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シッπ(シッパイ)!!~永遠に続く失敗だらけの青春恋物語~  作者: ねしちご。
刹那高校二年一学期編
1/43

第1話・普通の女の子を求めて ※挿絵あり

「なんで……私って……失敗だらけなの!!普通の女の子でいたいのに!!」

東城風(とうじょうふう)は刹那高校の屋上で遠くに見える山に向けて叫んだ。

「もぉ、そんな叫んでる自体で普通じゃないって……」

親友の三毛弥生(みけやよい)は呆れ混じりの嘲笑していた。

「普通って何?」

「いや別にいいんじゃない」

「別にって何よ?」

「風は風だよ」

「普通の女の子でいたいの。」「もぉ手遅れだって……」

そんな会話の中、次の授業のチャイムが鳴った。一人の男子生徒はそんな様子を見上げていた。


今日の授業が終わり、音の外れた歌を歌い、猫を連れて風は帰り道を歩いていた。

「普通でいたいんじゃないの?」隣を歩いていた弥生は先程同様呆れ混じりの嘲笑していた。

「らぁらぁらぁルルル~♪」

「キツネでも呼んでんの?」

「ここ北海道じゃないし。しかも、ルールルルルルだし、それ」

この日は極端に暑かったため、自動販売機にて冷たいお茶を買うつもりが、間違えてほっとレモンを買ってしまった。

「また、失敗しちゃった……」

「それ失敗ってよりただポンコツなだけじゃない?」

「トンコツ?ラーメンはやっぱり醤油でしょ!」

「いや、ポンコツ……てかよく飲めんね……ほっとレモン……」

「どうせ尿となって排出するし……」

「女子の発言とは思えぬ発言だね

……」




その夜、父、母、少し年が離れた妹と一緒にいつものように夕食を食べていた。無論普通じゃない家族だ。

「風、お前にむ……」

「あなた、食事中になんて事言うの?」

「変態だ!変態パパだ!」

「なんも言ってないだろ!なぁ風?」

「……うん……」

こんなふうに普通の家族とは違った会話・夕食を終えたあと、風呂、歯磨き、宿題を終え、夜10時になろうとしていた。ベットにダイブし、天井を見上げた。風には一つやりたいことがあった。

「普通の女の子計画の一つ」

親友の弥生に以前言われたことである

「普通の彼氏をゲッチュすることだ!!」

天井に拳を突き上げた。

「明日こそ!!」

それが東城風17歳の普通じゃない恋愛物語のプロローグだった。「うるさい。お姉ちゃん!!」

「すいませ~ん」

その夜は星空が広がり、満月が見えた。


~おまけギャラリー~

挿絵(By みてみん)

主人公「東城風」表紙風絵です。

今後も絵のある回があると思うのでよろしくお願いします!

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