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森の、中。  作者: ゆらゆらさん
第1章 エルフの故郷(さと)
5/19

ほんの子供

シーヤは先月、13歳を迎えたところだ。


15歳まであと2年。15歳はエルフにとって

ひとつの区切りだ。

ほんの子供だが身体は子供を作ることができる。

里で運命が見つかれば結婚することはできる。

魔力コントロールはまだまだだが、

エルフ同士の結婚でできた子供であれば妊娠中の

コントロールはさほど必要ない。


そして人と違い寿命が長く、子をもうけられる

期間も長い。女のエルフは同じ相手の子を

何人も生むことが可能だ。


今、里には100歳前のエルフが2人いるが、シーヤ以外は男だ。シーヤを含め、3人の母親たちは

みな人間である。


エルフは運命の相手が魔力の共鳴でわかるが、

人間にはその共鳴がわからない。

元々女の比率が少ないエルフは美しい者が多く、

そういったものが恋の勝者として子孫を

残してきた為か、自分を選んでもらう為の進化か、

容姿は美麗で、相手を落とす手管は成人までに

大人のエルフから魔力コントロールと共に

叩きこまれる。


中には運命でなくても人間を何人も伴侶にし、

ハーレムを築くエルフなんてのも一部いる。

子どもが出来た時だけ戻ってくるらしいが。


しかし伴侶となり寿命が延びようと、

エルフと比べ人の生は短い。

幾度となく運命と死に別れ、旅に疲れたエルフは

やがてエルフの運命を求めるようになる。


生まれづらくなった女のエルフの初めての伴侶に

なるのは一種の夢のようなもので、

故に女の子が生まれ15歳が近づくと長く旅に

出ていた者ほど運命を求めて戻ってくるのだ。


そしてエルフの運命は、「一人ではない」



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