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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
キャラバン編 ~聖樹の森~

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第89話 トレントゴーレム

 私とアイシャはクウネの声が聞こえた方へ駆け出した。


 すると枝を鞭のようにしならせ、クウネを攻撃している大木のモンスターが目に入った。


 クウネはその無数に飛んでくる鞭をかわしながら、そのモンスターに近付こうとしているが、全く距離は縮まらない。


 私がクウネに叫ぶ。


「クウネ! こっちだよ!」


 クウネが私とアイシャに気付き、私達の方へ走ってきた。


 赤黒く光る目玉のような物が、いくつもそのモンスターの幹の部分にあった。

 モンスターがゆっくりと向きを変え、クウネを追いかける。



 リズシーレさんから聞いていた大木型のトレントゴーレムだ。

 大木の根元をまるで虫の足のように動かし、地面を歩いている。


 移動速度が遅いので、クウネには全然追い付いていないが、確実にこちらの方に向かって来ていた。


 私はクウネに確認する。


「クウネ! 大丈夫? 怪我はない?」


「うん。大丈夫。上手く着地できたから」


「良かった。とにかく、アイツをなんとかしなきゃだね」


 私は鞄から三日月を出し、背中の剣も抜いた。


 アイシャも剣を抜く。


「アイシャ。まずアイツをどうにかして、イスネリと合流しよう」


「分かりました。クウネは無理に攻撃せず回避に専念してください」


「分かったー」



 近付いて来た大木ゴーレムから無数の枝が、鞭のように一斉に私達に襲いかかってくる。


 ヒュンッ! ヒュンッ!


 ザクッ! バシッ!


 私は向かってくる鞭を三日月を使って、次々と切り落としていく。


 そのまま三日月の回転速度を上げて、大木ゴーレムの幹に近い枝を更に切り落としていった。


 そして大木の幹の部分にアイシャとクウネがあっという間に距離を詰め、二人で同時に攻撃をする。


「はぁー!」

「やぁー!」


 アイシャは剣で斬りこみ、クウネは拳をぶつける。


 ザクーッ!

 バチィーンッ!


 二人の同時攻撃が当たる。


 ザクッ! ザクッ!…


 私の三日月も大木ゴーレムの幹に深々と突き刺さっていった。


 アイシャとクウネも更に攻撃を続ける。


 バシュッ! バチィーン!



 二人の連続攻撃が何度か当たると大木ゴーレムの赤黒い光が急激に失われていき、そしてその光が完全に消えるとゴーレムの動きが完全に止まった。


「ふう…。終わった?」


 私はアイシャとクウネに尋ねる。


「はい。倒せたみたいです」


 私は二人の元に行き、話し掛ける。


「イスネリを探さなきゃね」


「そうですね。そんなに離れてはいないと思いますが…」



 私達は周りを見回した。


「そういえば、ナヴィは? 鞄の中にいる?」


「ここにいるにゃ」


 ナヴィはクウネが背負う鞄の中から顔を出した。


「ずっと中にいたんだね。大丈夫? 怪我してない?」


「うん。大丈夫にゃ」


 ナヴィはイスネリに乗る前にクウネの鞄の中に入っていた。


「良かった。じゃあ、イスネリを探そう」


 私達はすっかり朝になった森の中で、はぐれてしまったイスネリを探す。



 さっきみたいに急に襲われるかもしれないから、私達三人はあまり離れないように慎重に移動しながら、歩みを進めて行った。


 クウネが森の中の音に気付き、私を呼んだ。


「ラフィーネ! あっちから音がする! たぶんイスネリだよ!」


「どっち? クウネ!」


 私とアイシャはクウネの方に駆け寄り、クウネが先頭になってクウネが音が聞こえたと言った方に向かって、森の中を走り出した。



 そして、私の耳にも木々が激しく軋むような音が聞こえた。


 私が森に向かって叫ぶ。


「イスネリ! どこ!?」


 木が軋む音の方からイスネリの声が返ってきた。


「ラフィーネさん! ここですの!」


 ドスーンッ!


 地面を何か重い物が落ちるような大きな音が聞こえた。


「イスネリっ!」


 私達の目にワイバーン姿のイスネリが人型のトレントゴーレムと戦っているのが見えた。


 トレントゴーレムは何本もの木々を束ねたような体で、ずんぐりとした体型だが、その大きさはワイバーンのイスネリよりも更に大きかった。


 そしてその右腕は人型ゴーレムの足元の地面にめり込んでいた。


 さっきの大きな音は人型ゴーレムが振り下ろした右腕が地面に叩きつけられた音だったらしい。



 私はアイシャとクウネに叫ぶ。


「二人とも行くよ!」


 私達はそのゴーレムに向かって駆け出した。


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