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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
大都市で新生活編

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第48話 謎の悪魔とお客様

  〈???? 視点〉


 ラフィーネ達がワイバーンに乗って、草原から飛び立っていくのをヘルバッファローは静かに見ていた。



 ワイバーンの姿が夜の空に消えると、ヘルバッファローの側で黒い霧が発生し、その黒い霧が集まってくる。


 集まった黒い霧は人型になり、そのまま妖艶な女性の姿に変わっていった。



 褐色の肌に、赤い瞳。

 背には蝙蝠のような羽があった。



 その女性…悪魔ビセノアはヘルバッファローを見て、話し掛ける。


「見事に折られてもうたなー。可哀想にな」



 そう言いながら、ヘルバッファローの折られた角の辺りを撫でて、座り込んでいるヘルバッファローの体に刺さっている数枚の三日月型の刃物を抜いていく。


「けったいな形の得物を使ってるんやな」


 その刃物を見ながら、ビセノアは呟いた。


「あれは間違いなく『万物念動』やな。けど、発現してそんなに日は経ってへんな。まだ全然使いこなせてへんわ」



 ビセノアは軽くタメ息をついて、ヘルバッファローの頭を撫でる。


「お前は角折られて災難やったな。神竜のワイバーンと人間がつるんでるのは意外やったけど、あのスキル使う人間を見つけらたのは、ツイとるな。ようやった。先に帰っとき」


 そう言うと、ヘルバッファローの周りに黒い霧が発生して、その霧の中にヘルバッファローは消えて、その場にはビセノアだけが残った。



 ビセノアはラフィーネ達が飛び去った方を見て、呟いた。


「さて…、『万物念動』を完全に覚醒させるのはまだ先になると思うけど、どこの小娘か、一回確認しとかなアカンな…。あっちは確か、モーネサウラの街がある方やったな」



 ビセノアがそう言った後、彼女の周りにも黒い霧が発生して、その霧が彼女を包むと、彼女の姿は忽然と消えていた。



 ー◇◇◇◇◇◇ー



 翌朝、私とアイシャはヘルバッファローの角を持って、冒険者ギルドに向かっていた。


 イスネリは、皆でいろんな所に行ってみたいと言って、その為に不可視(インビジブル)の効果を高める特訓を始めた。

 今朝も裏庭でクウネとそのスキルの特訓をしている。


 なので私とアイシャの二人だけでフリークエスト達成の報告をする為に、ギルドに行く事になった。



 ギルドに到着してカウンターに行き、私が背負っている革袋からヘルバッファローの角を出すと、ギルド内でざわめきが起きた。


「ヘルバッファローの角、取って来ました」


 私がカウンターで受付のお姉さんにそう告げると、ギルド内の冒険者の数人が慌てて近付いてきた。


「マジかよ! ちょっと見せて!」

「うおっ! でけえな、やっぱり!」

「もう達成したのかよ!?」


 皆、口々に驚きの声を上げながら、カウンターに置かれた角を覗きに来た。



 受付のお姉さんは戸惑いながら、


「た、確かに承りました。それでは、こちらは依頼主の方に確認を取ってから、報酬の受け渡しとなります。二、三日お時間をいただきますが、よろしいですか?」


「分かりました。大丈夫です」



 私達は仮達成という事で、手形の確認を済ませた。


 受付を離れようとすると、一人の男の冒険者が話し掛けてきた。


「姉ちゃん、姉ちゃん。ヘルバッファローは討伐できたのか?」


「ううん、討伐はできなかった。あの角一本だけでいっぱいいっぱいだったよー」


「へー、そうか。それでもすごいけどな」


「ふふん。ありがと!」



 その冒険者は受付のお姉さんに尋ねる。


「お姉さん、この姉ちゃんは討伐してないって言ってるから、まだ角は持って来れるかもしれねえけど、依頼主さんは一本だけでいいって言ってるのか?」


「うーん、それはちょっと確認しないと分かりませんが…」


「それなら悪いけど、それも確認しといてくれよ」



 そうか。もう片方の角があるし、あの一頭だけとも限らないしね。



 私とアイシャは受付を離れ、クエストボードの方にクエストを見に行った。

 その間もギルド内にいる冒険者が私達の事をすごい見てくる。



 う…、何かすごい注目されてて、やりづらい…。



 ここ何日かは連続でギルドに来ているから、目新しいクエストもなかったので、私達はギルドを出る事にした。


 ギルドを出て、すぐに私はアイシャに聞いた。


「アイシャはどっか寄りたい所とかある?」


「特にないですよ」


「そっか。じゃあ、今日はもう家に帰って、ゆっくりしよっか? 最近、クエスト詰め込んでたし」


「ホントですよ。昨日だってフリークエストの話を聞いたその日の内に、あの角を取りに行くって言い出すし…、ちょっと休みましょう」


「あはは、そうだね。昨日は大変だったもんね」



 私達が家に帰ってくると、家の中には誰もおらず、まだイスネリ達が特訓をしてるんだと思い、私は裏庭に行った。


 私が裏庭に出ると、そこにも誰もいなかった。



 あれっ? クウネとイスネリは出掛けたのかな?



 そう思って裏庭を見回してみると、突然クウネの声が聞こえた。


「ラフィーネ! おかえりっ!」


「えっ? どこ? どこにいるの?」


 私はキョロキョロと周りを見たが、クウネの姿が見当たらない。



「あはは、やっぱり見えてないみたい。もういいよ。イスネリ」


 私の目の前にクウネとワイバーン姿のイスネリが姿を現した。

 不可視(インビジブル)のスキルで姿を完全に隠していたみたいだ。


「すごいね! イスネリ。全然見えなかったよ」


「ありがとうですの。でもまだまだ持続時間が短いので、特訓が必要ですの」


 そう言って、イスネリは人間の姿になった。



 すると、家の方からアイシャの声が聞こえた。


「お嬢様。お客様がお見えです」



 んっ?お客様?


最後までお読みいただき、ありがとうございます!感謝感謝です m(。≧Д≦。)m


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