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コメディー

DJヴィーナスs

作者: いかすみこ

何も考えずに笑える話をと思い投稿します。

思いっきり季節外れですがご笑納ください(^^ゞ

 渋谷のスクランブル交差点で、深夜に繰り広げられるハロウィンの仮装行列。

 スピーカーからはひっきりなしに、お巡りさんが注意を呼びかけています。しかし、喧噪のため誰も聞く人はいません。

 いつしか興奮した人たちが、小競り合いを始めようとしたとき、上からハジけた声が聞こえきたのです。

 



「はーい!みんな盛り上がっているようねぇ。あらっどうして急に静まり返っちゃったの?わかった!アタシの美声にびっくりしちゃったのね!それでは新曲をご披露するわね!」


 驚いた聴衆が思わず空を見上げると、美しい衣をまとった神々しい女性が2人、言い争いをはじめていました。


「イチキシマヒメ!!なに勝手に地上に降りてるの!!」


「あれ?ウズメ姉さんどうしたの?わかった!!人がいっぱいいるから姉さんお得意の裸踊りを披露するのね!じゃあアタシが音楽を奏でるねぇ」


「そのことは言うな!!!私の最大の黒歴史を!!大体、あんたのお母さんである天照大神が引きこもりになったりするから、私が洞窟の前で踊るはめになったのよ!!そして、BGMに踊るマハラジャを流すな~!!」


「えーっ最高にcoolなのにぃ。あと、アタシの今の名前は弁財天よぅ」


「勝手に改名すんな!!大体あんた、水神のはずだったでしょ!!清らかさが売りの!!どうして裸で琵琶をかき鳴らしてんの!!」


「嬉しい、姉さん江島神社にあるアタシの裸像見てくれたのね!」


「誤魔化すな!あんたがインドのサラスバディー神にかぶれてるのは知ってるのよ!」


「だってぇ、異国にあなたと似た美しい水の女神がいるって聞いたら、気になるじゃない。こっそり見に行ったら、もう最高なの!!歌は上手いし服装もイケてるし。あれこそ神よ」


「あんたも神でしょ!!大体、音楽やるのにどうして裸になる必要があるの!!」


「ジャンルの信者を集めるには手っ取り早いじゃない」


「現代の若い歌い手を見習いなさい!裸で動画の再生回数増やそうなんてバカの事考えないで、才能で勝負しているから!」


「そういう姉さんだってぇ舞台を盛り上げるためにセクシーな踊りを踊ったじゃない」


「だから、私の黒歴史を持ち出すな!!」


「ほらほらあ、観客のみなさん。これから日本最古の元祖ストリップが始まりますよお」


「のせようとすんな!!そこの金髪ヤンキー兄ちゃんもスマホを構えるな!!」


「えぇっ神事じゃなあぃ」


「そこの白衣の男!全力で同意するな!隣のナース服の彼女がブチ切れかけているわよ!!」


「姉さんは芸能だけでなく夫婦円満の神でもあるんでしょぅ。取り持ってあげればぁ」


「今は夫に先立たれて未亡人なの!リア充の奴らの事なんか知るか!!」



 2人の女神の言い争いは止まりません。そこへ突然まばゆい光が一面を照らしました。夜半なのに真昼のようです


「……楽しそうね……また……わたくしだけ除け者なのね……」


 美しい女性の声も聞こえてきました。

 争っていたはずの女神たちは慌てています。


「天照大御神さま、違うんです!宴会をしていたわけではありませんから!!」


「ママ、誤解よおぅ!!」



 観衆が気が付いた時には、あたりは何事もなかったように空に漆黒の闇が広がっていました。

 やがて観衆は手元を見て異変に気が付きます。女神たちの姿と収めたはずのカメラ、スマホ、ありとあらゆる機器から、彼女たちの姿も声も残っていなかったことに。


 そして弁天とウズメ2人のストリップが見られるかもと思った不届き者たちの機器が、ことごとく破壊されていたのです。

 要するに、そこにいた大半の男どものスマホが壊れていたという事ですが……


毎度ですが、Wikipediaに今回も大変にお世話になっております。


渋谷のハロウィンはテレビでしか見たことないですが、凄いですよね!!

DJポリスさんがカッコよくて面白かったのでリスペクトを込めて書きました。

2月にハロウィンネタと季節感が無い投稿になりました。10月には違うハロウィンネタの作品をアップしたいです。


誤字脱字報告ありがたいです。

感想や星、イイねぜひ!!


それでは次作でお会いできるのを楽しみにしております。(^O^)/


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