その9 律、子供は今のところ5人います。
いつの間にか5人の子持ちだよ。
うれしいけど良くうんだな、私。
「一番上がリエスディア、二番目がイェティウス、三番目がアルティウス、4番目がリツメイヤ、5番目がリツデイラすごいな。」
私はウェティウス様の腕の中で呟いた。
年は上から25歳、16歳、11歳、7歳、2歳です。
つまり結婚して28年たったのか…。
ウェティウス様の腕の中に落ちて30年ね。
思えば色々ありました。
まだ、ウェティウス様の腕の中だよ。
「律。」
グーレラーシャの大型ワンコは私にキスをした。
大型ワンコしつけ失敗?かな?
でも、外国の要人と会う時とか
きちんとエスコートしてくれるしな。
そのあと御褒美の請求がきついんです。
私体力ないんだからね。
「律お姉ちゃん、イェティウス君が大きくなってびっくりしたよ。」
妹の節です。
イェティウスと同じ16歳なんだけど。
成熟度が全然追い付いてません。
リツメイヤと同じくらいだよ。
哀れな子…私より力強いらしいです。
「節おばちゃんちいさいですね。」
アルティウスにいわれているよ。
「アルひどいよ。」
節は駆けて行きました。
「アルティウス、叔母上様をいじめるでない。」
ウェティウス様が注意しました。
「申し訳ございません。」
アルティウスは言った。
「謝ってくるが良い。」
ウェティウス様が言った。
「はい。」
アルティウスも節の行った方へ行きました。
「アルティウスは頭が良い。」
ウェティウス様が言った。
「そうだね。」
言えばわかるのなんて偉いよね。
私はあの頃は節なみだったかな。
「お母様、お父様、節叔母さまがいらっしゃってるのですか?」
リエスディアが傭兵学校から帰ってきました。
「うん、そううるさくてごめんね。」
お父さんとお母さんが忙しくて預かったんです。
庶民な家の妹は王宮ってだけで大喜びです。
リアルお姫様ごっこを家のリツメイヤとしたりしてます。
というか、リツメイヤ、本物のお姫様ですよ。
「イェティウスはもう、大きくなったので王子さまとして相手できるようだけど…アルティウスは無理だね。」
本物の王子様(戦闘能力過多)もいますしね。
「女の子はああいう遊びをするのだな。」
ウェティウス様が興味深く言った。
リエスディアは跡取りの自覚有り過ぎでしなかったしね。
暇さえあれば戦闘訓練だし。
なんかあわれになって来た。
「リエスディア、今度、買い物いこうか?」
三次界につれだそう。
「うれしいです、お母様。」
リエスディアが言った。
女の子だよね。
子供が沢山いるのは幸せだけど。
一人一人を大事にしないとね。
リエスディア、本当に買い物行こうね。
グーレラーシャの大型ワンコは置いていくからね。




