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食堂

この施設の食事は6種類の方法がある。

フードサーバーで、離乳食の様な不味いシチューを食べる方法。

各自のコンパートメントで自炊する方法。

注文して、コンパートメントまでデリバリー依頼して食べる方法。

売店で、食品を買い、職場やコンパートメントで食べる方法。

広い食堂で、他者を眺めながら食べる方法。

豪華なレストランで、あまり人目を気にしないで食べる方法。


予約が必要で、使用回数は限られるが、デート等には、豪華なレストランがお薦めだ。


大半は手間がかからず、旨い食堂での食事を選ぶが食堂は営業時間がある。



ここ二週間、アルバートは、パッドをいじりながら、珈琲を飲んで食堂での滞在時間を伸ばすと言う行為を始めた。


「ドクター タナカが長居するとは珍しい。」


いつもと違う行動は、他者の興味をひく。


「フードサーバーの珈琲では飽きるのと、クインテットに人間観察をさせたいので。」


アルバートはメガネを指差す。

相手は「あぁ!」と感嘆符をあげて納得した様だ。

人工知能プロジェクトは、多くの部所で依頼された様だ。


〔プロフェッサー ワイオミングが到着〕


セバスチャンのメッセージに、アルバートは視線だけ動かす。

小説好きのセバスチャンに言わせると、いきなりの接触はマズイらしい。

一週間ほど行動パターンを解析し、非自主的な都合で、偶然に時間が重なった様に演出するのがベターらしい。


「そろそろ、かな?」

〔明日は、依頼納期ですから、いつもより遅い昼食になります。直前に、もう一度アドバイスします。〕

「頼む。」


アルバートは、珈琲を飲み干すと、食堂を後にした。


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