用語:全般
順不同
前世世界
読者がいるところ。ユゼフ・ワレサはなぜかその世界の記憶がある。
大陸
作中では専ら「ヨーロッパ大陸」を意味している。文化や天候などと言った点で前世世界と共通する部分が多いものの、独自の歴史を歩んでいる。
魔術
大陸にいる人間なら誰でも扱える奇跡の術。戦闘用が主だが、生活の場面においても多用される。魔術の規模や威力から初級・中級・上級・戦術級・戦略級に分かれる。職業軍人でない者は初級までしか扱えない。
基礎的な発動理論はゲオルギオス・アナトリコンの基礎魔術理論によって確立されている。が、未解明な部分も多い。
大陸暦
大陸全域で使用されている共通の暦。1年を365日とし、4年に1度閏年を設けている。大陸帝国第20代皇帝の即位年が大陸暦元年。
メートル法
大陸全域で使用されている共通の度量衡。基本的に前世世界と同じだが、基準は大陸帝国の皇帝である。
帝国語
大陸帝国の公用語。後に大陸帝国の同化政策によって大陸中に浸透し、以降大陸全域で使われる。帝国語浸透前の旧言語は口語としては絶滅したが、一部用途ではまだ使用され続けている。また人名に関しても旧言語の命名規則が未だ根強い。
反シレジア同盟
強大な覇権国家となったシレジア王国に対抗するために大陸暦559年に成立。東大陸帝国、リヴォニア貴族連合、オストマルク帝国、カールスバート王国が参加した。この同盟によって四正面作戦を強いられたシレジア王国は大敗北し、転落の一途を辿る。
槍兵
長槍を装備した兵科。徴兵した農民はだいたいこの兵科に配置される。通称「壁役」
剣兵
金属剣を装備した兵科。盾や鎧はなく防具は胸甲と籠手のみ。
弓兵
弓矢で装備した兵科。防具と言った物はない。射程は魔術に比べると短いが曲射が可能。
騎兵
軍用馬に兵が騎乗している兵科。兵は剣、弓、槍を装備しており、戦況によって使い分ける。馬の負担を軽減するため防具はない。馬による突撃力が最大の特長だが、使える場面が限られている。
魔術兵
通常、威力の高い上級魔術以上を扱う兵科。防具の類は一切なく、武器も護身用の短剣があるのみ。
治癒魔術
人間の怪我や病気の回復を促進させる魔術。骨折程度なら腕の立つ治癒魔術師ならすぐに治せる。しかしあまりにも重篤な怪我や病気の場合は不可能であり、当然死者蘇生も無理。
通信魔術
範囲内にいる不特定多数の人間に自分の意思を伝えることができる魔術。受信に関しては魔術の才がない者であってもできるが、送信は難しくよく訓練された兵士のみが使える。また特定の人間にだけ狙い撃ちで意思を伝えることは不可能であるため、運用には慎重を期する。
信号弾
火球や水球などの初級魔術を組み合わせて上空に打ち上げ、遠く離れた部隊に意思を伝達する方法。戦場において主要な伝達方法であるが、単純な意思伝達しかできない、部隊が離れすぎていると信号が目につき難い、乱戦になると誰が打ち上げているのか判別がつかないなどという欠点がある。
伝令兵
部隊が離れているとき、もしくは正確に意図を伝えたい時に使われている意思伝達方法。通常は馬を使用する。敵の妨害によって伝えることができない、もしくは時間がかかる場合がある。
エスターブルク条約
外交に関する多国間条約。第29条には外交官が有する特権について明記されている。
元ネタは「外交関係に関するウィーン条約」
外交特権
上記のエスターブルク条約で定められている外交官だけが持つ特権。主な特権は外交官の不逮捕特権、一部税金の免税特権、公用馬車の不可侵権などがある。
前世世界(現実)にもある。
外交官待遇拒否
上記のエスターブルク条約で定められている国家が持つ外交上の権利。外交官を派遣された側の国家(接受国)がその外交官が信用におけないと判断した時、国外退去、もしくは外交官資格剥奪の通告をすることができる。これを拒否した場合、当該外交官を一般人扱いで逮捕拘禁が可能。
外交官待遇拒否の通告の権限は基本的に外務省が持つ。
前世世界にもある。
順次加筆修正