その19 律、バリジナグ外交官と会う。
バリジナグ外交官がやって来たよ。
顔色悪いよ、宇水の妖怪師匠がすみません。
「ウェティウス国王陛下、この度はご支援をありがとうございました。」
バリジナグ外交官が言った。
大分したよね援助。
でも、し足りないよ~。
宇水の妖怪師匠どこにいるの~?
「バリジナグ外交官、カータシキ魔法塔国の方は少しは落ち着いたか?」
ウェティウス様が言った。
「はい、なんとか...カザフ外務担当官やノルティウス殿下には大変お世話になっております。」
ああ、ノルティウス様も残ってるんだ。
「そうか、役にたっているのならよい。」
ウェティウス様が言った。
あの塔半壊映像見れば、心が痛むよ。
ラーガラース烈王国も一応支援したって
ラース先王陛下がいってた。
ラーガラース烈王国ってカータシキ魔法塔国の事嫌ってるのに偉いよね。
つまりそれほど悲惨な状況なんだよね。
私直接行って確認した方がいいのかな。
私が誘拐されたからだし。
でも...ウェティウス様この腕の中から
出さないっていいそうだな。
ウェティウス様の限界試したくないしな。
「律様はお元気ですか?」
とバリジナグ外交官が疲れたように微笑んだ。
「はい、元気です。」
私は言った。
私も安心感ある、この腕の中から出たくないな。
当分...あー、やばすぎ、私。
足の筋力落ちると困るよ。
運動しないとね。
「援助はなるべくしよう、治安はどうだ。」
ウェティウス様が言った。
「火事場の泥棒もいたようですが、クーシャルーカ警護官はじめ...あの、カザフ外務担当官も腕がたちますね。」
バリジナグ外交官が言った。
「高等剣士だからな。」
ウェティウス様が言った。
傭兵は下等、中等、高等とランクがあって
だいたい中等らしい、
高等戦士はだいたい戦場に出てるらしいのに
カザフ外務担当官、文官だよね。
「そうですか、塔王様から御礼の親書を預かって参りました。」
そういってバリジナグ外交官が
親書を出した。
「そうか、そなたが帰るまでに返書をしたためておこう。」
ウェティウス様が言った。
あんまりウェティウス様そう言うの得意じゃないもんね。
「ありがとうございます。」
バリジナグ外交官は言った。
バリジナグ外交官は疲れたように下がった。
「ああ、心が痛むよ。」
私は言った。
「律が気にすることはない、親書は通りいっぺんの事しか書いてないな、それより、今度は宇水の妖怪師匠に興味があるようだ、命知らずな。」
ウェティウス様が言った。
そうだよね。
「宇水の妖怪師匠に端末で知らせておくよ。」
宇水の妖怪師匠を刺激すると今度こそ
カータシキ魔法塔国滅びるよ。
「律。」
ウェティウス様がキスを首すじにした。
「ウェティウス様、宇水の妖怪師匠に手を出さないように警告出しといてくださいね。」
私は言った。
「もちろんそうする。」
そういってウェティウス様が今度は唇にキスをした。
カータシキ魔法塔の塔王様。
頼むから宇水の妖怪師匠に手を出さないでくださいね。
世界平和のために頼むよ。




