EG_あとがき(まえがき)
◆万年筆を修理に出したら、五本に増えた。
原稿用紙モードなりレイアウトなりは、
エディタにも搭載されておる。
お手軽に四百字詰めで書き始められる。
しかし、どうにもマスの文字が窮屈そうで、気になる。
思考の流れを阻害する。
高尚なことを考えているわけでないだろう?
もちろん、
男子のチャックが開いてるだとか、女子のスカートが短いだとか、
冷凍庫に湯上がりアイスがあったかなぁ……とか、
考えてるんですよ。
〈原稿用紙〉体裁だと、
なんだか四角四面で、折り目正しく行儀よく
文字が並んでいる。
それはいいんだよ。
でも、
それってなんか違うんだよ。
いい道具がいい仕事を生む
わけではないが、
いい道具は
気持ちを楽しくしてくれる。
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◆なんでいまさら。
とあるワープロソフトを買って、
〈原稿用紙モード〉を使ってみたが
やっぱり文字が言葉が窮屈そうで、
でも国産ソフトだ。
かならず何か、こう、きれいな、表示が……できる!
と、信じて、いろいろと試したのに
ダメでした。
該当ソフトは、毎年一月にアップデートのお知らせが届く。
ごめんね、
二度と触らないと思うよ。
ところで、公募の募集要項を見てたら
規定テンプレートが配布されてて
なるほど、と思った。
でも、いらねぇ。
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◆だから、ね。
令和二年末。
〈egword universal 2〉と〈かわせみ〉がアプデした。
記事を読んだり
使い方とか探してみたけど
ぽよっと書いた文章が
ちょっとした設定で
それなりに
見栄えの良い表示で作業できる、
なんて、
そんな(超)ライトユーザー向けは、
見たような気がしない。
あ、
いかんですよ。これ。
こんぴゅーたーを買ったら
元から入ってるソフトなりアプリなりで
充分じゃ?
なんてところに、
払った分を取り戻せるか
あちこち調べて
うんうん考えて
でもダメでした
なんてことには
なって欲しくないのですよ。
ヒトバシラは、ひとりでじゅうぶん。
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◆ゆえに、ね。
こんな感じでどうスか、ってことと
これって実に簡単ですよ、ってことを
自分用のアンチョコ作って
だったらついでに
公開すればいいじゃん? ってこと。
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◆紙出力をする。
PDF書き出しがあるので、コンビニ・コピーなりで
大作をじゃかじゃか刷ればいいのである。
しかし、こと推敲となれば、
横方向、段組・上下二段で、
文字級数を下げ、余白たっぷりの
推敲用のレイアウトが欲しいところ。
これに流し込んで、
全選択から一括で調整し、整えたら
じゃかじゃか刷って綴じて放置して
それから
じゃんじゃん削ってく。
たぶん、いっとう楽しい作業だと思う。
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◆続・万年筆を修理に出したら、五本に増えた。
ワープロソフトなりアプリなりを
お金を出して買う理由があるだろうか、
と云う問題は、わりと問題だ。
万年筆とインクに恋をしちゃって
インクを詰めたり、メンテのたびに、
なんでこんな面倒な道具なんだろうなぁ
と思いながら、
でもさァ、ペン先がさァ、重みがさァ、インクの濃淡がさァ
共感はされなくても、めっちゃ楽しく語る自信はある。
あ、
いかんですよ。
話が長いだけで中身がない人って思われちゃう。
自分語りは好まれませんのよ。
や、別にいいのだけれども。
いえ、わりと気にするのだけれども
しゃーないのだ。
だってここまで読んだっていうのなら
たぶん、
あなたは
やさしい
ひとだ。
スクロールして、ここだけ読んで
「うっわ」時間を無駄にした
ってことでも
それはもう
あなたの
自由じゃん?
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◆さらに増える予定です。
その万年筆は、ン十年前にデザインされて
ン十年後のY2Kになっても、愛されるように、
と、願って
名付けられたそうです。
世紀末と新世紀の節目は、もうン十年も前ですよ。
いい道具が
いい仕事を生むってことはないけれども
いい道具は、
気持ちを楽しくさせてくれるものです(*´ω`*)
修理に出してひと月。
音沙汰ありません。
なのでニブ、つまりペン先の違う
ちょっと別のモデルを見ていたら
オススメにインクが出てきたりして
あ、これ、
いかんですよ
すごくいいですよ
って気分になって
だからね、
軸の色違いとか
ニブ違いとか
ああ、この色のインク欲しいわ、
使ってみたいわ、書いてみたい!
ってな感じで
増えていく予定です。
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◆まとめ。
心身の健康と
たいせつなひとと、せかいと
たのしい執筆ライフを!(V)
(了)