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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
大都市で新生活編

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第23話 クエスト内容変更です

 転移ゲートをくぐり、トサレタ商会に戻るとすぐにジーノさんが私達に話し掛けてきた。



「ラフィーネ嬢!大丈夫でしたか?先に戻ってきた冒険者からグレイベアを足止めする為に残ったと聞いたんですが、ヤツらから上手く逃げれたんですね」


「うん?倒しましたよ。三匹とも」


「えっ?」



 その部屋で怪我の治療を受けている冒険者、作業員のドワーフみんなが一斉に私の方を見た。


 そして私の後ろからゲートをくぐって、他の皆が戻ってきて、最後にマクダさんが帰って来た。


 ジーノさんはマクダさんに話し掛ける。


「マクダ。ラフィーネ嬢はグレイベアを討伐したと言ってるが…」


「ええ、確かに三匹とも討伐されておりました」


 部屋の中がざわついた。



 なんだよ。私の言った事は信用してくれないのか!



 そしてバスクさんがジーノさんに話し掛ける。


「この嬢ちゃん達で三匹とも倒したのは間違いない。まだ現場に死んだベアが残ってるぜ」


「えっ?でも一匹はバスクさんがやったじゃないですか?」



 私がそう言うと、バスクさんは


「あれはおいしいとこ貰っただけだから、倒したとは言わねえよ。実質三匹とも嬢ちゃん達が倒したようなもんだ」



 ジーノさんはそこまで聞いて、私達に話す。


「そうですか。分かりました。とりあえずこれからの事を話したいので、後ほど別室の方に来ていただけますか?」



 そう言って、ジーノさんは部屋を出ていった。


 私がそれを見送っていると、一人の作業員が声を掛けてきた。



「お嬢ちゃん、朝は大丈夫かいなんて、失礼な事聞いてごめんね。お陰で無事に帰って来れたよ。ありがとう」


「いいえ、怪我とかなくて良かったです」




 しばらくして私達はジーノさんに呼ばれて、別の部屋に移動した。

 その部屋にはジーノさんとマクダさん、作業員の皆さんとバスクさんもいた。


 怪我をした冒険者の人達はその部屋にはいなかった。


 全員揃ったのを見て、ジーノさんが話し出した。


「今日は本当に危険な作業、ならびにクエストありがとうございました」


 そう言って頭を下げた後、



「しかし、これで二回続けて作業中にグレイベアが出現するという、想定していた最悪の事態になってしまいました」



 ジーノさんは続けて、今の現状について私達に話し出した。

 まず採掘作業はこのペースで一日中採掘できれば、あと二、三日で必要採掘量に達するので終わる事が出来るということ。


 ただ、グレイベアはその作業音を聞きつけて、やって来る事から今日以降の作業継続は難しいということ。


 グレイベアが残りどのくらいいるのか、把握できない現状では作業再開には踏み切れないということだった。


 今日みたいに護衛しながらであれば、とりあえず作業継続は可能だが、グレイベアが出現する度に作業中断と作業員の避難をしなければならない。



 万が一、グレイベアに採掘現場の洞窟入口を押さえられてしまったら、奥は袋小路になっているので、作業員の皆はやられてしまう。


 だからグレイベアが出たら、作業員の避難は最優先なのだ。




 そこまで聞いて、みんなが押し黙った。

 沈黙を破ったのは、バスクさんだった。


「ならやっぱり、ベアの群れの親玉叩くのが確実なんじゃねえか?」



 親玉?リーダーの事?



「俺が知ってる限り、グレイベアとかのベア系モンスターの群れは十匹ぐらいの構成で、必ずボスがいる。ボス以外は縄張りの巡回や狩りをするから、今日俺たちが出くわした奴らも縄張りの巡回中に音を聞きつけた連中だろうよ」



 そのままバスクさんは話を続ける。


「そしてボスが倒れれば、その群れは四散する」


「ですが、奴らのボスがどこにいるのか分からないんじゃ、倒しようがないですよ」


「いや、前回作業中も現れて、今日も三匹で現れたって事は、場所までは分からないが、奴らの根城はかなり近くなんじゃないかと俺は思うんだが」



 なるほど、十匹ぐらいの群れの内、三匹も来たんだもんね。


 それに採掘作業を始めてから、そんなに時間が経たないうちに来たから、その可能性は確かに高い。

 こちらから討って出て、元を絶とうという事だ。



 ジーノさんは腕を組んだまま、考え込んだ。

 そしてバスクさんはそのまま話を続ける。


「今日集まっていた、隣の部屋にいる冒険者達だけじゃ、そのボス討伐なんてものは到底思いつかなかった話だが、さっきのこの嬢ちゃん達の強さを見たら、そっちの方が早いんじゃねえかと思うぜ」


「わ、私達ですか?」


「ああ、そうだぜ。嬢ちゃん達、若いけどだいぶ実戦こなしてきたんだろ?」


「いえ、今日が初めてのクエストで、モンスターとまともに戦うのも初めてです」


「な…、マジで言ってんのか、それ?」


「はい。登録も三日前にしたところです」


「とんでもねえ新人が出てきたな…」


 バスクさんは絶句した。




 まあ、私のスキルは反則みたいなものだけど、アイシャは元から凄く強いし、クウネも身体能力は凄いから当然と思ってたけど、どうやら冒険者基準で見ても私達は相当強いらしい。



 更にバスクさんは続ける。


「俺ばっかりしゃべっててすまないが、最終的に決めるのは、そちらの依頼主さんだ。このまま護衛クエストでいくか、討伐隊を組むのか?」



 うーんと考え込んだジーノさんが、重たい口を開く。


「私にはこの採掘を早く、安全に終わらせなければいけない事情があります。…分かりました。グレイベア討伐隊を編成し、群れのボスを討ちましょう!」




 護衛クエストはこの瞬間から、グレイベアのボス討伐クエストに変更された。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


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