その18 律、地球菓子職人の結婚祝いを準備する。
知ちゃんが結婚するんだって。
神無月さんと結婚するんだって。
どんな、結婚祝いにしようかな♪
「知ちゃんはクロカンブッシュつくってくれたんだよね♪」
後で確認したら代金の請求なかったんだって。
あんなに大きいクロカンブッシュだったのに。
散財させてごめんね。
でも、ありがとう♪
美味しかったよ。
羊羹もシュークリームも。
「やっぱり、和服かな♪」
日本人なんだもんね。
白無垢とか
色打ち掛けきたいよね♪
本人に確認しようかな♪
『結婚祝いくれるの?ありがとう♪』
通信機の向こうで知ちゃんが笑ってる。
「なにがいい?白無垢とか色打ち掛けレンタルしようか?」
知ちゃん美人だから似合うよね。
『それより、端末がほしい、翔お兄ちゃんとたちと通信したい。』
知ちゃんが言った。
そうか、知ちゃんお兄さんと話したいよね。
「うん、それはソウトントンが何とかしてくれるよ。」
異世界トリップ者、召喚者は空間難民に準じたよね。
知ちゃんも異世界トリップ者、召喚者扱いでいくってソウトントンが言ってたし。
『通信費は律ちゃんに渡していいかな?』
知ちゃんが言った。
「知ちゃんの名義の空間難民援助金で賄えると思うよ、そんなに高くないし。』
私は言った。
なんか、ソウトントン太っ腹だな。
『えー?パーウェーナ世界に落ちてきたのに?』
知ちゃんが言った。
「うん、でも、お兄さんがいるし明正和次元で面倒みるっていってたよ。」
私は言った。
『そうなの、ありがたいわ。』
知ちゃんが言った。
ただより高いものはないって言うの今おもいだしたけど黙ってよ。
『じゃあ、時空保管庫がほしいな。』
知ちゃんが言った。
そうか、向こうで見てきたんだ。
「うん、いいよ、業務用注文しとくね。」
私は言った。
『家庭用でいいのに。』
知ちゃんは遠慮深く言った。
「仕事で使うんでしょう?ガラスケースバージョンがいいかな?」
私は言った。
『ええ?普通のでいいよ、ところで陛下は?』
知ちゃんが言った。
ウェティウス様ね。
今、閉め出してるんだよね。
知ちゃんとゆっくりお話したいからって。
「律~。」
隣の部屋いるんだけど。
ソロソロ限界かな?
「知ちゃん、ごめんね、ウェティウス様限界っぽいからいれるね。」
私は言った。
ウェティウス様、ぼっとかして私が先にいなくなったらどうするのさ。
義祖父ちゃんみたいに我慢できるのかな?
再婚してもいいよ。
無理だろうな。
義祖父ちゃんもしてないし。
私は大型通信機から離れて扉をあけた。
「律~!!」
私は一気に抱き上げられた。
いつもより抱き込みが強い。
ああ、この大型ワンコ。
グーレラーシャの獅子じゃなくて。
グーレラーシャの大型ワンコって
二つ名改名すれば?
『激しいわねー。』
あきれたように知ちゃんに言われた。
ウェティウス様は私にキスしまくっている。
あのさ、大型ワンコならさ。
ちゃんとまてが出来るようになってくださいよ。
夫を大型ワンコ扱いしたくないけどさ。
手をつないでのデート憧れてるんだけどね。




