Act.3 旅の思い出
(最悪だ。)
目の前の人の波を目で追いながら、私は自分の方向音痴ぶりを呪った。
友人と初めて訪れる場所に旅行に来ていたのだが、お互い行きたい場所が一致せず、話し合った末、単独行動することになったのだが、歩き始めてすぐに道に迷った。
携帯で地図を見ながら、目印になる建物を探すのだが見つからない。さっきから数人呼び止めて尋ねるのだが、聞く人聞く人地元の方ではないようで詳しくない。
有名なお店だったから、人に聞けばなんとかなると思っていたのだが、そううまくはいかないようだ。
友人との待ち合わせ時間まではまだある。イコールまだ待ち合わせの場所に向かっても友人はそこにいない。
そして、友人だって旅行者だから電話して聞いても、私の目的地の場所なんて知らないし、迷ったなんて告げたらあの友人のことだ、爆笑するだけだ。
とりあえず、もう一度携帯の地図を見る。目的地とはどんどん離れて行ったようで、その画面に目的地の店名の文字さえない。
来た道を戻りつつ、探すしかないかと私は自分を叱咤して、歩き始める。目印は郵便局とデパートと曲がり角に差し掛かるたびにその道を覗きこんで、それらしい建物がないか確認て周りを見渡すがやっぱり見つからない。
随分歩いたため、低いとはいえヒールの靴を履いている私の足は、悲鳴をあげている。
(困ったなぁ。)
どこか休憩できる場所はないかと、きょろきょろと辺りを見回す。
コンビニはあるが、どうやら休憩スペースはないタイプのようだ。あとは、品物を販売しているお店ばかり、ファーストフード店でもあればと思うのだが、それさえ見つからない。
この通りはないのかもと曲がって見たが、店もなければ、公園なんかもない。
(こういうのを八方塞がりっていうのかしら・・・・・。)
がっくりと肩を落とす。今日はおいしいマフィンを食べようって、わくわくしてたのにと安易に目的地を決めた自分を呪う。
その上、どんどん人通りの少ないところに迷いこんでる自分に気が付いて、何度もため息ばかり出て、気が晴れることがない。
(ん?)
その時、立ち止まっていた私の鼻がなにかの匂いを感じた。甘い、砂糖の混じったようなバターの焦げた匂い。ケーキ屋さんが近くにあるのかもと痛い足を引きずりながら、その匂いを追いながら奮起して歩き出す。
(もうどこの店でもいい、甘いもの食べたい。)
場所的に目的地ではないことはわかるが、もう半分以上諦めている。とにかく少し足を休めて、甘いものを食べれればどんな店でもいい。そうして英気を養って、友人との落ち合い場所に向かわないと今度は友人に迷惑をかけることになる。
携帯の画面を見ると待ち合わせの時間へとどんどん進んでいる。
くんくんと鼻を働かせて、たどり着いたのは、開店しているかわからない店の前。
外観からして喫茶店のようだ。
通りに面した磨りガラスの窓から、中を伺うが、電気がついているかどうかもわからない。営業しているのだろうか。入口は木で作られた重量がありそうな扉。
店名の書かれた看板も、営業時間も見たところ表示がない。
ただあるのは、Caféという文字と、木製のopenと書かれて扉にかかっている看板だけ。
でも、匂いはここからしている。とても美味しそうなお菓子の香り。
店の前できょろきょろと辺りを見回すが、人通りはない。イコール、この店が本当に営業している店か聞くこともできない。
私は疲れ果てていた。
扉のopenの文字をにらんで、もう成せばなるの気持ちで扉を押した。
「いらっしゃいませ。」
静かに男性の声が響いた。扉の中をそっと覗くと、カウンターの中に若そうな男性が一人。
そして、その男性の前、カウンター席に座っていたのは・・・・
「里絵?」
私のつぶやきに、その女性は私を見た。
「・・・悠?」
1時間ほど前に別れた友人だった。私は慌てて、扉を閉めて彼女に近寄った。
「なんでいるの?」
「それは、こっちのセリフよ。なんであんたここに?マフィン食べに行ったんでしょ?」
長い黒髪を指で耳にかけながら、私の問いかけに友人は苦笑して答えた。言われてみれば、それはそうなのだが。
「ええっと・・・・・。」
私は、説明するかしないか迷った。絶対笑われると思ったからだ。迷った末に匂いにつられてやってきたなんて・・・・私でさえ、笑う。
「あんた、もしかして・・・迷った?店、逆方向よ?」
「・・・・・・。」
返す言葉がない。逆だったんだ、そりゃあ、着かないはずだ。私は頭を掻いた。その行動で、どうやら友人は大体状況を理解したらしい。
「とりあえず、座ったら。」
胡乱な目を私に向けながら、友人―里絵―は私を自分の隣に座るように促した。私は、その言葉に頷いて、古めかしい椅子を引いて、そこに腰かけた。私が座るのを待っていたのだろう、店員さんがおしぼりと水を私に差し出した。
ぺこりと私は、彼に頭を下げて、おしぼりを手にとった。
「で?一体、どうやってここに辿りついたわけ?」
私が一息ついたのがわかったのだろう、里絵が沈黙を破って問いかけてきた。
「・・・甘い匂いにつられて・・・・。」
私は俯きながら、小さな声で答えた。
「甘い匂いにつられて・・・って、ああ、わかった。あんた、相当迷ったのね。」
昔からの仲だ、一言告げれば、全部を理解する里絵は、吹き出しそうな顔をしながら、顔を歪めて私を見る。
「あんたの方向音痴ぶりは、本当にすごいわねぇ。散々迷った挙句、もう疲れたからもうどこでもいいやってやつ?」
「・・・返す言葉がありません・・・。」
私は顔が熱くなるのを感じながら、さらに俯く。
そんな私を見て、里絵はふふっと笑う。
「まあ、ツイてないようでツイてるんじゃない?あんた。ここにたどり着いたんだもん。」
「・・・里絵はここに来たかったの?ここが目的地?」
にこにこと笑う彼女に思っていた疑問をぶつけると、そのままの笑顔でそうよと里絵は告げた。
「ネットで教えてもらったの、いい店だって。」
里絵は喫茶店めぐりが趣味で、それも今はやりのおしゃれなカフェとかじゃなくて、昔ながらの喫茶店の雰囲気が好きで見つけては、あそこはいい、あそこはだめとネットで同じ趣味を持つ人間と交流している。
「本当は教えたくないっていわれたんだけどね、せっかく旅行に行くんだから、無理を言って店の場所教えてもらったの。」
「へぇ、教えたくないってなんでなの?」
普通はいい店は共有するものではないのだろうかと疑問に思い、尋ねると里絵は、内緒話をするように私の耳に口を寄せて呟いた。
「有名になってほしくないんだって。」
ふふと里絵は可笑しそうに笑う。
「え、なんで?」
「お客さんが増えて、この店の雰囲気が壊れるのが嫌なんだってよ。」
再び答えに疑問を持った私が問うと、里絵はそう言って、店内に目を向けた。つられて私もようやく自分がいるこの店を見回した。私達の他にお客さんはいなかった。古い喫茶店にありがちな雰囲気。木のテーブルに木の椅子。少しばかりの観葉植物。テーブル席は4つだけ、カウンターは私たちが座っている他には数席の小さな店。
音楽は流れていない。静かな店内だった。
「お客さんが増えるとどうしても、物静かって感じじゃなくなるからじゃないかしら。」
改めて店内の様子を確認したらしい里絵がそうつぶやく。そして、私を見て、
「お腹がすいているんでしょ?なんか頼めば?」
注文をしていない私に対して、立てかけてあったメニューを差し出しそう勧めた。
「里絵は?なにか頼んだの?」
メニューを受けとった私はそれをめくりながら、里絵に問いかける。
「私はこれ、まずはこれで十分なの。」
里絵の前には、陶器の白い器に入ったコーヒーが一つ。喫茶店が好きなだけあって、里絵はコーヒー党だ。半分以上なくなっている。
「そういえば、この甘い匂いって、なんだろう?お菓子の匂いだと思うんだけど。」
里絵を店の中で見つけた驚きですっかり忘れていたが、私は甘い匂いに誘われてこの店に入ったのだ。しかし、メニューを見ても焼き菓子の文字はない。
ちらりと私が、少し離れたところでコップを拭きあげている店員さんを見ると、目が合った。
「えっと、・・・なんだが甘い匂いがするんですけど・・・。」
その視線につられて、そう問いかけると、店員さんはにっこりと笑う。
「ああ、アップルパイです。さっき焼き上がりました。」
「アップルパイ・・。」
想像するだけで顔がにんまりする。それも焼きたて。食べたい。
「それ、注文できますか?」
メニューにはない商品だ。だめもとで聞いてみると、店員さんは再びにっこりと笑って、
「もちろん、可能です。200円になりますが、よろしいですか?」
そう言ってくださったので、頷く。
「里絵も食べない?」
「そうね、確かにおいしそうな匂い。2つ頂けますか?」
隣にいる里絵に尋ねると、必要ないとさきほど言っていたが、匂いに惹かれたのか一緒に頼んでくれた。
「あと、紅茶を頂けますか?」
実は私はコーヒーが苦手なのだ。メニューを見ると紅茶もあったので一緒に頼むことにする。店員さんはかしこまりましたと頷いた。
「ここのコーヒーなら、悠も飲めそうだけど。まあ、好みだもの。」
コーヒーを避けた私に、里絵は苦笑して言うが、無理しては勧めてこなかった。
「デザートもお勧めだって、教えてくださった方が言っていたわ。」
里絵はどちらかと言うと辛党で、あまり甘いものは食べない。
「そうなの?それにしても、パイが200円か、安いよね?」
量販店にいけばその値段で食べれないことはないが、ここはお店である。通常であればもう少しとるところではないだろうか。
「そうね。そういえばこんなことも言っていたわ。マスターに100円でデザートくださいって言ってみるといいって。食事の後なら、それで十分だって。」
「100円?随分安い。」
100円でできるデザート?スーパー行けばなにかあるかもしれないけど、私には想像がつかなかった。
「ええ、100円。さすがの私も、初めてきたお店でそんな注文はできない。」
里絵はいろんなお店に一人で出かけているが、やはり最初は遠慮するようだ。そんな話をしていると、店員さんが二つお皿を持ってやってきた。
「お待たせいたしました。アップルパイでございます。」
「え?」
目の前に置かれたお皿を見て、私は驚いた。そこにはワンピースのアップルパイのほかに、バニラアイスとひとかけのオレンジ、生クリーム、棒状のお菓子と綺麗にデコレーションされた状態で並んでいる。
「200円ですよね?」
バニラアイスの上にはミントの葉まで載っていて、つい私は店員さんに問いかける。
「ええ、200円です。紅茶はすぐにお持ちいたします。」
そう答えた店員さんは、ぺこりと頭を下げて、去っていく。ある意味薄情な対応であった。
「ええ、200円だよ~。これで?」
周りの他の飲食店なら、500円は取りそうな内容だ。
「・・・・100円でも十分だったかも・・・・。」
隣で思わず、あまり驚かない里絵さえ、そうつぶやいていた。確かに100円ならどんな感じだったんだろうと同じく思う。
アップルパイは一般的なワンホールのパイを6等分したほどの大きさもある。普段の里絵であればそれでも大きいと言うところ。その上アイスも盛ってあるのだ。十分すぎる。
「お待たせしました。紅茶でございます。」
白いポットとカップを持って、再び店員さんが私達の元にやってくる。テキパキとミルクや砂糖、そして小さなお皿に盛られたレモンを置いて、私の目の前でカップに紅茶を注いでくれる。
「あ、ありがとうございます。」
なんだか至れり尽くせりな対応に、少しばかり引き気味になりながら、店員さんにお礼を言うと彼はぺこりと頭を下げて、ポットにティーコゼーを被せて去っていく。行動が隙がない。すごい、唖然としてしまう。
「ポットごとなんだ・・・、コーヒーより割高なはずだね。」
紅茶はメニューによるとコーヒーより50円高い、それでも普通のカフェで飲むよりは安い。その上、ポット入りで、この充実感、よく見るとポットの下にもマットが敷かれ、しっかり保温を考えてある。
「・・・・さすがの私もこの値段でここまでするところ知らない。」
隣で里絵も私の前の完全なるアフタヌーンティー状態に、驚いた様子であった。
「こりゃ、人に教えたくないってわかるかも。」
その上で、自分に教えてくれた相手の心情が理解できたようだ。
「まだ温かそうだし、食べよっか?」
驚きが収まったところで、目の前のおいしそうな食べ物を食べたくてうずうずしてきた。パイの熱にバニラアイスが少し溶けはじめていた。
里絵も頷いたので、紙ナプキンの巻かれたフォークを手に取り、まずはパイを頂くことにした。
サクといい音がする。
「・・・・美味しい。」
口に運ぶとパイは熱いくらい。でも、密のように甘いリンゴとサクサクのパイの組み合わせが絶品だった。今度は、アイスを載せて食べてみる。これまた、パイの熱さとアイスの冷たさで絶品だ。
「ええ・・・なんで有名じゃないの、この店。本当に美味しいだけど・・・。」
全然期待してなかった私は、不思議でしょうがない。雑誌に載ってもいいくらいのお味である。これでも甘いものは食べ歩いている私である、この店の美味さはこれまで食べてきたアップルパイの中で5本の指にはいりそう。
「最高ね、ここ。すごく雰囲気もいいし、安いし、美味しいし。わあ、近くに住みたい。」
里絵もアップルパイのおいしさに虜になったようだ。変に甘すぎないこのアップルパイは、普段甘いものを食べない彼女も気に入ったようだ。
「すいません、コーヒーもう一杯もらえますか?」
コーヒーとの組み合わせもよかったようだ。里絵はすぐさまコーヒーのお替りを頼んでいた。ちなみに紅茶との相性は言うまでもない。最高である。
「ゆっくり、のんびりと楽しみたい味ね。」
「だから、あんまりお客さんが増えてほしくないのかしら。」
まったりのんびりと午後のひと時を過ごす。それには、この店の雰囲気はぴったりだった。お客さんが少ないから、静かだし、せかされないし、長居ができそうな雰囲気。
「そうね、教えてくれた方はそうなのかも。内緒にしたいとっておきの場所ということかしら。」
里絵がこの店をネットで見つけたのは、自分が一番好きな喫茶店はどこかという掲示板でだったとそうだ。他の人が有名店を挙げるなか、一人だけこの店を告げていて、ちょうど近くに旅行に行くのでその書き込みの人間に連絡をとったそうだ。
始めは教えてくれず、里絵が古い喫茶店好きを熱烈にアピールし、人に教えない、サイトなどで紹介しないと条件をつけたうえで教えてくれたとのこと。その上、
「静かな雰囲気だから、一人がいいよって言われて。」
私を誘わなかった理由を教えてくれた。普段であれば、いやいやながらに私の行きたい店に付き合ってくれる里絵が、今回ばかりは単独行動をした理由を教えてくれた。
「騒いだりはしないんだけど、私。」
「ごめん、ごめん。つい助言に従ってしまった。」
膨れる私に、里絵は苦笑して謝ってくれた。
「でも、確かに一人でも全然苦にならない店ね、いい店だわ。のんびりゆったりコーヒーを楽しんできてねって言われたの。なんとなくその言葉が理解できる。」
そう言いながら、里絵はコーヒーを口に運んだ。随分この店を彼女は気に入ったようだ。そんな彼女を見ながら、私も紅茶をゆっくりとした気分で飲む。店員さんは必要以上に私達に近づかず、まるで二人っきりのような気分。家にいるみたいだと思う。里絵が言ったのはそういうことかもしれない。
とりとめのない話をしながら、私達はアップルパイを楽しんだ。途中、他にもお客さんが来店したが、人が入っても店の雰囲気は変わらなかった。どこまでも穏やかで優しい空間。
「もうこんな時間、どうしようか?」
携帯で時間を確認すると入店してから、2時間ほど経っていた。
「まだお腹は空かないわね、ホテルに行ってもねぇ。」
時間的には夕食を食べてもいい頃だが、今おやつを食べたばかりでそういう気分ではない。それは里絵も同じのようだった。
「お土産でも見る?ご飯はそのあとでもいいんじゃない?」
私達が泊まっているのはビジネスホテルで、夕食はついていない。今日はお互い行きたいところに行って、合流してから食事をする予定だった。
「そうね、明日は明日で予定があるし、今のうちに探しておくものいいかもね。」
「荷物は元々ロッカーに預けるつもりだったし、今日でも明日でも問題ないよね?」
今日一泊して、明日の夕方帰路に着く予定だった私達は、一応お土産を探すつもりで明日の予定を組んではいたが、今日済ませれば明日はゆっくり他のことを楽しめる。
「そうね、一緒に預けれいれば、明日移動の時邪魔にならないし。
そうしようか。」
コーヒーの最後の一口を飲んだ里絵は、私の提案に頷いて、席を立った。それに私も倣う。
二人でレジの前に立つと、それに気が付いた店員さんがありがとうございますとお礼を言いながら、近づいてきた。
「お会計は別々にされますか?」
その問いに二人で頷くと、まずは私の会計をしてくれた。ワンコインに少し破数が出るくらい。2時間以上いたのに本当に良心的なお値段である。
私は財布から千円を取り出して、おつりをもらった。
次に里絵である。里絵はコーヒーが2杯にアップルパイを食べている。コーヒーは紅茶より安いとはいえ、通常であれば私よりも高いはずである。なのに、店員さんが里絵に告げたのはワンコインで事足りる金額。
首をかしげる里絵に店員さんは、にっこりと笑ってこう告げる。
「当店は初めて来られたお客様にコーヒーを一杯サービスしております。」
私達は顔を見合わせた。そして、思い出した。
ゆっくりコーヒーを楽しんでね。
それは、里絵にこの店を教えてくれた方が告げた言葉。
その言葉の意味を私達はこの時理解したのだ。互いに顔を見て、吹き出した。店の雰囲気のことではない。そういう助言ではなかったのだ。
コーヒーをと特定の名前を告げたのは、初めて行くならコーヒーが一杯無料だから、コーヒーを飲んだ方がいいというその方の助言だったのだ。
里絵はお礼をいいつつ、笑ったまま料金を支払った。
「ごちそうさまでした。」
二人で店員さんにそうお礼を告げると、店員さんは再びにっこりと笑って、
「またのお越しをお待ちしています。」
そう言って見送ってくれた。
外に出た私たちは、再び顔を見合わせた。
「いい店だったね。」
「そうね、いい店だわ。また来たい。」
二人の思いは一緒だった。この店はいい店。また来たいと思える店。
「明日また来る?ご飯も美味しいんでしょ?」
「そうねぇ・・・・」
そんなことを話しながら、私達はお土産を買うために歩きだした。心がどことなくほっこりして、とてもいい気分だった。
誰も教えたくないけど、でも誰かに話したい。
その店は、そんな思いを抱かせる。
私達の旅の思い出の店。
誤字脱字は見逃してくださると幸いです。