表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
大都市で新生活編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/282

第25話 ニヤニヤからの初討伐クエストです

「えっ?今、何と?」


 ザージンさんは顔を真っ赤にしながら、アイシャに聞かれ、モジモジしながら答える。



「だ、だから、その…。さっきアイシャさんを見た時から…。す、好きに…」



 なん…だと。


 ザージンさんはアイシャに一目惚れをした…だと…。



 私は横からアイシャの顔を見た。

 アイシャは一切表情を変えずにザージンさんに言った。



「貴方の私に対する感情はともかく、後をつけられるのはあまり良い気はしません。明日のクエストもあります。とりあえず今日の所はお引き取りになってください」



 冷たっ!アイシャ冷たくないっ?きっとザージンさんは必死だよ?



「で、でも……。わ、分かりましたっす。すいませんっした」


 ザージンさんはそう言い残し、その場から立ち去った。


 後ろ姿がどことなく…いや、かなり寂しそうだった。



 アイシャは私達の方を向き、


「さあ、武器屋の方に急ぎましょうか」



 何事もなかったように歩き出した。




 武器屋さんに向かう道中。

 さっきから私とクウネのニヤニヤが止まらない。



 たまらずアイシャが私に言ってきた。


「お嬢様。クウネ。その締まりのない顔、止めてもらえませんか?」


「えっ?だって、ザージンさんにあんな事言われて、アイシャは何も思わないのかなーって」


「別に何も」


「えー!?だって好きって言われたんだよ?」


「そう言われても、初対面の人ですからね。ナンパみたいなものでしょ?」


「ふーん、そうなのかー」




 しかし、アイシャは自分で気付いていない。

 自分の顔も少し赤くなっているということを!



 私とクウネは顔を見合せ、ニヤニヤしながら歩いていた。




 私達は武器屋に到着し、クウネの手甲を選ぶ事になったのだが、


「すまんね、手甲はもうこれしか残ってねえんだわ」


 そう言って、武器屋のおじさんはカウンターから一組の手甲を出した。



 それを見たクウネは


「ぶー、可愛くない…」


「お嬢ちゃん、可愛いくないって、手甲だからね…」


「じゃあ、このへこんだヤツを直して、強くして、可愛いく出来ますか?」


「か、可愛くって、どんな感じにだい?」


「えっとねー…」



 クウネは武器屋のおじさんに、手甲に着ける装飾などを詳しく説明していった。


 おじさんは戸惑いながらも、クウネからデザインを聞いてメモしていた。



「…分かったよ。お嬢ちゃん。ちょっと日にちはかかるけど、気に入ってくれるように頑張ってみるからよ」


「わーい!よろしくお願いします」



 クウネはおじさんの手を握り、尻尾を振って、可愛いさオーラ全開でお願いした。


 おじさんはまんざらでもない笑顔で、照れくさそうに頭を掻いていた。




 恐るべし…。クウネの無邪気可愛いさパワー。



 そしておじさんは私の方に向かって


「そうそう、あの三日月型の刃物も追加で五枚ほど出来てるけど、今日持って帰るかい?」


「あ、もう出来てるんですか?」


「ああ、そっちの背の高い姉ちゃんから二十枚って言われてて、まだ五枚しか出来てないけど」




 アイシャ、二十枚も追加お願いしてたのね…。



 私達は新しいクウネの手甲と追加の三日月を受け取り、へこんだ手甲は修理と補強をするのに預かってもらい、武器屋さんを後にした。



 そしてギルドに寄り、受付カウンターで一応、ジーノさんの新しいクエストが出ていないか、確認しに行った。


「こちらのトサレタ商会さんの指名クエストですね」



 明日の朝に受注する予定だったが、もう出ていたので、手形を確認して受注も無事に完了した。



 今日の護衛クエストの報酬も受け取る事が出来た。


 三日前にクエストボードで見た金額よりも多かったので、受付の人に聞いた。


「依頼主の方から追加で、と伺っておりますので、そちらで間違いないですよ。バスクさんにも追加報酬が出ていますね」



 どうやらジーノさんが報酬を増やしてくれたみたいだった。


 まだお金には余裕はあるのだけど、あればそれは助かるし、ありがたい。



 でも私達はジーノさんに家賃を払う為に、ジーノさんのクエストで報酬を得ていたら、ジーノさんの儲けは少なくなっちゃうな。



 これからはできるだけトサレタ商会のクエストは受けないで、他の依頼主のクエストにした方がいいよなと私は思った。



 ギルドでの用事を済ませた私達はギルドを出て、家に帰って来た。




 まだ日没まで時間があるので、私は新しい三日月を出して、裏庭で練習することにした。


 クウネも新しい手甲を馴染ませる為に少し体を動かすと言って、一緒に二人で裏庭に出て行った。


 アイシャは夕飯の支度をすると言って、台所に行く。


 裏庭に来た私とクウネはアイシャが台所に入ったのを確認して、裏庭の隅で


「ねえねえ、クウネ。ザージンさんの事、どう思う?」


「えー?アイシャちゃん、キレイだもんね」


「まあ、確かにアイシャは美人だけど、いきなり告るって、勇気あるよねー」


「あのザージンって人、明日、大丈夫かな?」


「そうだよねー。あれはフラれたというのかな?」


「でも付き合って!とか言ってなかったし、好きです!って宣言?」


「ちょっと難しいねー。明日、どうなんのかな?」




 私達はそんな話ばっかして、結局ほとんど練習しなかった…。




 その後もアイシャは何事もなかったように過ごしていたが、夕飯の時とかザージンさんの話題になると、表情こそ変わらなかったが、アイシャの顔が少し赤くなるのを私は見逃さなかった。




 翌朝、私達は準備を整えて昨日のトサレタ商店に行った。


 ジーノさんに迎えられ、転移ゲートのある部屋で私達は待っていた。


 まだバスクさんとザージンさんは来ていなかった。



 まさか、昨日の事を引きずってザージンさんが来ないなんて事はないだろうか?と思っていたら、バスクさんとザージンさんが一緒に部屋に入って来た。


「おう!お嬢ちゃん達。待たせてすまねえ」


「遅れてすいませんっす」


「おはようございます。バスクさん、ザージンさん。まだ時間前ですし、大丈夫ですよ。私達が早く来すぎただけなんで」



 私がそう言うと、クウネも


「おはよー。バスクさん。ザージンさん」



 そしてアイシャも


「おはようございます。今日はよろしくお願いします」



 するとバスクさんは


「おう!こちらこそよろしくな!頼りにしてるぜ。三人とも!」



 ザージンさんも特に昨日とはあまり変わらない様子で


「よろしくお願いしまっす」



 私達は挨拶されてふと、アイシャを見たら少し顔が赤くなっていて、ザージンさんの顔を見たら、アイシャを見て同じように少し赤くなっていた。




 ……えっ?二人とも、めっちゃ意識してる…!

 大丈夫なのか、これ?




  すると部屋にジーノさんとマクダさんが入ってきて、ジーノさんが私達に話し掛ける。



「では、皆さん揃いましたので、討伐クエストをお願いしたいと思います」


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


面白そうとか、続きが気になる、と思った方は是非ブックマークで応援をお願いします!


広告下にある評価は最高の応援になります!

どんな評価でもいいので、是非お願いします!


よろしくお願いします!(。-人-。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ