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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
キャラバン編 ~聖樹の森~

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第98話 しゃべると可愛いさ増しますよね

 ミレニアさんはフワフワ浮いているナヴィを指差して、目をバチクリさせて、言葉にならないくらいビックリしたみたいだった。


 そして私に向かって、やっと言葉を発した。


「……えっ? ラフィーネさん? しゃべってるけど…、ナヴィちゃんだよね?」


「うん。そうだよ。私達もランシーアに来て、初めて知ったんだけど、ナヴィは精霊獣なんだ。言葉は出会った時からしゃべれたんだけどね」


 ナヴィはフワフワとミレニアさんに近付いていって、ミレニアさんに話し掛ける。


「驚かせてごめんにゃ。これからもよろしくにゃ」


 ミレニアさんは手を口に当てて、顔を赤くして呟いた。


「…可愛い…。」



 うん。分かります。その気持ち。



 アイシャが私の横に来て、そっと話し掛ける。


「お嬢様。ミレニアさんも来てくれましたし、そろそろ…」


「そうだね。じゃあ、イスネリ。お願い出来るかな?」


「分かりましたですの」


 イスネリが身を屈めて、アイシャとクウネがその背中に乗り込み、ナヴィはクウネが背負う鞄の中に滑り込む。


 私も乗り込んで、ミレニアさんに手を伸ばす。


「さあ、ミレニアさん。乗って」


 ミレニアさんが私の手を握り、イスネリの背中に乗り込んだ。


「それでは行きますの。飛ばしますから、しっかり捕まっててくださいの」


 イスネリは不可視(インビジブル)で透明になり、大きく羽ばたき、あっという間に上空高く舞い上がると、聖樹の森の方角に飛び出して行った。


 私の左手はアイシャが握り、アイシャは目を瞑っている。


 右手はミレニアさんの手を握っているが、ミレニアさんは初めて乗るイスネリの空の旅に、感動したように目を輝かせながら、ずっと周りを見ていた。


 私は聖樹の森に向かって飛んでいる間、ミレニアさんに何故私達が聖樹が必要なのかとか、ノユンの事とかを話した。


 ミレニアさんはその話の一つ一つを丁寧に聞いてくれて、


「…ラフィーネさん。私を頼ってくれて、ありがとう。私、頑張るから」


 私の顔をじっと見て、そう答えてくれた。

 更に私がミレニアさんに話し掛ける。


「ミレニアさん。こちらこそ力を貸してくれて、ありがとう。まだあと数時間は飛ぶけど、大丈夫?」


「…うん。大丈夫。空を飛ぶって、すごく気持ちいい」


「ミレニアさんがアイシャみたいに高い所、苦手じゃなくて良かったよ」



 アイシャの私の手を握る力が強くなった…。



 そしてイスネリは休み無しでどんどん飛ばしてくれて、私達は夜明け前に聖樹の森近くまで到着する事ができた。


 私は快調に空を飛ぶイスネリに声を掛ける。


「イスネリ。まだ暗いけど、ノユンと別れた場所は分かる?」


「ええ、見当はついていますが、見落としてはいけませんので、少し速度を落として、低く飛びますの」

 

 そう言って、イスネリは徐々に高度を下げていき、速度を緩めた。


 すると、ナヴィが鞄から出てきて私とイスネリに話し掛ける。


「ラフィーネ、イスネリ。ノユンの気配をあっちの方で感じるにゃ」


 ナヴィはそう言いながら、少し右前方の方を指差した。


「分かるの? ナヴィ」


「うん。私の力が戻ってきてるからかな? すごく弱いけど、ノユンの精霊の力を感じるにゃ」



 そういえば、ノユンもナヴィに会った時にそんな事言ってたな。

 精霊同士、そういう力みたいなのをお互い感じるのかな?


 イスネリはナヴィが指差した方に向かって飛んで行く。


 そしてナヴィがまた少し先に見える森の拓けた場所を指差した。


「あの辺にゃ! あの辺りにノユンがいるにゃ」


 イスネリがその場所めがけて飛んで、そっと地面に降り立った。


 まだ周りは暗いが、昨日私達がノユンと別れた場所とは違う場所だった。


 ノユンはあれから移動したのかな?


 イスネリの背中から降りた私達は周りを見回した。

 そしてナヴィが私達を呼ぶ。


「こっちにゃ! こっちにノユンがいるにゃ」


 ナヴィが一直線に飛んで行き、私達もその後ろについて行くと、止まったナヴィの前に昨日別れた時よりも、更に向こう側が透けて薄くなっているノユンが木に寄りかかって座っていた。


 ノユンは私達に気が付くと、力なく微笑みながら、話してきた。


「良かった…。リズちゃんが封印を…解いてくれた…んだね」


 ノユンの声は消え入りそうに小さかった。


 私はノユンの前に膝をついて、彼に話し掛ける。


「ノユン。聞こえる? 君のお陰でナヴィの封印はリズシーレさんが解いてくれたの。ありがとう。それで、これはリズシーレさんが君にって」


 私は鞄からリズシーレさんから預かった黒い石を出した。


 ノユンは手を出して、受け取ったその黒い石を見つめる。


 ノユンは黒い石を手に持ったまま、何か聞こえるのか

、何度か頷くと、ふっと笑って呟いた。


「リズちゃんは…、意地悪な事を考えるな…」


 ノユンは私達の方を見て、話し掛けてきた。


「ナヴィ…ちゃんだっけ? ちょっと、こっちに来てく…れるかい?」


 ナヴィはそう言われて、ノユンの側に移動した。


 そしてノユンはナヴィの頭を撫でながら、ナヴィに話し掛けた。


「うん。どんどん力が戻ってきてるね…。これなら大丈夫そうだ…」


 すると、ノユンのナヴィを撫でる手が優しい緑色に光った。


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