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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
キャラバン編

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第84話 見た目はそのままで

 リズシーレさんは私達に二部屋、用意してくれていた。

 それぞれの部屋にベッドが二つとテーブルも用意してくれていた。


 私とアイシャ、クウネとイスネリに別れて、荷物を部屋に置いた後、私の方の部屋に四人で集まった。



 まず私が三人に話す。


「聖樹を取りに行くのは、私の中ではもう決定なんだけど、それでいいかな?」


「はい。それで構いません」

「うん。賛成ー!」

「異存はありませんの」


 全員が了解して、ナヴィが頭を下げた。

 そして私がさらに続ける。


「じゃあ、どうやって?と、いつ?を今から決めようと思うんだけど」


 アイシャが手を挙げて話し出した。


「いつというか、時間帯は日中に捜索するのがいいと思います。移動時間から逆算して、ここを夜のうちにイスネリに乗って出発して、朝に聖樹の森に着くのが一番良いと思います」


 ふんふんと、私と二人は頷いた。

 私が話し出す。


「私もそれが一番いいかなと思う」



 クウネとイスネリも同様のようだ。


「それじゃあ、いつ行く?」


「このランシーアに滞在中に行かねばなりませんから、早いに越した事はないでしょう。今から準備をして今夜にでも出るのが良いと思います」



 私とイスネリが頷くが、クウネが手を挙げて話す。


「クウネは、へこんだ手甲を直してから行きたいー」


「あ、そうだったね。じゃあ、このままこの町の武器屋さんか、鍛冶屋さんに行って直してもらったら、今夜出ようか」



 私達はこの町の武器屋さんの場所を聞く為に、再びリズシーレさんの部屋を訪ねた。


 リズシーレさんは優しい微笑みを浮かべながら、聞いてくる。


「どうだい?決まったかい?」


「はい。今夜出ようと思うんですけど、その準備する為にこの町の武器屋か、鍛冶屋の場所を教えてもらおうと思いまして」


「ふふっ、若いっていいね。その行動力が羨ましいよ」



 そう言うとリズシーレさんは、手元にあった紙にさっと地図を書いて私に渡してくれた。


「この家から一番近くにある武器屋だね。この町の中でも大きい方の店だから、大概の物は揃ってるよ」


「ありがとうございます」


「使いの者に店まで送らせたいところだけど、あいにく今は皆、手が塞がっていてね」


「お気遣いありがとうございます。私だけで大丈夫なので。また夕方頃には帰って来ます」


「うん。気をつけて行っておいで」



 リズシーレさんの家を出た私達は、渡された地図を頼りにランシーアの武器屋に向かった。


 森を抜けて、三十分ほど歩いた所に目的の武器屋さんを見つけた。


 中に入ると、モーネサウラで私達が通う武器屋の倍ぐらいの店内には、所狭しと色んな武器や防具が並べられていた。


 カウンターも広くて、中には数人の店員さんが様々なお客さんを相手にしていた。


「へー、広いお店だねー」


 カウンターにいる男性の店員から声を掛けられる。


「お嬢様方、何かお探しですか?」


 クウネが手甲を出して、私がへこみを直して欲しいと伝えると、


「このへこみを直すだけだったら、二、三時間もあれば直せますよ」


「だったら、お願いできますか? あともうちょっとへこみにくいように強くして欲しいんですけど」


「分かりました。じゃあ、この拳部分に厚みを足す加工をしておきますね」


 男性店員がクウネの手甲を見ながら、メモを取っていく。


 クウネが男性店員に言う。


「あの、見た目はこの可愛いままでお願いします」


「…分かりました。見た目が変わらないように努力します」



 店員さんがちょっと困ってるじゃん!



 店員さんにまた後で取りに来ますと伝えて、少し店の中を見回った後、私達が店の外に出ようとしたら、


「…ラフィーネさん?」


 そこには昨日、別れたミレニアさんがいた。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!感謝感謝です m(_ _)m


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