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幕間 王女様のご学友(クリスディア・ドーリュム)

リエスディアちゃんが優秀過ぎると

比べられるから辛いんだよね。


「リエスディアちゃんと仲良くしてるの?」

お母様が聞いた。

お母様は当代国王陛下の妹だ。

つまり王女様だったんだよね。

「うん、仲良くしてるよ。」

私は言った。

私はリエスディアちゃんより

一学年下だ。

だから学校に一緒にいくけど

教室は別なんだよね。

「ならいいわ。」

お母様が微笑んだ。


「お母様、日除けローブに刺繍してほしいの。」

お母様に頼んでみた。

私の日除けローブに刺繍がなくてからかわれたからね。

「ええ?私苦手なんだよね。」

お母様が言った。

「まあ、エリスディアはファモウラの戦場にいること多いからね。」

お父様が言った。

「クーシャルーカ、私は仕事で行ってるの。」

お母様が言った。

「わかってるよ、グーレラーシャの角馬さん。」

お父様はお母様にキスした。

「わかればいいのよ、日除けローブの刺繍ね、お祖母様に頼むのだけはやめといた方がいいわ。」

お母様が言った。

別にお祖母様には頼まないけど。

「ああ、クレシアの(オバアサマ)は芸術的なものを作りそうだね。」

お父様が言った。

「私はそれで苦労したのよ、なんでワケわかんない花とか鳥とか刺繍するのかしら?」

お母様が言った。

「お母様、日除けローブに刺繍してください。」

私はさらにおねだりした。

「律さんに頼みましょうね。」

お母様が言った。

「うん、それがいい。」

お父様も言った。


お母様の刺繍がいいのに。


「なに、ブー垂れてるんですか?」

リエスディアちゃんの乳母フィレノエラさん

が言った。

この人はリエスディアちゃんをよくうっとり見ている変態だ。

「お母様に日除けローブに刺繍してもらいたかったのに。」

私は呟いた。

いま、リエスディアちゃんは

ひいお祖父様に武術訓練をしてもらっている。

相変わらず強いな。

「ありがとうございました。」

リエスディアちゃんが礼をした。

「少しバランス悪いがよい攻めかたじゃった。」

ひいお祖父様が言った。

「ありがとうございます。」

リエスディアちゃんが言った。

リエスディアちゃんの意識はもう、またきた

ラーガラースのお爺さんに向いてる。

そんなにラース様の事好きなんだ。

リエスディアちゃんの事すきな子いっぱいいるのに。


「ラース様、抱っこしてください♪」

リエスディアちゃんがおねだりした。

「おお、いいぞ、リディ。」

ラース様がリエスディアちゃんを抱き上げた。

フィレノエラさんが苦々しい顔してるよ。

まあ、年違いすぎだしね。

「次は、クリスディアじゃ。」

ひいお祖父様が言った。

「え?私、いいです。」

だって、私、王室管理官長になるんだもん。

武人じゃないもん。

「問答無用!」


結局こてんぱんにやられた。

もう、嫌だ。

私は、リエスディアちゃんみたいに

強くないので手加減してください。

あと、お母様、日除けローブに刺繍してください。

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