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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
キャラバン編

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第66話 楽しみができました

 私達を乗せたキャラバン隊の馬車は街道を快調に進んでいく。


 私はふと横に座っているミレニアさんの方を見ると、さっきまで景色を見ていると思っていたミレニアさんと目が合った。


 ミレニアさんは照れたように目を伏せた。

 私はミレニアさんに尋ねる。


「ミレニアさんはその二本の剣で戦うんですか?」


 初めて見た時から少し気になっていた事だ。


 二刀流の使い手は珍しいわけではないが、女性の双剣使いに会ったのは初めてだったので、聞いてみた。



 ミレニアさんは自分の剣を見ながら答えた。


「…うん。そう」



 私は腕力がなくて、一本でも振り回されるのに…。

 二本も同時に使えるなんて羨ましい…。



 ミレニアさんの脇に置かれた剣を見ると、普通の長剣よりも細身のようだった。

 お母様もこんな感じの細身の剣を使ってたなというのを思い出した。



 私は更にミレニアさんに尋ねる。


「同時に使うって、重くないんですか?」


「…私、結構握力はあるから、あんまり重たくはないかな…」


 ますます羨ましい…。



 ミレニアさんはアイシャと同じくらい長身だけど、体つきはかなり細いのに…、すごいな。



 続けてミレニアさんが答えてくれる。


「…それにスキルも併せて使うから…」


「へー、どんなスキルなんですか?」


「…一時的に身体強化する系のスキル。だから二本使っても問題ないの」



 そこにアルメダさんが話に入ってくる。


「あっしもミレニアが戦ってるのは、数回しか見てないけど、あれは爽快感あるよな」


 ミレニアさんがまた照れて、顔を伏せた。


 私は顔が赤くなっているミレニアさんに更に尋ねる。


「ミレニアさんは冒険者じゃないんですよね?」


「…えっと、前は冒険者やってたんだけど…」


 そこでまたアルメダさんが話に入る。


「コイツは前の冒険者チームを辞めたんだよ」


「…えっ、あ、それは…」



 構わずにアルメダさんが笑いながら話す。


「ミレニアはとんでもない方向音痴で、森やらダンジョンやらで迷子になりまくって、迷惑掛けるからって、チームを抜けたんだよ。それで、あっしがキャラバン隊に誘ったんだ。ここなら方向音痴は関係ないからな」



 ミレニアさんの顔が更に赤くなった。



 アルメダさん。人にはそれぞれ事情があるから、聞くもんじゃないって、さっき言ったよね…?



 どうやらそういう経緯で、今はアルメダさんのキャラバン隊の専属護衛という形で所属しているそうだ。


 そんな感じで話し込んでいるうちに、時間はお昼になり、キャラバン隊はお昼休憩をとるために街道脇に馬車を停めた。



 私は馬車を降りて、大きく伸びをしていると、ナヴィを頭に乗せたクウネとイスネリが私達の所にやって来た。


「ラフィーネ! 馬車楽しいねー!」


「そうだねー。クウネの馬車は何もなかった?」


「うん、大丈夫だったよー。ジャーバさんにちょっとだけ手綱握らせてもらって超楽しかったー」



 な…んだと…。

 クウネはもう手綱を握らせてもらったの?

 羨ましい…。



 クウネ達の後ろからジャーバさんも歩いてきて、私達に話し掛ける。


「いやー、一番後ろの馬車だとついて行くだけだから、手綱握るっていってもヒマだしね。クウネちゃんも上手だったよ」


「お昼からはわたくしも少し握らせてもらう約束してますの」



 イスネリもっ!?

 いいなー…。



 私がそんな羨ましそうな顔をしているのをジャーバさんは察したのか、


「ラフィーネちゃんも明日は後ろの馬車でちょっと握ってみるかい?」


「えっ? いいんですか?」


「別にいいんじゃない? ねえ? キャプテン!」



 声を掛けられたアルメダさんが答える。


「アンタがちゃんと見てんなら、問題ないよ。ラフィーネは手綱握りたいのか?」



 そう聞かれて私はアイシャを見る。

 アイシャはタメ息をつく。



 私はちょっと恥ずかしながら答えた。


「え、ええ。まあ、ちょっと握ってみたいかなー」



 その様子を見たアルメダさんが大きな声で笑った。


「はははー。お前、すごいスキル使うのに子供みたいだなー、ラフィーネ。いいよ。明日、ジャーバの馬車で少し触らせてもらいな」



 それを聞いていたアイシャも堪えるように笑っていた。



 …いいじゃん。別に。こんな機会滅多にないし…。



 馬車の列の真ん中の方からメンバーの一人の声が聞こえた。


「それじゃあ、お昼ご飯にしますんで、皆さん手伝いに来てくださーい!」



 私達はその声のする方に行った。



 笑われちゃったけど、手綱を握れると思うと、私は明日が楽しみになった。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!


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