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FLASH!  作者: mimuka
6/7

4

「ああ、そうですね。それが1番良いと思います」


すると暁が笑顔で賛同してきた。


「なっ何でライバルにそんな助言を…」


したって、自分に不利になるだけなのに!


「さっきの礼だ。うるさいのを黙らせてくれたからな」


そう言ってニヤっと笑うが…。


今のアタシにとっちゃ、その助言はありがたくない!


「ちなみに昶は何番?」


「えっえっと…じゅっ10番台だったから、もう終わってるかも」


つーか終わっててくれ!


「あっ、なら大丈夫だ。オレ、16番だから」


翔が笑顔で自分のナンバープレートを指さす。


…別の意味で、終わった…。


「なら翔くん、一緒に行ってくれますか? 私は33番なので」


「分かった、暁さん。昶、一緒に行こう!」


そう言って翔はアタシの手を掴んだ。


「まあ頑張れよ」


「気を楽に、ね」


「いつもの調子で…頑張ってください」


「2人とも、全力を尽くせば大丈夫です。頑張ってください!」


「おうよ!」


「あっ…うん」


そのままズルズルと翔に連れてかれる。


オーディションは舞台の上で行われる。


5人1組にされ、舞台に上がる。


アタシの両親を含め、10人の審査員との質疑応答が行われる。


そして歌と演技、自分の得意技のパフォーマンスを行う。


それで終了―。


…何度かやったことのあるオーディション内容だ。


でも! アタシの場合、当然のことながら何にも準備していない。


それに舞台に上がる前に、スタッフの確認が入る。


そこで引っ掛かって、終わりだろう。


…すぐさま、奥に引っ込まなきゃ。


舞台袖では、すでに確認が始まっていた。


ナンバープレートと顔を確認しながら、スタッフが手元の書類と見合わせる。


翔に連れてかれ、スタッフと正面から向き合った。


…この顔は見覚えがない。


つまり、相手もアタシのことを知らない。


……だけどこのことは幸いではなく、不幸だった。


「あれ、あなたのナンバープレートは?」


「実は失くしちゃいまして…」


「…困りますねぇ。番号、覚えていますか?」


まだ若い男性スタッフは、書類をパラパラと捲る。


「すみません、分かりません」


…本当は無い。


苦笑を浮かべていると、スタッフは無線を入れた。


「あなたの名前は?」


「あっ昶。星河ほしかわ昶です」


スタッフはアタシから少し離れて、小声で話をした。


「―はい、星河昶です。…はい、あっ、そうですか」


少しして、スタッフは戻って来た。


「確認取れました。星河さん、舞台に上がっても良いですよ」


「えっ!?」


「良かったな! 昶」


笑顔で翔が手を掴むも、よくない!



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