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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
大都市で新生活編

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第19話 初めて会った時の約束

 ギルド内の人だかりは十数人ほどいて、皆クエストボードと呼ばれる掲示板の前に集まっているようだ。



 それを横目にアイシャが私とクウネの腕を引いて


「ひとまず、登録を先に済ませましょう」


「そうだね、まずは登録だね」



 私達は受付カウンターに行き、カウンターの女性に登録に来た事を伝えた。



 すると女性は石板を出してきて、


「こちらの石板で手形と名前を登録しますので、手を触れていただけますか?」


 言われるまま、手で石板に触れると触った部分が光り、続けて写した手形の下に名前を書くように言われたので、ラフィーネと書いて石板を渡した。


 同じようにアイシャとクウネも石板に手形を写し、女性に渡した。


 女性は自分の手元にある石板と私達が渡した石板とを見比べて、私達の方に顔を上げると


「大丈夫ですね。登録は以上となります」



 ジーノさんが言ってた通り、あっさりと登録が済んでしまった。


 今後はクエストを受ける時とクエスト完了の時にここに来て、同じように手を石板に触れて確認するだけでいいそうだ。


 クエストによっては報酬が後日になる場合もあるので、その時も同様との事だそうだ。



 私達は一通りの説明を受けて、今朝ジーノさんのお店で聞いたクエストを確認しようと思ったが、その前にアイシャが女性に尋ねた。


「あの人だかりは何でしょうか?」


「ああ、あれは新しいクエストがボードに貼り出されたので、冒険者の皆さんが確認に来てらっしゃるんです」


「いつもあんな感じなのですか?」


「いえ、今日はトサレタ商会さんのクエストが出てますので、いつもより多いですね」



 ジーノさんの所のクエストだ。


 なんでもトサレタ商会が出すクエストは報酬が良いので、冒険者の間でも人気があるそうだ。


 だから、商会のクエストが出ると情報が流れると、こうやって冒険者がギルドに集まって来るそうだ。


 私達もボードの前に行って、確認してみた。


 確かに今朝ジーノさんが話していた、作業員の護衛のクエストだった。


 一日当たりの護衛報酬とグレイベア討伐数に応じての追加報酬がそのボードには書かれていた。


 他のクエストと比べても、確かに倍以上の報酬額だった。



「よし!じゃあ、私達もこのクエストを受けに行くよ」



 もう一度カウンターに行き、さっきの女性にクエストの申し込みをすると、すごい驚いた顔をして私達に言った。


「は、初めてのクエストをこれにするんですか?」


「はい、何か問題ありますか?」


「いえ、一応クエストボードにも書いてありますが、危険度の高いクエストですので…」


「ああ、本当ですね。だから報酬も高いんですね。でも、お気遣いなく。大丈夫です!」


「まあ、そうおっしゃるのなら…」



 受付の女性はクエストの受付を済ませると、このクエストの説明をしてくれた。



 クエストは三日後から行われる。


 今日と明日で参加冒険者を募り、定員を越えた場合は依頼主、つまりトサレタ商会がその中から人選をする。


 明後日に決定した参加冒険者が発表され、三日後の朝に参加冒険者はトサレタ商会に集合してクエスト開始となるそうだ。



 つまり明日と明後日は待つだけになってしまった。


 その二日間、何をしようかと考えたが、ふとアイシャを見ると不敵な笑みを浮かべていた。



 絶対何か企んでいる…。

 私は直感でそう思った。



 私達はギルドを後にして、家に向かって歩いている時にアイシャが私とクウネに言った。


「この二日間で二人を特訓します」


「「特訓!?」」


「ええ、もう計画は考えています。家に着いたらお話しします」



 家に着いて、私達はテーブルとソファのある部屋で向かい合って座った。


 とりあえず特訓の内容が気になったので聞いた。



「で、アイシャ。私達はどんな特訓をするの?」


「お嬢様はもちろんスキルを磨いてもらいますが、今までのように数を増やすのではなく、質を上げてもらいます」


「質を上げる?どうやって?」


「お嬢様が動かした物は生物に触れると動かせなくなるので、それを克服してください」


「えー、何回も試したけど、出来ないよ?一瞬ぐらいなら何とかなるかもだけど?」


「その一瞬を、二秒いや、一秒で構いません。動かせるように鍛えてください。そうすれば私達は格段に強くなれます」



 …マジか。アイシャが真剣な顔をしているから本当に確信があるのだろう。ん?でも待てよ。私じゃなくて、私達って言った?


「私達なの?私ラフィーネだけじゃなく?」


「ええ、私達!です」



 かなり強調されてしまった。



 さらにクウネにもアイシャが真剣な顔で話す。


「クウネは私が鍛えます。その身体能力の高さを活かした体の使い方を二日間みっちりと叩き込みますので」


「う、うん。分かった。クウネも頑張る!」



 クウネがアイシャの迫力に圧倒されている。



 クウネに戦い方をアイシャが教えるってのは分かるんだけど、私のスキルの質を上げる事が私達を強くするっていうのが、イマイチ私の中で繋がらず、理解出来なかった。


 それでもう一度、アイシャに聞いた。



 そしてアイシャが考える私達の戦い方を詳しく説明してくれた。



「なるほど!そういう事か!それなら確かに出来る事が一気に増えるね!」


「クウネ、それやりたいっ!すごい!」


「なら二人とも、二日間でどれだけ出来るようになるか分かりませんが、一緒に頑張ってくれますね?」


「「もちろんっ!」」



 やっぱりアイシャはすごいなー。私のスキルのそんな使い方まで考えていたなんて。



 すっかり感心してしまった。



「では、明日の朝から早速、特訓しますから今日は早く休みましょう」



 そう言ってアイシャが立ち上がり、私も立ち上がると、クウネがいきなり大きな声を上げた。


「ダメー!約束!」


「え?何?約束って?」


「ラフィーネ、今日はみんなでお風呂入ろうって言った!」


「あっ!そうだったね!よしっ!じゃあ、今から用意して、みんなで入ろう!」


「え?え?私も入るんですか?」


「当たり前だよ、アイシャ!ほら、準備しに行くよ!」


「わーい!お風呂ー!」




 こうして三人で仲良く、初めての我が家でのお風呂を思いっきり堪能した。








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