その5 リエスディア、幼年学校に通学中。
幼年学校は近いので歩いて通ってます。
クリスディアちゃんと一緒です。
警護官さんもついてくるんだよね。
「オプディアさんじゃないんだ。」
私はがっかりした。
オプディアさんかニフィロさんがいいな。
「申し訳ございません。」
今日は赤毛の女性だった。
「リエスディア、わがまま言うでない、オプディアは忙しいのだ。」
お父様がイェティウスを抱いて出てきた。
「ごめんなさい。」
私はあやまった。
「いいえ。」
女性警護官が言った。
「サフィラニア警護官、よろしく頼む。」
お父様が言った。
「かしこまりました、陛下。」
サフィラニア警護官が言った。
「警護官もいいな。」
クリスディアちゃんが言った。
「警護官になりたいのですか?」
私は言った。
クリスディアちゃんはお家が
ドーリュム家なので王室管理官長になってもらいたいのですが。
「お父さんとお母さんみたいな槍使いになりたい。」
クリスディアちゃんが言った。
「スザナお祖母様はあとついでもらいたいんじゃないですか?」
私は言った。
スザナータお祖母様はお母様の義母で私のお祖母様なんです。
「王室管理官長もいいけど、警護官もいいな。」
クリスディアちゃんがうっとりとサフィラニア警護官をみた。
いいな、職業選べて、
私なんてもれなく、グーレラーシャの
国王しか職業選べないし。
あとつぐまでは、対ファモウラ軍国戦で
傭兵業務だし。
少し寂しいです。
「おはよう!リエ!」
ヘルラシウス君が言った。
いつでも元気な男の子です。
「おはようございます。」
私は言った。
「ヘルラ、私に挨拶はなしかい!」
クリスディアちゃんが言った。
「なんで、お前に挨拶しないとなんだよ。」
ヘルラシウス君が言った。
ヘルラシウス君クリスディアちゃん好きなんだよね。
好きな子いじめ中です。
「ああ、なんでルケ、転校したんだよ。」
クリスディアちゃんは親友ルケシウス君が
転校したことの方がダメージみたいだけど。
「ルケは関係ないだろう。」
ヘルラシウス君が言った。
「ヘルラシウスに絡まれたらルケが出てくれたのに。」
ああ、ルケ君、のほほんしててじつは弁たつし強いんですよね。
「いねーもんはしかたねーだろー。」
ヘルラシウス君が言った。
まあ、そうですよね。
と言うわけで今日も一日頑張りましょう。
学校は勉強と運動特に武術を中心に実施しています。
「リエスディアさん、踏み込む過ぎです。」
先生に言われました。
やっぱり攻めすぎのようです。
お昼御飯は給食が出ます。
きちんとした身体づくりのためです。
ちょっとしょっぱいです。
「じゃ、またあした。」
クリスディアちゃんと一緒に帰ります。
また、明日も頑張ろうと思います。




