている。



 次の瞬間、ノユンの体がノユンの持つ黒い石に吸い込まれていくように消え、ボトンとその場に黒い石が落ちた。


「ノユン!」


 私達はナヴィと黒い石の所に駆け寄った。



 私はナヴィを抱いて、問い掛ける。


「ナヴィ。大丈夫なの? ノユンは?」


 ナヴィの体を包んでいた光も消え、ナヴィが私の方を向いて答える。


「ノユンは私に、残った精霊の力の一部を注いだの」


「それでノユンは? 消えちゃったの?」



 ナヴィは地面に落ちている黒い石を見て、


「たぶんあの中にいるにゃ」


「えっ?」


 アイシャが黒い石を拾い上げ、私の所に持って来て、全員でその黒い石を見た。


 すると、だんだんその黒い石は透明な水晶に変化していった。



 中には小さいけど、ノユンの姿が見えた。


「えっ? ノユンなの?」


 水晶の中にいるノユンは私達に気付き、私達に答える。


「そうだよ。今、僕はこの石の中に封印されているんだよ」


「封印? 何でノユンが封印されてるの?」


「それはね…」




 私達にノユンが説明してくれた。


 リズシーレさんが渡したあの黒い石には、ノユンに分かるようにメッセージが込められていたそうだ。


 それは『残った精霊の力をナヴィに託して、貴方はこの石に封印されなさい』というリズシーレさんからのメッセージだった。


 つまりそれは、ゴーレム達を制御する力もナヴィに託すという事になるそうだ。


「じゃあ、今はノユンじゃなくて、ナヴィがあのゴーレム達を制御したり出来るの?」



 私が水晶の中にいるノユンに尋ねる。


「そうなんだけど、今はまだナヴィちゃんに制御は出来ないんだ。ナヴィちゃんは今、どんどん精霊の力を取り戻している最中だから、僕が託した力がナヴィちゃんの中で増幅されるまではあのゴーレム達全てを制御する事までは出来ないと思う」


「それはどのくらい時間がかかるの?」


「それは分からないな。だけど、ある程度のゴーレムなら、もう動きを止めたりするぐらいなら出来ると思う」


 ナヴィは自分の手(前足)を不思議そうに見て、呟いた。


「私があのゴーレムを…」



 私はノユンに尋ねる。


「でも力をナヴィに託して、何でリズシーレさんはノユンをこの水晶に封印したの?」


 ノユンは微笑みながら、答えた。


「リズちゃんは僕と話がしたいんだって。この水晶に封印されて、君達にリズちゃんの所に運んでもらえって、そういうメッセージが込められてたよ」


「つまりリズシーレさんはノユンと話がしたいから、ノユンを水晶に封印したの?」


「そういう事らしいよ。まったくワガママで意地悪な事を考えるよ…」



 そう言って、またノユンは微笑んだ。

 そして私に話し掛ける。


「それで、申し訳ないんだけど、僕をリズちゃんの所まで持って行ってくれないかな?」


「それは全然構わないんだけど、ノユンはいいの?」


「なにが?」


「森の精霊だから、この森から出られないとかない?」


「それは大丈夫だよ。僕は確かにこの森で生まれた精霊だけど、好きで聖樹の側にいただけだし。封印されたから少しは延びたと思うけど、精霊としての寿命も残り少ないのは変わらないしね」


「そう…。分かった。じゃあ、私達が聖樹を取ったら一緒にランシーアに行こう」


「うん。お願いするよ。でも、気を付けてね。聖樹の近くには僕が全く制御出来なかったゴーレム達が今も暴走状態で聖樹を守っているから」



 私は振り返って、皆の顔を見て、ミレニアさんの顔を見てノユンに答える。


「うん。大丈夫。その為に助っ人も呼んだんだから! じゃあ、ちょっと狭いけど、ここに入れるね」



 私はノユンの入った水晶を鞄に入れ、皆と立ち上がった。


「よしっ! じゃあ、聖樹を取りに行くよ!」


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!感謝感謝です m(_ _)m


面白いとか、続きが気になると思った方は是非、ブックマークで応援をお願いします!


下にある☆☆☆☆☆評価も是非お願いします!


ブックマークと評価がめちゃくちゃ励みになって、更にめちゃくちゃ頑張れます!!


よろしくお願いします!m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ