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「どっどうして…」
何故、大丈夫なんてことになった?
「事務所の方で確認が取れました。星河昶さんをご存知の方がいましたから」
げっ!
その確認方法は間違ってる!
事務所のスタッフは、多分アタシのことを、
「知っていますか?」
と聞かれ、
「ええ、知っています」
と答えたんだろう。
肝心の、
「オーディションの参加者で、星河昶という人の確認をお願いします」
という言葉を聞かずに!
事務所は正社員の人ばかり。
アタシのことを知ってて当たり前!
だけどこんなとこで、それがアダになるなんて!
「あっあの…」
「それじゃあ舞台に上がってください。オーディションが始まります」
「うっし! 行こうぜ、昶!」
翔に腕を引っ張られ、アタシはついに…舞台に立ってしまった。
ウソッ…!?
何でこうなるの?
アタシは女で、オーディションを受ける気は無いのにぃ!