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Lv6:フル装備ができたっ!

一日空いての更新です。

今回も20時に間に合わなかった……

内容も前回ほど長くありません。


では、どうぞ

 動物たちの鳴き声、風の音。

 おいしい空気。

 大自然に囲まれたような感じがする。


 叫び声、元気のいい声。

 魔法の音、モンスターの悲鳴。

 なにか不思議な音がする。というかいつから自分は大自然の中で寝るようになったのか。というか大自然の中じゃありえない音もする。


 俺は目を少しずつ開けていった。

 視界に飛び込んできたのは……。


 モフモフだった!?


「ちょっ、なにこれ」


 顔に被さっていたモフモフを手で掴むと持ち上げる。

 視界が開け、目に映ったものは。

 おどおどした白狐だった。


 あ、そうか、ここはゲームの中か。どうやらゲームの中で寝ていたらしい。

 びっくりしているユキちゃんに謝りつつ、体を起こす。

 ユキを撫でながら寝てしまったようで、木の上で寝転んでたようだ。

 これ、よく落なかったな。と思った。


 とりあえず、木の実をまた、探して食べることにした。

 相変わらず、ユキちゃんには噛み砕いて食べさす。

 朝食を済ませたら、とりあえず街に戻ることにした。

 このゲームには宿などの施設もあるので夜から朝の間は人が多い。

 とりあえずその間に、露店を眺めたりアイテムを売ったりしようと思った。

 リューさんにも売れるものがあるかも知れないので、街に向かう。


 木から木への飛び移りで移動する。

 左手にはユキがいるのであまり無理な動きはせずに移動する。

 装備が揃ったらユキをコートの胸ポケットにでも入れよう。

 ユキは俺の手の中から、嬉しそうに前を見ている。癒されるわぁ~。


 しばらくして草原に着いた。途中で数人とすれ違ったが、気がつかれただろうか、まぁいいや。

 草原を今回はゆっくり景色を見ながら歩く。

 遠くの方を遠視を使いながら見る。

 いい景色で山が見える。

 しばらく歩けば街の城壁が見えてきた。

 東門の方向からは人がそれなりに出てきている。

 これから狩りに行くのだろう。がんばるね。

 そんな人達を尻目にユキを撫でながら歩いていく。


 街に着いた、まずは露店を見てまわろう。またNPCの店でも何があるか興味がある。

 俺は露店が並ぶ東通に来た。

 ここは東門から中心に続く大通りで、現在、一番人が多い。

 賑わっている中を露店を見ながらゆっくり進む。

 周りでは、客寄せの声が響いている。

 俺は一つずつ露店を見ていく。

 最初の露店は、ドロップアイテムを売っている店で、生産職向けのようだ。

 アイテムは東の草原で倒せる、ホーンラビットの革や肉が全般だ。

 雑魚キャラで定番のスライムは、実はこのゲームでは属性を持った敵になるので強いのだ。

 それでも属性モンスターの練習役みたいなモンスターなので、結局はいずれ雑魚キャラになるだろう。


 露店はほかにもあって、武器を売る店や、回復薬を安く提供する店がある。

 しばらく見て回っているが、店の人は誰も俺に話しかけてこない。

 まぁ、仕方がないかもしれない。なんてったって俺は美少女なのだから。

 気後れして話し掛けづらいのかもしれない。現に、相当の視線を感じるが誰も話してこない。

 別に面倒事がなくていいのだが、店の人も話しかけてこないと、すこし寂しい。

 俺は、手に乗っているユキを撫でて癒される。

 もしかして、ユキがいるのも原因かも知れない。

 まぁ、どこかにやるなんて、もっての外なので気にしない。


 そのまま露店巡りをしていたが、特に目立ったものはなかった。

 まぁ、強いて言うなら。周りから『あれが白銀の』という言葉をよく耳にしただけだ。

 そのあとNPCの店に行ったがこちらも対して目立ったものはなかった。

 あと、なんか知らないがNPCの店番の人も話しかけてこなかった。AIを積んでいるとはいえ、それでは仕事にならないじゃないかと思った。


 することもなくなりボーッと広場のベンチで休憩していた。

 しばらくして、一通のメールが届いた。


『リュー』より【装備完成したよー】


 なるほどリューさんからだった。それにしても早いなぁ、もしかしなくても徹夜だろうな。

 内容には全員分ができたから、都合がつくメンバーから来てね、と書いてあった。

 俺はとりあえず、防具を取りに行くことにした。

 場所は相変わらずのサイさんの店だそうだ。

 まぁ、あの店は好きなので大歓迎だがな。

 露店の真ん中ぐらいから路地に入っていく。

 前回はみんなで行ったので気にしなかったが、路地に一人で入るのは、なにか悪いことをしているような気分だ。

 もちろんそんなことは微塵もないけど。

 そしてサイさんのお店に入る。名前はまだ無い。だそうだ。

 中に入ると、リューさんがくつろいでいた。


「おう嬢ちゃん早いじゃないか、一番乗りだぜ」

「どうも、たまたま街に来ていたので」

「そうかい、ん? その狐ちゃんはなんだい?」


 リューさんは相変わらずの豪快さで、男勝りである。

 俺の左手に居るユキに気がついたのか、もちろん聞いてくる。


「あぁ、林にいる時に木の上でログアウトしてたら、いつの間にか居て、そのまま仲良くしてたらペットになった、ユキちゃんです」

「ほう、それはすごいな。嬢ちゃんはスキルで調教や魅惑でも持っているのか?」

「あ、はい。魅惑がいつの間にか増えてました」


 リューさんはスキルを覚えているのか、ペットを持つために必要なスキルの一部を出してきた。

 俺が魅惑と答えると、サイさんとリューさんは、お互いに見合わせて苦笑いを浮かべていた。

 どうやら取得方法でも知っているようだ。俺はできれば知りたくないな。

 そのあと、装備の受取を行った。

 受け取った装備はすごい完成度で、自分の体にフィットした。

 ユキも胸ポケットに上手く収まっている。成長すると入れなさそうだが、その頃にはもう肩にでも乗れるだろうし、自分で行動できるかもしれない。

 俺は全身を装備で固めて喜んでくるくる回ったりしていた。

 それを、リューさんは可愛い可愛いと言いながら見てくれる。うーん、似合っているという意味合いなのはわかるが、どうも素直に喜べない。

 まぁ、装備の性能もすごいので気にしてなどいないが。

 さて、俺は新しい装備を堪能したあと、値段を聞いてみた。


「あぁ、それなら一人100万ゴールドだ」

「へ?……」


 百万、100万、1,000,000。

 えぇええええええええええええ!!

 そんな金ないよっ!?

 どうするの?俺はそう思って焦ってリューさんを見る。リューさんの顔は悪戯が成功した子供のように笑っていた。

 どうやら悪戯のようだ。しかし、本当の値段でもおかしくはないので不審に思っているとリューさんが説明しだした。


「大丈夫だよ。100万ゴールドは本当だけど、今回はオープン組5人が合わせて600万ゴールド出してくれたから」

「な、なるほど、ありがとうございます。……ってあいつらそんなに金持ってたんですか!?」


 安心したが、あいつらの金持ち度に驚きすぎた。しかし、600万なんてそう簡単に集まる金じゃない。

 どんな方法を使ったんだか。


「あぁ、それはそうだな。多分だが、今回ので金がなくなるとか言っていたから限界ギリギリだったんだろう。これからは嬢ちゃんも頑張って儲けるんだぞ」


 やはり、さすがに無茶をしているようだ。それにしても、武器などはまだ新調していないのに金不足とは……。

 まぁ、この防具はハッキリ言ってオープンテストの1ヶ月分の最先端を行くものなので、そう簡単には変えなくていいだろうし、充分すぎる補正なので、お金を稼ぐのも他の人より楽だろう。

 できるだけ頑張って、恩返ししないとな。

 そう思ってもう一度この装備を着て、回るのだった。


 装備は全身を黒を基調としたデザインとし、コートには両サイドの肩からオレンジのラインが入っていたり。

 後ろに、弓をイメージした金色の模様がある。

 またフードもついており、顔を軽く隠せそうだ。

 コートは膝ぐらいまであるので、隠蔽には最適のようだ。

 中の服、シャツは半袖のカットソーでこちらも黒色だ。前の胸辺りにSANAと書かれている。どうやら名前らしい。

 下着は普通に下着だった。うん、まぁ、カットソーの下に絹のシャツとかだ。下着も補正があって、DEXが上がるようだ。

 頭部は一応、キャップが装備されている。今は外しているが。キャップは真っ黒で鍔の縁に蛍光イエローが引いてある。

 腕部はゴム製のピッタリ着ける布だった。脇下から手首まであって、素肌が見えないのが良い。

 黒色でシンプルなものだった。

 また、セットで手首に革製の首輪のようなファッションものがあって、気に入っている。

 胴部にはベルトがあって、黒色の革製のベルトに銀や鉄のチャラチャラがついている。

 また、ツインソードの鞘が引っかかるようになっているので、ツインソードが仕舞えるようだ。これで交換の時間短縮ができる。

 腰部には、黒のホットパンツがある。また、ホットパンツの腰の部分に先ほどのベルトが通るようで、合わせると格好良い。

 また、それとは別にファッションの革製のベルトが左の後ろの方から右の前方に来るように垂れている。

 後ろの方から右側に垂れていて、これもセンスを窺わせる。

脚部には黒のストッキングがある。これは普通のストッキングでホットパンツのした、10センチほどまである。

 そして靴は黒色にいろんな蛍光色のラインが入ったスニーカーだった。

 足首をしっかり守っているスニーカーは伸縮性に優れていてて、動きやすそうだ。


 これを全身に装備しているので真っ黒だが、髪の毛の銀髪がそれを緩和する。また、この銀髪を印象付けるのには最適だった。


「すごく良いのをありがとうございます」

「あぁ、嬢ちゃんはやっぱスタイルいいな。この服でモデルしたら、もう男共はイチコロだな」

「あはは、俺男ですからね?そんなことしないですよ~」

「そうか、それは残念だな。ガハハッ!」


 リューさんにお礼を言うと、リューさんは俺を眺めながら、モデルになれると言って頷いていた。

 そう言えばこんなにいい装備を貰ったのだから、写真でも撮ってもらって、リューさんのお店の宣伝にしてもらおうか。

 そう考え、提案すると泣いて喜ばれた。

 そこまでのことなのだろうかと思いながら写真撮影をしたのだった。



 案外ハードで疲れた。いろんなポーズを撮って、いろんな角度からスクリーンショットを撮った。

 リューさんはホクホク顔だった。良いことをしたようなので俺も嬉しい。

 自然と笑顔が出てきた。それをリューさんは逃さずに撮る。

 リューさんはどうやらこれが終わったら、鎧や武器、金属を扱う専門家になるようなので、俺のが役に立つかは分からないが、どうにかなるだろう。



_________________________________


NAME:サナ ヒューマン 男 【LV7】

【HP:240/240】

【MP:340/340】


称号:見習いビーストテイマー 魅力UP


武器  メイン:初期の弓

    サ ブ:初期のツインソード

    サ ブ:初期の杖


装備  頭 部:漆黒のキャップ MDF+10 INT+3

    外 着:漆黒のコート VIT+15 MDF+10 STR+3

    内 着:漆黒のカットソー DEX+5 STR+3

    下 着:漆黒のインナー DEX+3

    腕 部:漆黒のアームスリーブ ATK+10 MAT+10 AGI+10

    胴 部:漆黒のベルト AGI+8 MIN+5

    腰 部:漆黒のホットパンツ AGI+5 VIT+5

    脚 部:漆黒のストッキング AGI+10 SPD+5

     靴 :漆黒のスニーカー AGI+15 VIT+3


アクセサリー

    1:漆黒のフード MAT+10 MDF+10

    2:漆黒のチャラベルト MIN+5

    3:


スキル  所持SP:0

     【弓使いLv5】【双剣Lv11】【連射Lv3】【アクロバティックLv6】

     【魔力Lv10】【魔法使いLv10】【風Lv6】【オリジナルLv1】

     【発見Lv4】【付加Lv1】【ダッシュLv3】【魅惑Lv3】

     【暗視Lv5】【遠視Lv3】【隠蔽Lv7】【飼い主Lv5】



ステータス

    STR 26(20)

    SPD 35(30)

    VIT 36(13)

    INT 15(12)

    MIN 30(20)

    ATK 30(20)

    AGI 88(40)

    DEX 30(22)

    MAT 51(31)

    MDF 45(15)

    LUK 60(60)




ステータス、装備などの補正有(元の数値)

_________________________________



読んで下さり有難うございます。


感想、アドバイス、リクエストなんでも待ってます。気軽にお願いします。


誤字、脱字などありましたら、指摘の程をよろしくお願いします。


次回は掲示板ネタを一回入れたいと思います。

主人公の知らないところで、白銀の戦姫は出来上がっていきます。

では、明日の投稿お待ちください。

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