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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
キャラバン編

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第65話 行商に出発です

 まだ暗い街中を歩き、私達はラドズさんのお屋敷に到着した。


 お屋敷の庭には昨日と同じように馬車が並び、その周りではキャラバン隊の人達がすでに集まって、数人が馬車の荷台で作業しているのが見えた。


 私達はアルメダさんの姿を見つけ、その集まっている人達に近付いていく。


「アルメダさん、皆さん。おはようございます!」


「おう! おはっ!」



 私達の姿を見つけたアルメダさんが挨拶して、周りの人達も私達に挨拶してくる。


 その中にはジャーバさんとミレニアさんの姿もあった。


 そしてアルメダさんが私達に言う。


「今、何人かが荷物の最終確認してるとこだから、もうちょっと待っててくれ」


 すると、荷台で作業している人達が作業を終えたらしく、皆がいる所に合流した。



 そしてアルメダさんが皆に話し出した。


「よし! それじゃあ、ランシーアへの行商遠征にいよいよ出発する。堅苦しい挨拶は無しだ! 皆で旅を楽しもうや!」


 おーっ、とキャラバン隊の皆が手を挙げて、それぞれの馬車に乗り込んで行く。



 私達は昨日の打ち合わせ通りに、私とアイシャが先頭の馬車に、クウネとイスネリとナヴィは一番後ろの馬車に乗り込んで行く。


 先頭の馬車にはアルメダさんとミレニアさんが乗っている。


 キャラマスのジャーバさんはクウネ達と同じ一番後ろの馬車だ。



 私達の馬車で最初に手綱を握るのは、カナンという女の子だ。

 行程の間で何度か交代しながら、キャラバン隊の皆が順番に手綱を握る事になっている。



 もちろん、私が握る事はないけど…。

 どっかで手綱を握るのをお願いしてみようと私は密かに企んでいた…。



 ラドズさんのお屋敷を出た五台の馬車は明るくなり始めた街中を通り、モーネサウラの門を抜け、街道に出た。


 二頭の駝竜が引くその馬車は馬が引く馬車よりも力強く、そして速かった。


 御者台は前後二列になっていて、前に手綱を握るカナンちゃんとアルメダさん。

 後ろの列に私とアイシャ、ミレニアさんが座っている。


 街道を走る馬車の列は軽快に進んで行き、空もすっかり明るくなっていた。



 アルメダさんが私達に話し掛ける。


「初日の今日はほとんど街道を走るし、護衛は必要ないと思うから、ゆっくり馬車の旅を楽しんでくれよ。ラフィーネ、アイシャ」


「そうですね。ありがとうございます」



 すると手綱を握るカナンが前を向きながら、私達に尋ねてきた。


「ラフィーネさん達はどうして冒険者になったんですか?」


「えっ? どうしてって…?」


「だって、女の子の冒険者って珍しいじゃないですか? だから、何でしてるのかな?って」


 アルメダさんがカナンちゃんの頭をはたいて答える。


「そんな事、聞くんじゃないよ。人にはそれぞれ事情があるんだから、何でも聞きたがるんじゃないよ」



 私が慌てて、答える。


「いや、別に隠すような事じゃないし、いいですよ。アルメダさん」


「別に無理に答えなくてもいいんだぞ。ラフィーネ」


 カナンちゃんが私の方に振り返り、興味津々の顔で私の顔を覗き込む。



 頭叩かれたのに、なんかたくましいな、この娘。



 私はアイシャの顔を見て、アイシャが無言で頷いたので、答えた。


「えっと、自分の強さを試したくなってね。家に居てたら、それが出来ないって思ったから、冒険者になったんだよ」



 これは前にアイシャと決めていた答えだ。


 家出って言うと、あんまり良くないから、人から聞かれた時はそう答えるようにアイシャに言われていた。


 あんまり隠すと逆に興味を持たれてしまうし…。



 へーっ、と感心した声を上げてカナンちゃんは前に向き直った。


 アルメダさんが不思議そうに聞いてくる。


「自分の強さを試すって、家で出来ないもんなのか?」


「あー、それは私のスキルがこんなスキルだから…」



 そう言って私は鞄からペンを一本取り出して、前に放り投げ、それを念動で空中に静止させたり回したりして見せた。


 それを見たアルメダさんとカナンちゃん、ミレニアさんが驚きの声を上げ、アルメダさんが私に尋ねる。


「い、今、ペンをふわふわ動かしてるの、ラフィーネなのか?」


「うん。『万物念動』っていうスキルで動かしてるの。これであの三日月型のナイフを動かして戦うのが、私の戦い方なんだ」



 カナンちゃんが動くペンを目で追いながら、聞いてくる。


「これって何でもこうやって浮かせたり、動かしたり出来るの?」


「ううん。重さとか範囲とかの制限はあるけど、武器ぐらいだったら大抵の物は大丈夫かな」



 アルメダさんが腕組みをして、感心したように口を開く。


「たしかにこんなスキルがあったら、モンスターを片っ端からギッタギタに倒しまくりたくなるよな」



 …えっ? そういう発想は…、なかったな…。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!感謝感謝です m(_ _)m


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