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短編 

ガチャの卵で もふもふ達とスローライフを

作者: 桜田 律 

あたしが転生したこの世界では生を受けて5歳になれば、どんな子でも神殿に行きスキルを受けることになっている。そう、スキル!

ちょっとしたキッカケで前世を思い出し、辺鄙な村人1だったのはちょっとショックだったけれど、のどかな生活も今は気に入っている。

ただ元日本人としては、良いスキルを手に入れて絶対にお風呂を作ってやる!という野望を立てている。


そして指折り数えて待っていたスキル授与の日。5歳になった子たちと一緒に、村の小さな神殿と呼べないほどの小さい建物に入っていった。

いつもは閉じている扉が開き、その奥に高そうな珠が一つ置かれてあった。


「これに手を置くだけで、頭の中に神より承ったスキルが浮かんでくる。今日はそのスキルとよく向き合うのじゃ」

おじいちゃん神父がそう説明した後は、我先にと男の子たちが水晶玉のようなものを囲む。

「スキルは逃げん。一列に並ぶのじゃ」

そう言われて押し合いへし合いの元、体の大きな男の子が一番前を陣取り手を置いて行く。

その度に、よっしゃー!なんだこれ!マジか!など色んな声が続く中、あたしの番がやってきた。


ドキドキしながら珠に手を置くと神父が言ったように声が頭に響く。

スキル『ガチャ卵』『魔力上昇』『育成』

おおっ!

お風呂に必要な『火魔法』『水魔法』『土魔法』でもなかったけれど、前世で嵌ったガチャゲーム。あのポチッとボタンを押す時の高揚を思い出す。


ガチャだよ、ガチャ。

しかも卵で育成といったら、まちがいなくもふもふライフが始まるってことだよね!

諦めてたんだ。

牛や山羊等は村の大事な食糧だし、村で飼えるもふもふはいなかったから。


ああ、今すぐ押したい。ポチッとしたい。

だけどここで卵出したら、間違いなく何するか想像つかない5歳児囲まれ、盗られて奪い合いになって割れるのが目に見える。あいつらは何でもかんでも口にする。

まあ育ち盛りの子供なんて、村だとたんぱく質が足りてなくていつもお腹空かせているのだから仕方ないのだけど、あたしの子(卵)を奪われるわけにはいかない。

一目散に家に戻って藁をかき集め、その前に正座する。


さあ、生まれてこい。あたしのもふもふ!

躊躇いなくポチッと押すと、辺り一面レインボーの光に包まれた。

鎮座していたのは光り輝く虹色の卵だった。

ここからあたしのもふもふライフの始まりだ!

いやっふ―――!


ありきたりな設定だけど、好きなように続き書くのもありかな?


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― 新着の感想 ―
[良い点] 続きが気になる終わり方。 妄想の夢が広がります( ̄∇ ̄*) [気になる点] 虹色の卵…卵と言えどば…モフモフとは限らないことも? ツルツル系だったら…どうする?( ;∀;)エヘッ?
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