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森の、中。  作者: ゆらゆらさん
第1章 エルフの故郷(さと)
2/19

シーヤ

サュエリラルクシーヤ

舌でもかみそうな名前だ。皆にはシーヤと

呼ばれている。


ここはエルフの故郷さと


めんどくさいから以後、里と呼ぶ。

私はここに生まれて13年。エルフの女の子だ。


見た目はいわゆる一般的に想像するエルフ、

で合っていると思う。



私には、前世の記憶がある。思い出したのは

5歳の時だった。といっても、この世界ではさほど珍しいことではないらしいが。


死んだときの記憶は曖昧で、いつ死んだのか、

どんな風だったのかは覚えていない。


ただ、地球という所の、日本という国にいて、

夫も子供もいるごく平凡な主婦だったのは

覚えている。子供もそこそこ大きく、高校受験

だとか、そんなことがあった記憶もある。


だからこの世界で、それが記憶として思い出されたときは大変混乱した。

ただこの世界では、さほど珍しくないこともあり、エルフの両親にも色々教えられた。

二人の人生が突然ひとつになったような感覚で

とまどいはあったものの、ひとまずいまの自分に

落ち着いた。


子供や夫の事を思い出すと悲しくなるが、

優しい両親たちに慰められ、少しずつ寂しさを

まぎらわせるよう努力した。


もうここで生を受けてしまっている以上、

戻れないのだ。


そんな風に自分を納得させるしかなかった。



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