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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
キャラバン編 ~聖樹の森~

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第91話 聖樹の森の精霊

 私の声を聞いたイスネリが戸惑った。



 そして私は男の子の方を指差して、イスネリに叫ぶ。


「イスネリ! あの男の子を掴んで!」



 アイシャが私の腕を掴み、叫んだ。


「お嬢様! 今降りるのは危険です!」


「でも、あの子が危ないよ!」


 アイシャも下にいる男の子と、男の子に迫る二体のゴーレムを見る。


 少し考えたアイシャが意を決したように私に言う。


「分かりました。お嬢様は三日月で大木型をお願いします! 私とクウネで人型を何とかします」



 すると、イスネリが私達に叫んだ。


「待ってくださいの! わたくしが全力で風をゴーレムにぶつけますので、降りるのはお待ちくださいですの!」


 そう言うと、イスネリは息を大きく吸い込んだ。

 私がイスネリに叫ぶ。


「火炎ブレスはダメだよ! イスネリ!」


「ゴォーーッ!」


 イスネリがブレスを吐き出した。


 だが、そのブレスに炎はなく、猛烈な突風が二体のゴーレムに当たり、二体のゴーレムが数メートルほど後ろに後退して、男の子とゴーレムの間に距離が空いた。


 私は鞄に入っている三日月全て出して、後退した二体のゴーレムを斬るように高速で回転させて放ち、イスネリに叫ぶ。


「今だ! イスネリ! 男の子を掴んで!」


「はい! しっかり捕まっててくださいの!」


 イスネリは男の子に向かって急降下して、両足で男の子を掴むと、また急上昇した。



 シュルルーッ! バシュッ!



 鞭のような枝がイスネリに向かって伸びてきたが、私が三日月でその枝を斬り落とした。


 私がイスネリの背中から下を覗き込むと、イスネリはしっかりと男の子を掴んでいた。


「ありがとう! イスネリ!」


「とりあえず、ここから離れますの」


 そう言ってイスネリは方向を変え、その場から離れるように飛んで行った。


 森の中に少し拓けた場所を見つけ、イスネリはそこにゆっくりと降りて、男の子を地面にそっと置いた。


 私達もイスネリの背中から飛び降り、男の子の所に行く。


 男の子の近くまで来て、私達は気付いた。

 その男の子の体は少し透けて向こう側が見えていた。


 …やっぱり…人間じゃない。

 たぶんリズシーレさんが言っていたノユンという精霊だろう。


 私達はその男の子の周りに立ち、周囲を警戒したがゴーレムの気配や物音はしなかった。


 すると、アイシャが私の頭にゲンコツした。


 ゴンッ!


「痛ーっ!」


「もう! 無茶言って! ちゃんと状況を見てください!」


 …アイシャがめちゃくちゃ怒ってる…。


「…ごめん…。」


「イスネリが良い判断をしてくれたから、良かったものの一歩間違えていたら、全滅してましたよ!」



 すると、人間の姿になったイスネリが私達の所に来て、私達に話す。


「まあまあ、アイシャさん。ラフィーネさんはこの子を助けようとしただけですの。そんなに怒ってあげないでくださいの」


 アイシャが頬っぺたを膨らませて、もうっ!と言った後、私に言った。


「すみません。言いすぎました。でも、今後はもうちょっと慎重に判断してください」


「ごめん。アイシャ。イスネリもごめんね」


「いいですの。それよりこの男の子は…」


「たぶん、リズシーレさんが言ってた聖樹の森にいるノユンって精霊じゃないかなと思うんだけど…」



 私達がその男の子に視線を向けると、男の子は目を覚まして私達に気が付いた。


「き、君達…、何でまだ、ここにいるの?」


 まだ少し焦点の定まらない様子で体を起こしながら、私達に言ってきた。


「まだ起きない方がいいよ。それよりあなたは? この森の精霊?」


 男の子はハッとなり、私達に聞いてくる。


「何で、僕が、せ、精霊だって、知ってるの?」


「ランシーアにいる、リズシーレさんってエルフの人に聞いたんだよ」



 男の子はふっと空を見上げ、何かを思い出したように呟いた。


「リズシーレ…。あ、リズちゃんか。懐かしい名前だな」


 男の子は上半身を完全に起こして、私達に言ってきた。


「ぼ、僕はノユン。君達はリズちゃんを知ってるんだね」


 ノユンは力なく微笑みながら、私達にそう告げた。


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