表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
大都市で新生活編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/282

第34話 期待通りのお誘い

 イスネリさんは暗い表情のまま、私達にここまで来たいきさつを話してくれた。


「実はわたくしのお父様は群れの族長でありまして、わたくしを含む、数十頭のワイバーンと共に極地にて、生活をしておりますの」



 神竜が群れを作るっていうのは本当だったんだ。



「人間の間では、わたくし達ドラゴン族、特に神竜と呼ばれる、わたくし達は天災や厄災の象徴とされ、人間に忌み嫌われる事もあったのですが…」



 そこまで話すとイスネリさんはちょっと言葉に詰まった。


 そして意を決したように話を続けた。


「わたくしは数十年前に、この人間の姿になれる恩恵(スキル)を授かり、時々、人間として人間達と交流を持つようになったのですの」



 私達はイスネリさんの話を無言で頷きながら、聞いていた。


 更にイスネリさんは続ける。


「わたくしのお父様は、ハッキリ言うと、人間を好ましく思っておりませんの。ですので、わたくしがこのスキルを授かり、人間の姿で人間と交流を持つなど…、父として、群れの族長として…」


 また言葉に詰まったが、私達三人の顔を見て、イスネリさんは更に続けた。


「認めないと…。時々とはいえ、ドラゴン族が人間と生活を共にするなど、絶対に認めないと…」



 ん?どっかで聞いたような話だな?



 ふと横を見ると、アイシャが少し苦笑いしながら、私を残念そうに見ていた。



 その様子を見たイスネリさんがアイシャに尋ねる。


「どうかされましたの?何かお気に障る事でも?」


「いえ、すいません。失礼致しました。似たような話を最近聞いた事がありましたので…。どうぞ、続けていただけますか?」



 うん。私も聞いた事あるよ。アイシャ。



 イスネリさんは不思議そうな顔をしていたが、話を続けてくれた。


「承知致しましたの。それでもわたくしは交流する人間の優しさや、人間としての楽しさに触れたくて、時々群れを抜けていたのですが、とうとうお父様とその事で言い合いになってしまい、群れを飛び出してしまったのですの」


 イスネリさんはそこまで話すと、お茶を一口飲んだ。



 私はイスネリさんに尋ねる。


「それでイスネリさんはどこへ行くつもりだったんですか?」


「以前に村人として暮らした村に向かったのですが、わたくしがいた頃からもう数十年経っていて、もう知ってる人間も居なくなっていたので、あてもなく飛んでいたら、この大きな街を見つけたという次第でございますの」


「それじゃあ、行く所が無いんですか?」


「そうですの。ですが、わたくしもワイバーンの端くれ。何処なりとも生活する術はございますので、ご心配なく」



 イスネリさんがそこまで話した所で、私はアイシャとクウネと目が合った。



 アイシャは軽くタメ息をつく。


 クウネは期待に満ちた目でこっちを見て、尻尾を振っている。



 よし!その期待に答えましょうっ!


「イスネリさん。良かったらウチで暮らしませんか?」



 私がそう言うと、イスネリさんは唖然とした表情で私を見て、


「え?よろしいんですの?わたくし、ワイバーンですけど…」


「でも、見た目は全然人間じゃないですか」


「今はスキルを使ってますので、確かに人間の姿をしてますけど…。迷惑じゃありませんの?」


「実を言うと、私も、ここにいる獣人のクウネも家出してきて、最近この家で暮らし始めた所なんですよ」


「ええ?貴女方も家出を?」


「はい、お恥ずかしながら…」



 私達は私達とクウネの家出の経緯をイスネリさんに話した。


「これはなんという神のお導きなのでしょう!わたくしと似た境遇の方にお会いできるなんて!」



 んー、なんかえらく感動されてしまった…。



「貴女方が良ろしければ、是非、滞在させてくださいまし!雑用でも何でもさせていただきますの!」


「いや、そんなに…。部屋ならまだ全然余ってますし」


「路頭に迷ったこんなワイバーンを拾ってくださるなんて…」


「大丈夫ですよ。寝泊まりする所を探すのも大変でしょ?」


「本当にありがとうございますの!このご恩は必ずお返し致しますの!不束者ですが、よろしくお願い申し上げますの!」


「こちらこそ、よろしくね。私はラフィーネっていうの。こちらがアイシャで、こっちがクウネ」


「ラフィーネ様、アイシャ様、クウネ様ですね。わたくしの事はイスネリとお呼びくださいまし」


「そんな、様なんていらないよ。私もラフィーネでいいよ、ね。アイシャ、クウネ」


「ええ、気兼ねなくお呼びください」


「クウネもクウネでいいよ!」


「ありがとうございますの!」



 すると、クウネは立ち上がり、


「じゃあ、ラフィーネ!準備してきていい?」


「えっ?何の準備?」


「お風呂!みんなで一緒に入ろっ!」


 クウネ以外の三人は絶句した。




 …え?初対面のワイバーンと一緒にお風呂入るの?



 こうして我が家に新しい同居人が増えました。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!感謝感謝ですm(。≧Д≦。)m


ちょっとでも続きが気になるとか、面白いと思った方は是非、いいね、☆評価、ブックマークをお願いします!

ポチッとしてくれると凄く嬉しいです!!


作者のやる気がめちゃくちゃ上がります!

よろしくお願いします!m(_ _)m



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ