芸術に狂え

　えんえん、エゴと凡才に踊る。一つを産み出すのに一つの命が必要だ。その平凡さに、呪え、祝え、狂え、その程度の才能では一つを作るだけで限界だ。

　きょうきょう、その目を潰せ。その他全部墓に埋めろ。その一つを遺して墓に埋めろ。何も見る必要なんて無い、ただ全てをエゴに捧げれば良い。燃して灰を遺すのだ、灰に灰りこんで咽たがん細胞のようだ。お前の事さ、増やすだけ増やして何も入れられないんじゃ、それに意味なんて無いものな。

　ていてい、意味なんて無い。それに心臓をすりつぶすのさ、すりつぶすのさ。我が身を奇ってエゴで飾り、血の化生でぱっぱらぱー。時限爆弾で、派手に、盛大に、迷惑をかけよう。我が身の臓物咲かせよう。満足できたならそれで良い。どうせ誰もが忘れるさ。

　かいかい、不思議なものだ。基礎値のこれが、ここまで堕ちるとはね。猫も杓子も空に浮かんで地に足着いてる。来るって穴掘ってる、何が狂って言ってる。地中の廃墟、表現力の掃き溜め、エゴの副産物、たったったたたたたったた

　はいはい、どうでもいいのさ。平凡、凡才、平均値。そんなもんで一つ何かを作るには、おもいっきし下をめざさにゃならんのさ。そすりゃ上には一つ作る程度はあるだろう。後は千切れて墓に落ちるのを待つだけさ

　うんうん。我が身をミキサーに入れて、かき混ぜて、からに入れて、冷やし固めるようなものだ。意味なし価値なしにする必要があるかどうかじゃない、それしかできない空そうするだけの話じゃないか。

　ならば狂喜乱舞して何か形にしようぜ、想像を創造なんてかったくるしい話じゃない、未来も何もないこの世界じゃ、芸術に狂っているうちが華なのさ。永遠なんて無いのだから、エゴを振りまいてるうちが華なのさ。

　残りの灯火も、踊り狂ってりゃ、いつかは意味も無く消えるってもんさ