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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
大都市で新生活編

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第42話 先の心配事

「ごめん!イスネリ!そっちに一匹行った!」


「おまかせくださいですの!」


 私の三日月の間をすり抜け、一匹のバウンドウルフがイスネリに襲いかかる。


 ビュンッ! ビュンッ! バシュッ!


 槍を回したイスネリが、その向かって来るバウンドウルフに強烈な突きを放ち、その一撃がバウンドウルフの首を捉えた。


「ゴブゥッ!」


 一撃で絶命したバウンドウルフを槍に突き刺したまま、イスネリがこちらにドヤ顔を向ける。


「上手くいきましたの。これで取り逃がしたウルフはいませんの?」



 私はイスネリに親指を立てて、


「完璧だったよ!イスネリ!ありがとね!」


 私とアイシャ、クウネの周りには十数匹のバウンドウルフの死骸が転がっている。


 私は皆を見回して


「これで全部片付いたかな?」


「はい。これで全部だと思います」




 セヌタ村でのクエストの後、翌日に私達はすぐにこのバウンドウルフ討伐のクエストを受注した。


 モーネサウラから半日ほどかかる森に出現したバウンドウルフ討伐だったのだが、夜明け前にイスネリに乗って飛んで、私達はあっという間にその森に到着する事が出来た。


 私達を拓けた場所に降ろした後、上空からイスネリにバウンドウルフの群れを探してもらって、群れを見つけてから、私達の方に追い込んで迎え討つという段取りで上手く群れを撃退する事が出来た。



 セヌタ村ではダイタスさん達にポイズンリザードを駆除してもらったので、何となく報酬を貰うのが後ろめたかった私達は、すぐに他のクエストに出ようという事で意見が一致して、このクエストを受注したのだ。


 イスネリのお陰で移動時間が大幅に短縮出来るので、通常なら泊まりになるこのクエストも、その日の内に終える事が可能になった事が大きかった。



 バウンドウルフの討伐を終えて、ギルドから預かった革袋にアイシャとイスネリがその死骸の首とかを切り取って詰めている間(私とクウネはこの解体作業が苦手なので…)、クウネが少し寂しそうな顔をして私に聞いてきた。


「ラフィーネがあの仮面の男の人と結婚したら、こうやってクエストとかも出来なくなるんだよね?あの家も出て行っちゃうんだよね?」


「そうだね。そうなるかな…」



 クウネは更に寂しそうな顔をした。

 それを見て私は慌てて、


「でも、今すぐじゃないし、まだまだ先の話だから大丈夫だよ」


「ホントに?」


「そうだよ。だってホントだったら、もう結婚してるはずなのに、まだいつになるかも決まってないんだよ。だからそんなに心配しなくても大丈夫だから、ね」


「じゃあ、まだあの家で皆で住める?」


「うん、そうだよ。だから皆でもっともっといっぱいクエストとか、やりたい事やっていこうよ! クウネは何かやりたい事は無いの?」


「えーっと、クウネは皆でお魚食べたい!」


「前にジーノさんが言ってた港町だね!そうだね。じゃあ、今度ジーノさんにお願いして、転移ゲートができたら、港町に行って皆でお魚食べよう!」


「やったー!楽しみだねー!」



 クウネと二人でしゃべっている内にアイシャとイスネリの作業が終わったみたいで、二人が革袋を持ってこっちにやって来た。



 そして私がアイシャとイスネリに話し掛ける。


「あ、二人ともありがとうね。じゃあ、帰ろうか?」


「はい。ところでお嬢様。今、お魚と聞こえたんですが、プルネイに行くつもりですか?」


「うん。ジーノさんにお願いして、今度皆で一緒に行こうよ」


「あまりジーノさんに負担を掛けるような事は止めておいた方が良いのではないでしょうか?」



 そうかぁ。言われてみれば、ずっとジーノさんにはお世話になりっぱなしだしなー。


 そう思っていると、イスネリが話に入ってきた。


「それでしたら、わたくしが皆を乗せて行けば、問題ありませんの」


「え?イスネリ、いいの?」


「はい。どんどんわたくしを使って下さって構いませんの。それにわたくしも海を見た事がないので、行ってみたいですの」



 イスネリがそう言ってくれるなら、港町プルネイに行く時はイスネリに乗せていってもらおう。



 バウンドウルフ討伐のクエストを終えた私達は、ワイバーンの姿になったイスネリの背中に乗って、モーネサウラに帰る事にした。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!感謝感謝ですm(。≧Д≦。)m


続きが気になるとか、面白いと思った方は是非、いいね、ブックマークで応援をお願いします!

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作者のやる気がめちゃくちゃ上がります!

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