第39話 仮面の男の正体
スネアは倒れたダイタスの横に腰を下ろし、
「途中で起きてこられると面倒だから、ちゃんと寝ててもらおうかな。昏睡」
ダイタスに手をかざし、彼にスリープのスキルを使った。
そして座ったまま私達の方を向くと、もう一度尋ねてきた。
「本当に僕の事もダイタスの事も分からない?」
私はアイシャと顔を見合わせ、答える。
「は、はい。すいません。全然記憶になくて…」
するとスネアは、ニヤニヤしながら言ってきた。
「これから僕が話す事を聞いた時の貴女の反応が楽しみですよ。ラフィーネ令嬢」
アイシャが苛立ちを込めて聞いた。
「私達の事を知っているようですが、あなたは一体何者なんですか?」
スネアは私達を焦らすように言ってくる。
「まあまあ、アイシャさん。時間はありますよ。こんな森の中ですが、皆さんも座ってください。ゆっくりお話ししましょう」
私達はそう言われて、しぶしぶ皆その場に座った。
スネアはパンっと手を叩き、話し出した。
「さて!それでは僕達の事をお話し致しますね。僕の本当の名前はスネアではなく、ソマス・フォートリアと申します」
…フォートリア?……フォートリア家っ!
フォートリア家はこのレイビン王国の王族に仕える名家貴族だ。
代々、王国の大臣などの要職者を数多く輩出し、王政にも強い権力をもっている。
王族からの信頼は貴族の中でもかなり厚い。
そして、その信頼は王族の教育係を任されるほどで、王族の者はこのフォートリア家から勉学や剣術などはもちろん、王族としての立ち振舞いなども教育されていると聞いた事がある。
そのフォートリア家の人間がなんで、こんな所にいるの?
王族の教育係でしょ?……えっ!!
もしかして、その横で寝ているダイタスっていうのは……?
アイシャも私と同じ答えにたどり着いたようで、お互いに目が合った。
そしてスネアが話を続ける。
「そして、僕の横でのびている、この男。ダイタスは……レイビン王国のロイベル第三王子でございます!」
やっぱり王族だったっ!!
しかもロイベル王子ぃ!?
私の婚約者ぁ!!
う、嘘でしょ?何でここにロイベル王子が居るの?
私とアイシャは口をあんぐりと開けて、また顔を見合わせた。
スネアは涙が出るぐらいケタケタ笑いながら、話を続ける。
「あっはっはっは…。いいですねー。ラフィーネ令嬢。予想以上の反応ですよ」
「わ、笑い事じゃないですよ!ど、どうしよ!わ、私」
取り乱した私を心配して、クウネとイスネリが身を寄せて聞いてくる。
「ラフィーネ。大丈夫?王子様、攻撃したからビックリしてるの?」
「大丈夫ですの?もしこの方が怪我をしていても、わたくしの治癒で治しますの」
ち、違うんだよ。二人とも。
いや、違ってないんだけど…。
ダメだ…。感情の整理が追い付かない…。
アイシャも相当驚いているが、それでも何とかスネアに尋ねる。
「なぜこのような所にロイベル王子がいるのですか?」
これに対して、スネアは首を傾げながら答える。
「いやいや、アイシャさん。それは僕も貴女に聞きたいですよ。何故、グレリオン家の令嬢ラフィーネ様がこんな所で冒険者をしているのですか? それも警護係の貴女を連れて」
聞かれたアイシャは言い淀んでいると、スネアはハッと気付いたように言った。
「あー、それなら僕らも貴女がたの事、言えませんよね。あっはっはっ!失礼しました」
なんだよぅ!この軽い感じ!
私はめちゃくちゃ焦ってるのにっ!
「そうですね。このまま二人の反応を見てるのも楽しいですが、僕達が何故ここにいるのか?いきさつをお話ししますね」
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